【感想・ネタバレ】仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考えるのレビュー

あらすじ

働くことこそ生きること、何でもいいから仕事を探せという風潮が根強い。しかし、それでは人生は充実しないばかりか、長時間労働で心身ともに蝕まれてしまうだけだ。しかも近年「生きる意味が感じられない」と悩む人が増えている。結局、仕事で幸せになれる人は少数なのだ。では、私たちはどう生きればよいのか。ヒントは、心のおもむくままに日常を遊ぶことにあった――。独自の精神療法で数多くの患者を導いてきた精神科医が、仕事中心の人生から脱し、新しい生きがいを見つける道しるべを示した希望の一冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

これもまた名著。
活動よりも観照(内観)の大切さを教えてくれる一冊。

世の中では「行動こそすべて」という教えが広がっており、それの言わんとすることも分かるものの、どこかでその教えに辟易としている自分がいた。

私自身、その教えを鵜呑みにし、手帳に予定をぎゅうぎゅうに詰め込んだこともある。けれどもそうするほどに、目前の出来事に集中できず、心に余裕がなくなり、焦燥感に急き立てられることが増えていった。

「行動こそすべて」にはきっと「人は価値を生まなければならない」「人の役にたたなければならない」など、効果や成果、成長を至上とする思想が根っこにある気がする。

けれども人の幸せは、必ずしもその成長の先にあるわけではないんだよな、とも思う。

たっぷり観照の時間をとり、自分と向き合おうと思えた一冊。

1
2025年09月08日

QM

購入済み

働くことについて、生きることについて、じっくり考えさせられる1冊。
様々な偉人、作家、芸術家、作品の言葉などを引用していて、読んでいくうちに教養が身に着く感じもある。
でもそれよりも、読み終えると「明日はもう少し1日を大事に、日常を自分の手で楽しくしてみようかな」と思える。
自分自身仕事でちょっと疲れたときに買った本で、読み終えた今結構頭がすっきりしているので、働く人たち(もちろん学生も)にとってもおすすめです。

1
2024年12月02日

Posted by ブクログ

頭と身体の関係という視点が良かった。身体が自然に遊びを求めているのに対し、身体は理性という名の不自然な合理性でそれを抑え込む。そこから様々な心の不調が出てくるのだという。

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代では当たり前になった価値観(働かざるもの食うべからず、とか、コスパタイパ、とか)がどれだけ空虚なものである可能性を持つか考えさせられた。
“天気予報ですら、未だに「60%の確率で雨が降るでしょう」たいった結論しか弾き出せないことを見れば、算術的思考の限界は明らかです。”という部分、確かにそうだなぁと納得した。合理的な判断というのは、観測できる範囲の情報からくる合理的な判断でしか無いため、どこまでいっても指針でしかないものである。

0
2025年04月21日

Posted by ブクログ

精神科医である著者が、現代の人間が抱える「生きる意味とは何か」という問いに対して、真正面から考える一冊。
個人的に好きな内容のため、星5つ。

本要約動画で紹介されていたので気になり購読。
だが、「結論→理由」でわかりやすくまとめられた動画を見た時と、現代人が如何にして生きる意味を失ったかを論じる内容を実際に読んだ時とでは、印象が全く異なっていた。

あるプロゲーマーが子供の頃になりたかった職業について話していた時、
「今思えば、子供の頃に言っていたなりたい職業って、全部『お金になる仕事の中では』っていう前提があった」と言った。
だから昔の子供の夢に「ゲーマー」なんて選択肢はないのだ、と。
そう聞くと、小さい頃から「お金にならない仕事は無意味」という考えが染み付いていたのだと思う。

