泉谷閑示のレビュー一覧

  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    仕事やキャリアに現代社会は価値を置きすぎているけれど、もっと人間として大きくなること、そのためにどのような視点を持てるか、など、考え方のヒントが詰まった本でした。
    労働教、というのが出てきました。ニーチェやフランクル、アーレント、そして夏目漱石と言った方々の著作が参照されています。

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    2025年11月15日
  • 「自分が嫌い」という病

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    泉谷閑示さんの本はこれで2冊目です。
    相手の立場に立って自分を見たり、自分を客観的に見るような視点の移動により、質的な認識ができるようになる。「頭」と「心=身体」が共同作業をすることで、他者の他者性が認識できるので、心=身体に耳を傾けることが大事と筆者は説いています。

    私も、ヨガを通して、身体の声に丁寧に耳を傾けることで、以前より満ち足りた気持ちになれるので、筆者の考えにとても賛同できます。

    誰かの心ない言葉に傷ついた時、ロゴスのない状況に巻き込まれた時、基準となるものが違うな、違和感があるなと感じた時などに読みたい本です。

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    2025年10月11日
  • 「自分が嫌い」という病

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    ロゴスのない親に育てられたことにより、言語力や客観性がないと感じる子供が多いのかと合点がいった。幼少期は誰もが「親は神様」的な存在に感じているため、ロゴスなき親からの子育てによる弊害は不可避に違いない。自分の頭、言語をそのまま伝えても、全く伝わらない人々がいる構造がわかった。内省を日々していきたい。

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    2025年09月29日
  • 反教育論 猿の思考から超猿の思考へ

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    ⚫︎教育とは
    泉谷先生の本として他書から派生。良い子ほどダメになるというタイトルに妙に惹かれて読んだ。技術は原子力の時代にあり、心は石器時代にあるという言葉に納得であった。
わかりやすい、きめ細やかな教育などとさまざまな場面で行われているが、果たしてそれが教育される側にとって有益となっているか、教育方法が発展してると言われるが、果たして人は成長しているか常々疑問であった。
本書に言う音楽道に陥っている自分がいた。練習や、基礎理論を重要視していたのである。なんでも基礎から学ぶことや、学校で学び直すことが教育である、正しい流れであると思っていた。しかし、それは明確に異なる。心からの学び、自発的な興

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    2025年08月09日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    薄々気づいていたことではあるが、タイトルが斬新だったので、手にとって読んでみた。

    ギリシャ時代には「観照生活」(瞑想や内省)が一番大切で、次はwork(芸術や職人仕事など)であり、laborは奴隷が担っていた。しかし、産業革命から、大量生産が主流になり、work(仕事)がlabor(労働、食べるための仕事)に成り下がってしまった。だから、現代人は、労働で疲弊しがちで、生きがいにするのは難しい。

    ここまで読み進めてくると、仕事をしていくうえで、そのつどより良い、あるいは最善と思われる対応を自主的にしていくことによって、自分も周りもlaborからの脱却を少し図れるのではないか、という攻めの気持

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    2025年08月07日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    本書は、仕事中心の生き方に疑問を投げかけ、生きる意味を仕事以外に見出す重要性を説いた一冊である。著者はまず、現代人が「仕事=生きがい」と捉えがちであることに警鐘を鳴らす。分業化や効率重視の働き方により、自分の仕事に創造性や意義を感じにくくなり、多くの人が虚無感やうつ状態に陥っている。こうした状況を著者は「歯車化」と呼び、人間性の喪失を危惧する。

    著者は、かつての「ハングリー・モチベーション」―飢えや欲望を動機に生きる時代―は、終焉を迎えているとし、外部評価や経済的成功を目的に生きることの限界を示す。代わりに、内面の声や本来の自分に従って行動する生き方が求められているという。

    また、現代人は

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    2025年07月20日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    働くが産業革命後に労働に変わったというのが面白い視点だった。仕事に多くの時間を割くのはやむを得ないとしても、もっと他のことにもチャレンジしたいと思えた。

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    2025年03月04日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    土日を有意義に過ごしたい、過ごせたと考えている自分にとって耳が痛い本だった。
    この本の中では、いわゆる労働だとか資本主義、通貨が社会にもたらした影響は非常に大きく、それは個々の人間にも深く影響していることを述べていた。メリットデメリット、損得、結果などで動く現代人とは、まさに自分であったと痛感した。。まぁお金もなければ考える余裕もないから、さすがに仕事とかはしないといけないんだろうけど、、、
    ちょっと違う目線で物事が見れるような気がしました

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    2025年03月02日
  • 「普通がいい」という病

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    自分の心に従うこと
    メメントモリ、死を隣に置くこと、今を生きること、そういったことを改めて教えて考えさせられた

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    2025年02月07日
  • 「普通がいい」という病

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    論理的に生きていくことが正しいと思う
    理屈で選択をしていくのが良いこと
    そう思っている方に一度読んでみてほしいです。

    われわれは頭と心では、頭が正しいと思っています。
    頭が考え出す判断や選択には理由があるからです。

    しかし、著者は心が優れていると主張しており、心にもっと目を向けてることの大事さや、心の判断に従って生きることなど
    新しい視点を見つけることができると思います。

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    2025年02月07日
  • 「普通がいい」という病

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    生きている中で感じる違和感、疑問を解決するためのエッセンスが詰まっている本だと感じました。
    専門知識がなくても、読みやすく様々な引用が載っているので勉強になりました。
    時折、生きていくのが辛く窮屈に感じる時があるけど、自分と上手く付き合っていきたい。

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    2025年02月02日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    フェルミ研究所の動画から知って購入。

    結果、そんな買うほどのことでもなかったかな?

