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Posted by ブクログ
これもまた名著。
活動よりも観照(内観)の大切さを教えてくれる一冊。
世の中では「行動こそすべて」という教えが広がっており、それの言わんとすることも分かるものの、どこかでその教えに辟易としている自分がいた。
私自身、その教えを鵜呑みにし、手帳に予定をぎゅうぎゅうに詰め込んだこともある。けれどもそうするほどに、目前の出来事に集中できず、心に余裕がなくなり、焦燥感に急き立てられることが増えていった。
「行動こそすべて」にはきっと「人は価値を生まなければならない」「人の役にたたなければならない」など、効果や成果、成長を至上とする思想が根っこにある気がする。
けれども人の幸せは、必ずしもその成長の先にあるわけではないんだよな、とも思う。
たっぷり観照の時間をとり、自分と向き合おうと思えた一冊。
働くことについて、生きることについて、じっくり考えさせられる1冊。
様々な偉人、作家、芸術家、作品の言葉などを引用していて、読んでいくうちに教養が身に着く感じもある。
でもそれよりも、読み終えると「明日はもう少し1日を大事に、日常を自分の手で楽しくしてみようかな」と思える。
自分自身仕事でちょっと疲れたときに買った本で、読み終えた今結構頭がすっきりしているので、働く人たち(もちろん学生も)にとってもおすすめです。
Posted by ブクログ
『仕事なんか生きがいにするな』
文句なしに、自分史上ベスト3に入った本。
今までは、
「もっと上へ」
という“高さ”を求めていた感覚が強かった。
でもこの本を読んで、
最近の自分は、
「自然な自分へ戻る」
という“深さ”へ向かっているんだと気づいた。
特に刺さったのは、
・「心=身体」から湧き起こる知恵を、「頭」が協働するという順番
・「意味」と「意義」の違い
・「遊び」は無駄ではなく、人間らしさそのものだということ
・芸術とは、“人間の深層から湧き上がる真実の表現”であること
読み進めながら、
自分のモノサシが変わっていく感覚があった。
実際、この本を読んでから、
食事の取り方も変わった。
以前は、
PCやスマホ、TVを見ながら食べていたけど、
今は、
テーブルに食事だけを置いて、
ノイズを消して、
ちゃんと味わって食べるようにしている。
すると、
同じ食事なのに、
めちゃくちゃ美味しく感じる。
「量」ではなく「質」、
「効率」ではなく「味わうこと」。
頭で生きるのではなく、
“心=身体”を中心に戻していく。
そんな感覚を、
この本は思い出させてくれた。
最近ずっと大切にしている、
「状態(ステート)が大切。
その為に、出す(×=入れる)、無くす(×=増やす)」
という感覚とも、
深く繋がった一冊だった。
Posted by ブクログ
精神科医である著者が、現代の人間が抱える「生きる意味とは何か」という問いに対して、真正面から考える一冊。
個人的に好きな内容のため、星5つ。
本要約動画で紹介されていたので気になり購読。
だが、「結論→理由」でわかりやすくまとめられた動画を見た時と、現代人が如何にして生きる意味を失ったかを論じる内容を実際に読んだ時とでは、印象が全く異なっていた。
あるプロゲーマーが子供の頃になりたかった職業について話していた時、
「今思えば、子供の頃に言っていたなりたい職業って、全部『お金になる仕事の中では』っていう前提があった」と言った。
だから昔の子供の夢に「ゲーマー」なんて選択肢はないのだ、と。
そう聞くと、小さい頃から「お金にならない仕事は無意味」という考えが染み付いていたのだと思う。
自分がどうありたいかを、「仕事」なんて小さな枠組みの中に求めようとするな。
それが本書のタイトルの意味である。
Posted by ブクログ
一生手元に置いて読み直したいと思えるような、素晴らしい書籍だと感じました。仕事がどうして辛いと感じてしまうのか、世の中の状況や、過去の哲学者や文学者の言葉を用いて具体的に説明してくれています。
会社で働くのが何となく辛い、虚しいというのが何故なのかがはっきり理解出来ました。タイトルから、仕事の自己啓発本かと思いますが、仕事だけでなく生きることについて考えさせて教えてくれる本です。
何でも金に換算する消費社会の中で、効率と効果が崇拝されて、質は価値を失ってしまい、仕事のほとんどが単純労働化されてしまいました。こんな単純労働とすぐに消費されて消えていくものを作るために長い時間をかけて働いているのか‥、という違和感が虚しさとなってきます。
効率や効果は仕事だけでなく、日常生活も支配していき、日々を味わい楽しむという感覚が消えてしまっているんですよね。
書籍では、日常に遊びを取り戻すことを推奨しています。思考で考えて行動するよりも、身体の感じるままに行動してみる、それにより子供の頃に遊んだり探検したときに感じたようなワクワクが蘇ってきます。
本当に素晴らしい本なので、働くことに違和感を感じている方、生きるのに虚しさを感じている方はぜひ読んでみてください。
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