自分がどうありたいかを、「仕事」なんて小さな枠組みの中に求めようとするな。
それが本書のタイトルの意味である。

0
2025年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代に倒錯している価値観に囚われず、意義に囚われず意味を見出すこと、そのために遊びが大事である。
「愛とは、相手が相手らしく幸せになることを喜ぶ気持ちである。欲望とは、相手がこちらの思い通りになることを強要する気持ちである。」
「道徳とは、われわれが個人的に嫌いな者に対してとる態度にすぎない」
「他人にそれがどう思われるかに関係なく、本人さえそこに【意味】を感じられたのなら【意味がある】ということになる。」
「もし大部分の人を惹きつける子どもの魅力がなんであるか問うならば、私はまさにこの自発性にちがいないと思う。この自発性は、それを感知する力を失うほどには死んでいない人々に深く訴えていく」
「受け取る聴衆の側にも、ある種の成熟が求められるのが芸術というものの宿命です。」
「そもそも人類が長い歴史の中で自然界から食物として得てきたあらゆるものは、何らかの意味において身体にいいものであると言えるはずです」
「やはり人間というものには、生きる意味を追い求めずにはいられない哲学的性質があり、他の動物とは異なる実存的な奥行きを備えた存在なのです。」
「人生に今を問う、というベクトルを向けること。これにより、自分が己の人生の主人であろうとすること。」
「人が生きる【意味】を感じられるのは、決して価値あることをなすことによってではなく、【心=身体】が様々なことを味わい、喜ぶことによって実現されるのです。」
「このように頭と心が対立せずに、互いが相乗的に喜び合っている状態。これを、私たちは「遊び」と呼ぶのです。」
「ところが、そもそも【遊び】というものは【無駄】の上にこそ成り立つのであって、その結果はあくまで二次的に過ぎないもので、プロセスのところにこそ面白みがあるものです。」
「あえて無計画、無目的に、自分の行動を即興に委ねてみることによって、私たちの決まりきった日常が、ささやかながらもエキサイティングな発見と創意工夫に満ちたものに変貌するわけです。」
「この【即興性】に加えてもう一つ大切なこととして、【面倒臭い】と感じることを、むしろ積極的に歓迎してみるという考え方があります。」

0
2025年03月11日

Posted by ブクログ

生きる意味とはなにか?から出発し、自分探しと天職探しの混同を訂正し、頭が求める事と心が求める事のちがいを理解し、芸術とは何かを知り、最後には子供の様な好奇心を持って人生を遊べと言う感じの流れになっている。
脳死で毎日を生きている人には解毒として有効だろう。
生きる意味がわからないと言う人にはそもそも生きるに意味を求める必要があるのか?と再考を提案してくれるだろう。
色々な観念を植え付けられて育った人間だからこそ、この本を読んで今一度自分の人生を考え直してみてはいかがだろうか?


0
2025年01月01日

Posted by ブクログ

健康なんだけど、ここ数年、本当に燃料切れという感覚を持っていて、不思議に思っていたのだが、この本に出会えて自分の状況が理解できたように思う。良かった。

0
2024年03月21日

Posted by ブクログ

一生手元に置いて読み直したいと思えるような、素晴らしい書籍だと感じました。仕事がどうして辛いと感じてしまうのか、世の中の状況や、過去の哲学者や文学者の言葉を用いて具体的に説明してくれています。
会社で働くのが何となく辛い、虚しいというのが何故なのかがはっきり理解出来ました。タイトルから、仕事の自己啓発本かと思いますが、仕事だけでなく生きることについて考えさせて教えてくれる本です。

何でも金に換算する消費社会の中で、効率と効果が崇拝されて、質は価値を失ってしまい、仕事のほとんどが単純労働化されてしまいました。こんな単純労働とすぐに消費されて消えていくものを作るために長い時間をかけて働いているのか‥、という違和感が虚しさとなってきます。

効率や効果は仕事だけでなく、日常生活も支配していき、日々を味わい楽しむという感覚が消えてしまっているんですよね。

書籍では、日常に遊びを取り戻すことを推奨しています。思考で考えて行動するよりも、身体の感じるままに行動してみる、それにより子供の頃に遊んだり探検したときに感じたようなワクワクが蘇ってきます。

本当に素晴らしい本なので、働くことに違和感を感じている方、生きるのに虚しさを感じている方はぜひ読んでみてください。

0
2023年06月26日

Posted by ブクログ

you tubeの要約チャンネルで見て読みたくなった本。
よくある一般論が書いてあるのかと思ったら、作者の先生がとてもよく研究しておられる内容でとても読みがいがあった。
単なる精神論ではなく、根本的なものの考え方を教えてくれる。