    端的に言うと、

    ハングリー・モチベーション、食べるために働かなければならなかった時代から、

    働かなくても食べていける時代に移行して、何のために生きてるのか?何のために働いてるのか?

    と自問する人が増えた。

    働くことを美徳とする時代の中で、

    無心になって遊ぶことを忘れてしまったのかもしれない。

    効率重視の風潮に流されて、無駄なことを避けるようになって、ますます遊ぶことを忘れてしまった現代人。

    即興的な遊びを生活に取り入れることが、無意味感に苛まれる日常を救うかもしれない。

    私がこの本を読んで受

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    2025年01月22日
  • あなたの人生が変わる対話術

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    対話の技法が主眼の本ではなく、対話を成立させる基本精神の在りようについて書かれた本です。

    相手を仲間でなく他者として捉え、共創的な関係をつくることが大切。生き方の問い直しが含まれます。

    レビューとして伝えるのが難しい・・・

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    2024年12月30日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学

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    泉谷さんの本は3冊目で本書も興味深かったです。私はうつではないですが、読んで良かったなと思いました。

    泉谷さんによれば、うつは「頭」によるコントロールに対する「心=身体」の反逆だそうです。確かにやる気がなくなったり昼夜逆転の症状を考えると納得がいく。そして治った人は生まれ直すことができる。価値観が大きく変わるのだそうです。

    うつの人に限りませんが何もしない時間も大事で、すぐに意義を考える頭によるコントロールから逃れることも必要です。バランスが大事だとおっしゃているのだと思います。

    私もすぐに効率とか将来への備えとか考えすぎて頭中心になりがちなので、気をつけないといけないなと思いました。

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    2024年12月25日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    八木仁平さんの「やりたいことの見つけ方」に参考文献として載っていたので読みました。勉強になった教えが数多くあり、レビューにまとめるのは難しいですが、まとめると「パンのために働くことがほとんどの生活でなく、「意味」が感じられるような生き方を模索する必要がある」ということです。これだけでは本書の一部を述べたに過ぎないので、興味を持った方は是非手にとって読んでほしいと思います。

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    2024年11月19日
  • 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える

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    今悩んでいることドンピシャの内容だった!
    働く意味とか、そもそも生きる意味とか、ずっと考えてしまう。そんな問いにヒントをくれる本でした。完全には答えを見つけられなかったので、また読み返したい1冊。

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    2024年09月27日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学

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    - [ ] 怒りとは閉鎖的状況を打開する創造的エネルギー。革新的な試みは常に、旧態依然としたものへの怒りがもとになって成し遂げられてきた。
    - [ ] 適応とは麻痺の別名
    - [ ] 意義ではなく意味
    - [ ] 漱石の自己本位
    - [ ] 古今東西、人間の真に生きている実感とは常に「いま・ここ」以外で得られたことはない
    - [ ] カビキラー二つセットだと安い、そんな使わないのに二つ買ってしまいいつの日かもう忘れている。そういうお金の使い方はもうしない

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    2024年08月22日
  • 「私」を生きるための言葉 日本語と個人主義

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    『「私」を生きるための言葉』
      〜日本語と個人主義  泉谷閑示

     泉谷閑示さんの本『「普通がいい」という病』と重なる分があったが、新たに言語学分野が入ってきたことで新しい視点があった。

    ◯"YOU"のような普遍的2人称代名詞を持った言語を用いて暮らす人々と我々日本人は、何か決定的に違う世界を生きているのではないだろうか。また、その違いは、個々の人間のあり方や、人間関係の性質、社会の性格等にも大きな影響及ぼしてはいないだろうか。
    という命題で始まる。

    大学時代私は仏文学部にいたが、言語学の先生に「言語学を専門にして卒論を書いてみないか」と誘っていただいたことがあった

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    2024年06月04日
  • 「普通がいい」という病

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    理性、理知的、論理的など、ある意味では美徳とされる感性に警鐘を鳴らす本書。
    普通とは何か、普通に疑問を持たずに生きていないか、自分の生き方を省みる機会となった。
    獅子的な生き方の先に行ってみたいと思った。

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    2024年04月08日
  • 「普通がいい」という病

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    尊敬している精神科医の泉谷閑示さんの本。
    日頃から人間を徹底的に見つめ、深く洞察されている結晶が、沢山書かれていた。
    特にまえがき、第二講、四講はハッとさせられた。

    第2項の、パブリックな言葉と内的な言葉について。個人的に、言葉に対するこだわりが割とある方なので、独自の意味を帯びさせてしまっているきらいがある。そんな内的な言葉を、時々そう親しくない人にも使ってしまうことがたまにある。ゆっくりと話して、その言葉について説明できるときは良いのだが、そううまくはいかないので、相手に誤解されたまま、ときには失礼にあたるまま会話を終えることになり、確かに内的な言葉を使う時や場所、相手を考えなければいけ

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    2024年03月10日