泉谷閑示のレビュー一覧
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一言でいうと
【自分を取り戻す手法と取り戻した人を知れる本】
私は、泉谷閑示先生の本に随分傾倒して4冊目として手に取りました。変わらず抜群によかった。
泉谷閑示先生の、日本語というより、日本で使われる言葉が如何に「察する」「同調主義」「ムラ特有」の垢が纏わりついているか鋭い指摘が爆発します。
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一言でいうと
【今日までの会話は、無駄なものと気づく本】
ただの会話(モノローグ)
対話(ダイアローグ)
この2つに分けた時、世間の会話はほぼ前者であると私は思う。
それは非常につまらない。意味がない。時間の無駄遣い。
では、対話はどうすればできるのか。
では、対話をする上での問題はないか。...続きを読むPosted by ブクログ -
一言でいうと
【普通(世俗の幻想)から自分を取り戻せる本】
友人が「人間の精神的ボトルネックは大体かいてある」と勧めてくれて一読しました。
ただ良書過ぎて、何度も反芻し、20読しました(笑)
自分の精神分析論と、多分野の名著や偉人の鋭い指摘を抜粋し、織り交ぜ、非常に丁寧に「普通」が如何に危険か...続きを読むPosted by ブクログ -
生きる意味を見出せなくなったクライアントが、それを掴むことができるようになったのはなぜなのかー。
泉谷先生が臨床を通したご経験や、哲学者、心理学者、作家、料理人など、「人生を生きた」方たちの言葉から深くゆっくり生きることについて考えることができる。
精神医学医として、様々なクライアントと面接をして...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょと難しかった。また、いつか読み返して見ようと思います。今回感じたことは自分を生きると言うことを労働する事の中にだけ探してはいけないと言うこと。Posted by ブクログ
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読んでよかった。とても良い本だった。一気に読んでしまった。哲学的な内容だと感じたが、上からでも下からでもない愛ある目線で書かれており大変読みやすく、わかりやすく、心にストンと落ちた。そして途中に出てくる図がシンプルでびっくりするほどわかりやすかった。
余談だが読後、ドラクエの遊び人レベルが上がると賢...続きを読むPosted by ブクログ -
心に深く染み入るように言葉が入ってくる本でした。淡々としながらも土台のところではどこか温かいもの感じさせる文章です。コミュニケーションに悩んでいた自分は、この本に救われた気分です。
ー相手を「他者」としてみることから「対話」は始まる。
これほどのシンプルなことを自分はどれだけ気付けていなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
我々が何かに悩むとき、そもそもの前提が間違っていることがある。その前提には世俗的な固定観念、理性から生まれた二項対立的な思考が刷り込まれている。欲望や感情を理性によってコントロールするのではない。欲望や感情を認め、あるがままであることを目指すことで理性の先の世界が開ける。Posted by ブクログ
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会話と対話の違いを知ることができた。
自分が日々接する親しい友人も「他人」であること、「他人」と聞くと少し冷たい言葉のように聞こえるかもしれないけれど、
どんなに親しい人だとしても 親はもちろん、住んでいる場所も違えば考え方も違う。
自分と相手には共通点もあるだろうけれど、間違いなく違うところの方...続きを読むPosted by ブクログ -
面談という機会を作った時に、どんなことを考えながら挑むのが良いのかということがわかった。
他者を愛するには自分を愛しなさいという言葉はたくさん聞くけれど、その愛するということがどいうことなのかわからなかった。
自分の中にもう1人の自分(他者)がいることを認めて、その他者を愛すること。2人称の世...続きを読むPosted by ブクログ -
自分が重度の労働嫌いということもあり、なんとなく暇潰しで買ってみたが、内容は過去の文学作品や哲学を例に出して現代の労働に対しての考察を進めていくなかなか思弁的なものになっている良書。
自己啓発本的な分かりやすさがないので、タイトルと内容が乖離してるような気がしないでもないが、著者と自分の考えがわり...続きを読むPosted by ブクログ -
「本当の自分というものは、どこか外に待ち受けていてくれるものではなく、自分の内部を、心=身体を中心にした生き物として自然なあり方に戻すことによって達成される」
頭は心の手下。まず心ありき。心と頭がどっちも満足されることをしよう。でも優先されるのは心。心と頭の妥協点を探る。
真理を知ろうとすることが...続きを読むPosted by ブクログ -
仕事人間にとって、現役を退くことは、仕事からの開放ではなく、生きがいの喪失に他ならないのではないか、迫りくる現役引退に怖ろしさを感じ、苦悩を抱えていた私にとっては心に染みる著書でした。Posted by ブクログ
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自分が嫌になって嫌うことしか出来ませんでしたが、この本を読んで少し楽になりました。理性的であることが大事と思ってきましたが、必ずしもそうではないのだな。もっと、こころを大事にしないと、上の段階にはいけないのだろうな。
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・タイトルから想像する内容よりもかなりよい内容。
・心理学の内容がメインだが、哲学的な考え方も含まれている。
・なぜ生きるのか、なんのために生きるのか?自由とは何か?を考えさせられる。
・頭と心と体のバランス。図解が多く、わかりやすい。
・日本人と外国人の考え方の違いなどは出てこない。Posted by ブクログ -
> 「ムラ人」の集まりにいかに近代的な見かけを取った会議や話し合いの場を設定しても 、そこで有意義な意見交換は行われずに 、あとでグチグチと個人攻撃や 「談合」が行われることになってしまうのです 。いわば格闘技の試合で負けて 、終わってから場外で相手を後ろから殴っているような卑劣な行為であることに ...続きを読むPosted by ブクログ
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第9講の下記が特に「普通がいい」という病を表しているなあと思いました。
> マジョリティの大通りでは 、 「みんなも行っている 。みんなそうだから私もこれでいいんだ 」と思って 、自分自身では判断を行っていません 。また 、この道がどこに向かっていくのかも知らない 。そういう意味で自分の人生に責任を...続きを読むPosted by ブクログ