0
2023年03月30日

Posted by ブクログ

■「自分がない」という困惑~現代の「うつ」の根本病理
 個人差はあるものの、その人の「我慢」のタンクが一杯になったとき「心」は分かち難くつながっている「身体」と協働して何がしかのシグナルを発してくる。食欲がなくなる、いろいろな物事に興味が持てなくなる、妙に怒りっぽくなる、睡眠がとりにくくなる、仕事で凡ミスが増える、等々。
 それでも本人がこのシグナルを無視して過ごしてしまうと「心=身体」側は、いよいよストライキを決行する。ある日突然、朝起きられなくなったり、会社や学校に行けなくなったりする。これがうつ状態の始まり。
■「生きる意味」を問うということは、とても人間的で必然的な魂の希求であり、そこにたとえどんなプログラムを課したとしても、人をそれを問わなかった昔の状態に戻すことはできない。もちろん単に転職すればどうにかなるという簡単な話でもない。
 解決可能は方法はただ一つ、その問いを真正面から受け止めて、本人なりの「意味」を見出せるところまで諦めずに進むサポートをすることだけ。
 しかし、人は「主体性」を奪われた状態のままで、自力で人生に「意味」を見出すことは原理的に難しいもの。まずは、人生の「意味」を求める前に「意味」を感知できる主体、即ち「自我」を復活させることから始めなければならない。
■分析心理学を提唱したユングは人間の精神的危機が訪れやすい三つの時期として、青年期の危機、中年期の危機、老年期の危機というものを挙げた。
 青年期の危機は人が社会的存在となっていこうとする出発点での様々な苦悩、つまり職業選択や家庭を持とうとすることなど、「社会的自己実現」の悩みを指すものであるが、中年期の危機はある程度社会的存在としての役割を果たし、人生の後半に移りゆく地点で湧き上がってくる静かで深い問い、即ち「私は果たして私らしく生きてきただろうか?」「これまでの延長線上でこれからの人生を進んでいくのは何か違うのではないか?」「私が生きることのミッション(天命)は何なのか?」といった社会的存在を超えた一個の人間存在としての「実存的な問い」に向き合う苦悩のこと。青年期には重要に思えた「社会的」とか「自己」とお言ったものが必ずしも真の幸せにはつながらない「執着」の一種に過ぎなかったことを知り、一人の人間として「生きる意味」を問い始める。
 通常この「中年期の危機」は文字通り中年期である四十代後半から六十代前半あたりにかけて起こってくるが、近年ではこの種の苦悩が二十代あたりにまで若年化してきているのではないかという印象がある。

0
2022年09月07日

Posted by ブクログ

20221016 再読
ブルシットジョブやフロムの自由からの逃走、愛するということを読んだあとではまた違った印象で、各章に詰め込まれた情報を一つ一つ噛み砕いて読むことができた。

ブルシットジョブでは空虚感に対する解決策の提言として、マクロの視点からベーシックインカムを挙げていたが、本書ではミクロ視点で「遊び」「即興」を挙げていた。つまり、小児(超越的0人称)になるということだろうと思う。

それは、効率や意義を求めるものではなくプロセスそのものを楽しむという人生観への切り替えである。

---------------------

童心を失って、「頭」に従って生きていくことの無意味さは痛感した。

即興的に生きる。
面倒くさいことをあえてやる。

の二つを意識いて「今を生きてみたい」

0
2022年03月07日

Posted by ブクログ

確かに現代は実存的な問いや、芸術に没頭すること、無駄を楽しむことよりも、価値が問われるようなものに躍起になっている。
休日でも、通勤時間でも、ニュースを見たりメールを返したり、いつ何時でも常に価値を生むことを求められる。有意義という呪縛の中で私たちは生きているから、意味とか遊びを想像する余裕がない。
でも量より質の方が大事で、頭を使わずに生きてみようという内容だった。

