【感想・ネタバレ】「普通がいい」という病のレビュー

あらすじ

頭とこころのバランスを取り戻すヒント満載。私たちはあまりにも「~しなくてはいけない」という言葉に縛られていないだろうか? 常識と思っていた言葉の手垢を落とし、「自分らしく生きる」ための10講。(講談社現代新書)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通の人(健常者)と狂人(基地外)というのは世間的には真っ二つに分かれがちだが、実際は誰にでも明日には狂人になる可能性を秘めているわけで。そして治療に関しても、狂人性が表に出なくなればまぁ良しとなるが、それは真の完治ではないし、そもそも真の完治などは本人の自分自身に対する根本的な見直しが成功しなければ滅多にならず。そしてほぼ完治したとはいえ、当然なら今回の体験は一経験として残っているわけで、良くも悪くも今後も引きずっていく。
夢野久作「ドグラ・マグラ」で謳っている、この世は基地外地獄であるという考え方が好きなのだが、この本でもパスカルが似たようなことを言っていると引用しており、好きになった。

人間の心や精神病とされるものの話など、なかなか難しい問題ながら図も使って分かりやすく言語化されていて面白かった。

読み応えがある。


どこか窮屈さを感じながらも、「普通」におびえ、「普通」に憧れ、「普通」を演じるようになった。p41

0
2025年02月02日

「学術・語学」ランキング