泉谷閑示のレビュー一覧

  • 「普通がいい」という病

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    今自分が悩んでいる過程がどういうものなのか、またなぜこんなに悩んでいるのかが、この本の文と図で分かりやすく理解出来た。もっと感情を引っ張り出したい。また哲学を学びたいとも思えた。

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    2024年02月21日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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     現代人は生きるために日々「仕事」をする。しかし、仕事や労働で忙しいあまり、多くの人々が疲弊しているのではないか。本書は、そんな疑問を持つ読者に向けて、精神科医の著者が答える。
     まず、著者は、現代人の消費活動は受動的であることを指摘する。言い換えると、多くの人々は、自分の内面に向き合わず、周囲の情報に翻弄されて、生活を満たすために、何か代わりとなるものに依存し、満足してる。これと関連して、現代思想(ポストモダン)の問題点を簡潔にまとめている。科学技術の発展、また、人間の理性を過剰に信頼した時代、目新しいものやよくわからない物事を良しとする風潮があった。とにかく差異性を求めたが、結局は何かを解

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    2024年02月18日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学

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    「うつ」の本質・根本と向き合う本。感覚的であったり、なかなか表現し難い部分を、非常にわかりやすい例えで表現しており、樺沢紫苑先生等、他の精神科医の先生が仰るような主張とも方向性は同じなのも安心した。

    【以下、重要部分のメモ】
    ・「頭」が「心=身体」に強権的に命令するような、意志力があり、我慢強い人間がうつになるリスクが高い。「頭」の支配からの脱却が重要。
    ・「病は、何らかのメッセージを自分自身に伝えるべく内側から沸き起こってくる」、「病は、その中核的な症状によって、自分自身をより自然で望ましい状態に導こうとしている。」という見方。
    ・「うつ」からの脱出は、repair(修理)ではなく、reb

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    2023年09月05日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    生きる意味を考えるきっかけとなった
    古典からの引用は、その原典を見ていない私としてはその真意をキチンと掴み取る事は出来ていない気がする

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    2023年08月07日
  • 「普通がいい」という病

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    「普通」ってなに?に答えを示してくれる良書です。
    さらに、「普通」ではない人(レッテルを自ら貼るべきではないですが)が生きて行くためのヒントがたくさん書かれています。とくに、著者の「5本のバナナ」の話がなるほどと思えました。

    多くの詩を引用しながら人の思考を解説しています。詩を読み慣れていないので、最初は少し難解で読むのに骨が折れる印象ですが、詩の解釈を丁寧に解説してくれるので、最後まで読み切ることができました。

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    2023年05月09日
  • 「普通がいい」という病

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    「他人と同じ」であることこそ「普通」であり、それを良しとする日本人の特性について、共感の連続だった。自分も見事に当てはまる点がある。思考停止で主体性を失っているのは、果たして生きていると言えるのだろうか?自分で感じ、考えることの大切さをあらためて学んだ気がする。

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    2023年03月19日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    ネタバレ

    経済至上主義に傾倒しがちな現代において、仕事なんかを人生の中心にせず、もっと無駄を大切に自分らしく生きていいんだと背中を押してもらえた気分。
    引用がやや難解だったが、直後に著者による解説があるため抵抗なく読めた。
    日常を「小児」のように遊び、芸術的に観照生活を送りたいと思う。「意義」より「意味」を。

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    2023年01月15日
  • あなたの人生が変わる対話術

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    愛は孤独と孤独の万有引力かぁ

    2人称的関係ではなく、他者を他者と理解する3人称的関係が故に人は孤独になり、孤独が故に愛が芽生える。

    なるほどなぁ。

    当初は精神科医がメンタルヘルスの入門書として書く予定だったということもあり内容は堅め。

    普段の会話に使える考え方は「会って、話すということ」の方がしっくりきたよ。

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    2022年03月27日
  • 「普通がいい」という病

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    いいことが書いてあるんだろうけど、難しかった…もう少し色々な本を読んで、自分自身の知識を深めてから再読したい。

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    2021年12月28日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学

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    こんなに不適応の人がいるんだから、周りと社会が変わっていくことも必要だよね



    *「頭」は「心」の出した結論を「気まぐれで当て  
    にならないもの」と決めつけ、却下してしまう傾向があります。
    *感情の井戸
    上から、怒・哀・喜・楽の順で溜まっている
    上から出て行くからイライラする
    つまり、イライラすることは病状の悪化ではない
    「心の吐き出しノート」がおすすめ
    *子どもにつけさせてもいいただ一つの習慣は、どんな習慣にもなじまないということだ(エミール)
    *努力をやめても熱中が待っている
    *病は、自分自身を、これまでの好ましくない状態から救い出そうとしている。
    *その人の人間的な感情や知覚が自然に