0
2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事やキャリアに現代社会は価値を置きすぎているけれど、もっと人間として大きくなること、そのためにどのような視点を持てるか、など、考え方のヒントが詰まった本でした。
労働教、というのが出てきました。ニーチェやフランクル、アーレント、そして夏目漱石と言った方々の著作が参照されています。

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

薄々気づいていたことではあるが、タイトルが斬新だったので、手にとって読んでみた。

ギリシャ時代には「観照生活」(瞑想や内省)が一番大切で、次はwork(芸術や職人仕事など)であり、laborは奴隷が担っていた。しかし、産業革命から、大量生産が主流になり、work(仕事)がlabor(労働、食べるための仕事)に成り下がってしまった。だから、現代人は、労働で疲弊しがちで、生きがいにするのは難しい。

ここまで読み進めてくると、仕事をしていくうえで、そのつどより良い、あるいは最善と思われる対応を自主的にしていくことによって、自分も周りもlaborからの脱却を少し図れるのではないか、という攻めの気持ちになってきた。

また、日常を非日常にする極意も、すぐに実行に移そうと思うものや、すでにやっているアイデアなどワクワク感がある。

少し難しいところもあったが、モヤモヤしていたことが言葉になった感じで、一気に読んでしまった。
 

0
2025年08月07日

Posted by ブクログ

本書は、仕事中心の生き方に疑問を投げかけ、生きる意味を仕事以外に見出す重要性を説いた一冊である。著者はまず、現代人が「仕事=生きがい」と捉えがちであることに警鐘を鳴らす。分業化や効率重視の働き方により、自分の仕事に創造性や意義を感じにくくなり、多くの人が虚無感やうつ状態に陥っている。こうした状況を著者は「歯車化」と呼び、人間性の喪失を危惧する。

著者は、かつての「ハングリー・モチベーション」―飢えや欲望を動機に生きる時代―は、終焉を迎えているとし、外部評価や経済的成功を目的に生きることの限界を示す。代わりに、内面の声や本来の自分に従って行動する生き方が求められているという。

また、現代人は社会的役割にとらわれ、自分自身の本音や感情を無視して生きていると著者は指摘する。生きる意味は、外から与えられるものではなく、自己との対話を通じて見出されるべきであり、精神的自由を回復することがその第一歩とされる。

さらに、古代ギリシャ人がかつて人間らしい在り方と捉えていた「仕事」や「活動」、そして「観照生活」を、少しでも今の生活に復活させることができるかが鍵だと説いている。

最後に、日常に「遊び」や「創造性」を取り戻すことの大切さが語られる。何かを作る、夢中になる、無目的に楽しむ―こうした行為が本来の自己を呼び覚まし、生きる力となる。著者は、創造とは最大の遊びであり、それこそが人間らしい生き方に繋がると説く。

本書は、仕事に疲れ、生きる意味を見失いかけている人に対して、心の奥底にある「本当の願い」に耳を傾けるよう促している。

0
2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

働くが産業革命後に労働に変わったというのが面白い視点だった。仕事に多くの時間を割くのはやむを得ないとしても、もっと他のことにもチャレンジしたいと思えた。

0
2025年03月04日

Posted by ブクログ

土日を有意義に過ごしたい、過ごせたと考えている自分にとって耳が痛い本だった。
この本の中では、いわゆる労働だとか資本主義、通貨が社会にもたらした影響は非常に大きく、それは個々の人間にも深く影響していることを述べていた。メリットデメリット、損得、結果などで動く現代人とは、まさに自分であったと痛感した。。まぁお金もなければ考える余裕もないから、さすがに仕事とかはしないといけないんだろうけど、、、
ちょっと違う目線で物事が見れるような気がしました

0
2025年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フェルミ研究所の動画から知って購入。

結果、そんな買うほどのことでもなかったかな?

端的に言うと、

ハングリー・モチベーション、食べるために働かなければならなかった時代から、

働かなくても食べていける時代に移行して、何のために生きてるのか?何のために働いてるのか?

