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Posted by ブクログ
すごくいい本だった。付箋だらけになった。
電子書籍じゃなくて手元に置いておきたい。
泉谷先生は、
“普通”とは社会が作った平均値であって、
個人の欲求や本質とはほとんど関係がない、と明確に語る。
でもその“普通”に合わせようとするほど、
本来の欲求や感情が押しつぶされ、
生きづらさが強くなる。
この本のすごいところは、
“普通を手放しなさい”と単に言うのではなく、
普通に寄せてしまう心の動き
(自己否定、不安、他者基準、恐れ)
そのメカニズムを丁寧に説明してくれるところ。
仏教では、人間の苦しみの原因を
無明(本質を見誤ること)
執着(こうあるべきというこだわり)
渇愛(不足感を埋めようとする焦り)
と説く。
泉谷先生のいう“普通に寄せようとする心”はまさにそれで、
他者基準で「こうでなければ」と自分を縛るほど、
自分自身の欲求や感性から遠ざかり、心が弱っていく。
じっくりゆっくり、自分の心に沁み込ませるように、また何度でも読みたくなる本。 分かりやすい例や、少し難解な外国文献または書籍の引用に対しても分かりやすく説明がされていてとても分かりやすかった。 最初は精神科医として働いていた作者だったが後にパリへ音楽留学し、「一度立ち止まって人生を考える」という大胆かつ魅力的、人間的な生き方に感銘を受けた。
Posted by ブクログ
現代の「常識」と定義されている、人生観や死生観に悩まされている人にはぜひ勧めたい。
今の社会では秩序を維持するため、商品を売る為、人の不安に漬け込んでこういう生き方が常識とされていますよ、多くの人が人生においてこのモデルコースを歩いていますよってメッセージが嫌でも耳に入ってくるし、そこを逸脱する事に対してとてつもないペナルティが待っていると思わされている。
そのモデルコースを考えなしに歩む事に違和感を覚えた人達が生きづらさを抱え、社会と自身の考えのギャップに苦しみ、精神科へ足を運ぶようになる。
みんなが歩く大通りは舗装されていて、歩きやすくて、正しくて、明るくて、清潔で、美しくて、、、
とされているけどそこに違和感を持ち自分の考えで、強い意思で横道を歩き出した偉人達の引用が的確で勇気をくれる。
社会は教えてくれない、なぜ私たちは生きているのか、何のために生きているのか、何をしたらいいのか、誰も答えてくれなかった問いに真摯に向き合ってくれて感動した。
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