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うつは今や「誰でもなりうる病気」だ。しかし、治療は未だ投薬などの対症療法が中心で、休職や休学を繰り返すケースも多い。本書は、自分を再発の恐れのない治癒に導くには、「頭(理性)」よりも「心と身体」のシグナルを尊重することが大切と説く。つまり、「すべき」ではなく「したい」を優先するということだ。それによって、その人本来の姿を取り戻せるのだという。うつとは闘う相手ではなく、覚醒の契機にする友なのだ。生きづらさを感じるすべての人へ贈る、自分らしく生き直すための教科書。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年05月22日
「うつ」を悪とし、抑え込もうとする西洋医学的な常識に疑問を呈し、「病とは何らかのメッセージを自分自身に伝えるべく内側から発されるサインである」という視点から「うつ」を捉え直す一冊である。同時に、「うつ」の背景にある現代社会の歪みを指摘し、「自分らしい在り方」「幸せな生き方」への示唆を与えている。
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Posted by ブクログ 2022年04月25日
“有意義”に生きることが賞賛され強いられる現代社会において、“意味”を感じることの重要さを知った。
うつ病だけでなく、パニック障害や不眠症などそれぞれの精神疾患における考察がなされており、また各症状に潜む問題の本質は一体なんであるかに対しての持論が説得力をもって語られている。
それは、薬で症状を...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月05日
「うつ」の本質・根本と向き合う本。感覚的であったり、なかなか表現し難い部分を、非常にわかりやすい例えで表現しており、樺沢紫苑先生等、他の精神科医の先生が仰るような主張とも方向性は同じなのも安心した。
【以下、重要部分のメモ】
・「頭」が「心=身体」に強権的に命令するような、意志力があり、我慢強い人...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月08日
こんなに不適応の人がいるんだから、周りと社会が変わっていくことも必要だよね
*「頭」は「心」の出した結論を「気まぐれで当て
にならないもの」と決めつけ、却下してしまう傾向があります。
*感情の井戸
上から、怒・哀・喜・楽の順で溜まっている
上から出て行くからイライラする
つまり、イライラす...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月14日
2010年に発売された単行本に加筆修正を加えた新書版らしい。著者の言う『うつは生まれ直しのプロセス』というフレーズに惹かれて手に取る。投薬治療に代表される西洋医学の実力行使的なアプローチに対し、自然治癒を目的とした精神療法を主とした内容となっている。戦後から高度経済成長期における<ハングリー・モチベ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月12日
従来の西洋医学的アプローチでは、「うつ」の症状をいわば「悪」とみて、それを抑え込み駆逐することを治療としていたが、このアプローチだけではうまく「うつ病」を治癒することはできないと筆者はいう。西洋医学的アプローチでは切り捨てられてきた「病が示すメッセージを読み解き、対応する」という視点からうつ病に取...続きを読む
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