と自問する人が増えた。

働くことを美徳とする時代の中で、

無心になって遊ぶことを忘れてしまったのかもしれない。

効率重視の風潮に流されて、無駄なことを避けるようになって、ますます遊ぶことを忘れてしまった現代人。

即興的な遊びを生活に取り入れることが、無意味感に苛まれる日常を救うかもしれない。

私がこの本を読んで受け取ったことは、こんなとこかな?

ジョギングしたり、読書に絵描き、色々趣味に取り組んできたけれど、もっと色々なことにチャレンジしてみようと思った。

0
2025年01月22日

Posted by ブクログ

八木仁平さんの「やりたいことの見つけ方」に参考文献として載っていたので読みました。勉強になった教えが数多くあり、レビューにまとめるのは難しいですが、まとめると「パンのために働くことがほとんどの生活でなく、「意味」が感じられるような生き方を模索する必要がある」ということです。これだけでは本書の一部を述べたに過ぎないので、興味を持った方は是非手にとって読んでほしいと思います。

0
2024年11月19日

Posted by ブクログ

今悩んでいることドンピシャの内容だった!
働く意味とか、そもそも生きる意味とか、ずっと考えてしまう。そんな問いにヒントをくれる本でした。完全には答えを見つけられなかったので、また読み返したい1冊。

0
2024年09月27日

Posted by ブクログ

 現代人は生きるために日々「仕事」をする。しかし、仕事や労働で忙しいあまり、多くの人々が疲弊しているのではないか。本書は、そんな疑問を持つ読者に向けて、精神科医の著者が答える。
 まず、著者は、現代人の消費活動は受動的であることを指摘する。言い換えると、多くの人々は、自分の内面に向き合わず、周囲の情報に翻弄されて、生活を満たすために、何か代わりとなるものに依存し、満足してる。これと関連して、現代思想(ポストモダン)の問題点を簡潔にまとめている。科学技術の発展、また、人間の理性を過剰に信頼した時代、目新しいものやよくわからない物事を良しとする風潮があった。とにかく差異性を求めたが、結局は何かを解決したわけではなかった。このように、試行錯誤したものの、依然として近代的価値観は残っている。
 では、労働を良しとする近代的価値観に、どのような対抗で打つべきか。そこで鍵となるのが、「即興」である。近代は、人間の理性、合理性を重視する。そのため、無駄なこと、非合理なことは悪いこととされる。ところが、著者はあえて、一見無駄で役に立たないことが実は大事だと唱える。効率や計画性を無視して、今すぐに思い浮かんだことを試してみる、そんな心構えが、今の生活が息苦しい人々に良いきっかけを与えるのではないだろうか。

0
2024年02月18日

Posted by ブクログ

生きる意味を考えるきっかけとなった
古典からの引用は、その原典を見ていない私としてはその真意をキチンと掴み取る事は出来ていない気がする

0
2023年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経済至上主義に傾倒しがちな現代において、仕事なんかを人生の中心にせず、もっと無駄を大切に自分らしく生きていいんだと背中を押してもらえた気分。
引用がやや難解だったが、直後に著者による解説があるため抵抗なく読めた。
日常を「小児」のように遊び、芸術的に観照生活を送りたいと思う。「意義」より「意味」を。

0
2023年01月15日

Posted by ブクログ

色褪せた日常に、積極的に遊びを入れていく、というのは面白いと感じた。

かなり読み応えのある内容で、消化不良が多い。
再読必須。。

0
2022年07月17日

Posted by ブクログ

生きる意味・生きがいを見つけるヒントを得たくて手に取ったが、どうだろう
実践として、頭の前に心と身体がどう感じているかを大切にしていこうと思う…
もう一度読みなおしてみようと思う

0
2023年10月17日

Posted by ブクログ

古典を多く引用しながら、著者の哲学や芸術論を述べ、そこから人生を豊かにする生き方、遊び方を論じていく。
色々吟味しながら生きてる方なんだなという印象を受ける一方、とにかく言いたいことを次々全部言っちゃったって感じもして、時々「これ、何の本だっけ?」って思った。ただ、それ自体がこの本で論じている"遊び"の中で書き殴った作品だとしたら、とても良いと思う。