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    2021年12月08日
  • 「普通がいい」という病

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    よかった。

    全10講で人の心の在り方や変化を古典などを引用しつつ作者独自の図などで分かりやすく説明した本。

    響く箇所が結構あった。

    読む本ない人にはおすすめ。

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    2021年11月21日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学

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    ネタバレ

     従来の西洋医学的アプローチでは、「うつ」の症状をいわば「悪」とみて、それを抑え込み駆逐することを治療としていたが、このアプローチだけではうまく「うつ病」を治癒することはできないと筆者はいう。西洋医学的アプローチでは切り捨てられてきた「病が示すメッセージを読み解き、対応する」という視点からうつ病に取り組んでいくことが必要と説く。  すなわち、うつ病とは「脳内セロトニンのアンバランス」が原因とされるのを、それは中間要因として捉え、そもそもその「アンバランス」が何故生じたのかという主因をうつ病から読み解き、対応していくことが必要としている。
     本書ではうつ病の主因を、一般的に使われる「頭」「心」「

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    2021年08月12日
  • あなたの人生が変わる対話術

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    ネタバレ

    『普通がいいという病』が良かったので、次に手に取った泉谷閑示さんの著書。

    「対話の最も重要な部分は、話すことよりも、むしろ聴くところにあります。話し手が語る場を提供し、聴いた話を処理しようと急ぐのではなく、まずはそれを共有することに意味があるのです。」

     養老孟司さんの『考えるヒト』に「われわれの意識は主観である」と書いてありましたが、対話を成立させるためには、われわれが各々違う主観に基づいて世界を認識していることを意識し、先ず相手が認識している世界を知った上で対話することが大切なのだということだと思います。

     >「理解する」というのは「同意する」ということではない…という話は、多くの人

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    2020年05月02日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    最後の章の結論は深く同意する。全体を通して、著者の教養の深さを感じるとともに、引用されている本を読みたくなった。

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    2019年01月05日
  • 「私」を生きるための言葉 日本語と個人主義

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    日本人と欧米人の違いを、言葉の使い方から知ることができる本。個人と社会というのは、日本古来の言葉でなく、翻訳された言葉というのが驚きだったが、なるほどと思えた。

    [private]
    以下注目点
    ・もともと乳児の時から母親とは別室に寝かされ、親子といえども別の人間であるということを痛いほどすり込まれて育ってくるヨーロッパ人 P.5

    ・印欧語(インド・ヨーロッパ語族)も7世紀頃までは、今の日本語や東アジアの言語と同じように「主語」というものはなかった。P. 13

    ・現代の欧米の言語が依って立つ世界観が、「神の視点」であるのに対し、日本語の世界観は「虫の視点」である。P.16

    ・当時の教会で

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    2018年11月12日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    良書。眼から鱗。
    現代の暗記中心の教育を否定。考える、まずは疑うことから。
    確かに、納得できることが多い。すべて肯定はしないが。
    教育の大事なところをついていると思う。

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    2013年07月13日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    ネタバレ

    現代の教育が抱えている基本的な問題点を鋭くついていると感じる。それは余りに頭で考えた理屈、合理性、効率性、経済性を追い過ぎ、身体と心に根差した野性的・本能的な心(感情)を抑圧すべきものとしている点。
    最終的には、弁証法的に、前者のサル的思考と後者のオオカミ的思考を統合した超猿の思考を提唱しているのだが、それにしてはサル的思考の問題点ばかりを指摘しすぎているように感じられた。
    13-57

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    2013年04月21日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    自分で考えるということが出来なくなったと常日頃考えていた私にとってとてもよい本であった。
    私は世界に意味を見出せる日がくるだろうか。
    来るといいな。

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    2013年03月16日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    オオカミの知性、サルの知性、守破離、弁証法、がキーワードでしょうか。ヒトのロジカルで無い面の重要さを説く一冊。

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    2013年03月14日
  • あなたの人生が変わる対話術

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    そんなに期待して読んだわけではなかったのですが、良い本でした。タイトルと内容の乖離がすごい本でした。聞くことが大切ですみたいなHow to本でなんだろうな〜と思っていたのですが、読んでみると、対話って何なんだろうという問いを通して、コミュニケーションについて考えさせられる本でした。

    ・対話は会話の中に内包されるもの
    ・対話と討論は異なる
    ・討論は相手に勝つことが目的になるが、対話は意見はぶつけ合うが、勝ち負けではなく、ぶつけ合うこと

    など、分かったような分からないような内容でしたが、対話について考えること自体に意義を感じました。私たちはただの会話(書籍の中ではモノローグと表現?)や討論にな

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    2025年11月02日