0
2023年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間という存在は「生きる意味」を見失うと、精神が衰弱してしまうのみならず生命そのものまでもが衰弱し、ついには死に至ってしまうこともある。

分業化された「労働」によって生産された製品は、もはや「仕事」が生み出したような、長く大切に使う作品ではなくなり、どんどん消費することが求められる単なる消費財になってしまいました。

アメリカ合衆国建国の父の一人ベンジャミン・フランクリンの言葉
「時間は貨幣だということを忘れてはいけない。
信用は貨幣だということを忘れてはいけない。
貨幣は繁殖し子を生むものだということを忘れてはいけない。
支払いのよい者は他人の財布にも力をもつことができる
信用に影響を及ぼすことは、どんなに些細なおこないでも注意しなければいけない」

「労働」から完全に離れてしまうことは、人間から活力と生命を奪い去ってしまうことになる。これは、生き物としての一つの真実です。

自分の経験したことのないものについて、「そんなものはない」と決めつけたりせずに、率直に「わからない」として捉えることこそ、真に理性的な態度ではないか。

何でもないように見える「日常」こそが、私たちが「生きる意味」を感じるための重要な鍵を握っているのです。

0
2022年12月21日

Posted by ブクログ

感想
哲学的な思想があって、ちょいむずい

生きる意味は?
生きる意味を見失うと人は衰弱する
「実存的」な悩み
実存=existence
夏目漱石の高等遊民
意味と意義の違い
「有意義」をもとめてばっか
欲を満たしてあげる

第5章生きることを味わうために
①「即興」を用いる(「頭」の計画性・合理性を回避するため)
②面倒なことをする
人に教えてもらうとかじゃなくて、あえて自分で学んでいく難しい方法でやる。結果を求められる現代社会、そんな中忘れられてきた「プロセス」の重要性。

食 健康のためと言って「頭」で食べるんじゃなくて、ただ身体が喜ぶ美味しいと思うもの、身体が欲するものを食べる

身体で「味わう」
料理→ものの本質と向き合い、ものとものごとの法則を見つけていく
「蟻とキリギリス」は勤勉や忍耐を美徳とする文化を賛美。「今を生きる、楽しむ」ことを良くないと捉えられる危険的思想。
「何者かになる」必要はなく、ただひたすら何かと戯れても良い。それが遊びの真髄。

0
2022年10月02日

Posted by ブクログ

思っていた感じの本とは違い、哲学的な本でした。
言葉の定義などを丁寧に考察して、「生きる意味とは?」という哲学的な問に対する答えを求めていく内容でしたが、私には少し難しかったようです。
ぜひ、読んでみて下さい。

0
2022年02月15日

Posted by ブクログ

筆者の思考を垂れ流して、それを体系立てて分類はしました、といった構成。
筆者の主張は「動物と違って人間は意味がないと生きていけない。昨今の生きるためだけの労働なんてのは空疎で何も生み出さないんだから、生きがいにすんのはやめて、芸術のような高尚なこととか、能動的に、心のままに好きなことしようぜ。どうせやるなら"労働"じゃなくて"仕事"な。」という感じ。

意見は理解できるが、ある程度金がないと生きていけない世の中で、生活を担保しつつその"仕事"を見つけることについてもう少し考察が欲しかった。


・意義――頭の損得勘定によって判断されるもの
・意味――心による感覚の喜びによって捉えられるもの
⇒人は"意義"に囚われて行動しがち。もっと"意味"を求めて生きるべき。

・仕事――人間の熟練や専門家によって行われ、人間ならではの永続性のある何かを生み出すもの。
・労働――バラバラな断片に分業化されており、生活のため必要に迫られて行うもの。ここで生み出される産物は消費され、永続性を持たない。
⇒やるならば"労働"ではなく"仕事"を目指すべきである。

といった似た言葉の違いについて考察していた点は、今までになかった見方に気づかせてくれておもしろかった。

0
2021年12月25日

「ビジネス・経済」ランキング