【感想・ネタバレ】反教育論 猿の思考から超猿の思考へのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年11月12日

いじめの仕組み、マザコンは今やデフォルトなど、今時の子供が晒されている過酷な環境の深層が良く分かる。自分が良い親だと確信している人には是非目を通して欲しい。多分つまらないことが書かれている本だと一蹴することだろう。それ自体が、子供にとって良い親でないことを示していることに気がつかずに。

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Posted by ブクログ 2016年01月03日

教育のことを書いているようだが、どちらかというと
『自立のすすめ』とでもいうほうがしっくりくる内容。
内容は、『普通という病』と同様、とても興味深い。
テーマが絞られているぶん、『普通という病』より読みやすいかもしれない。
さまざまな本からの引用も内容に即しており納得感があり、
また、医師でありなが...続きを読むら、東洋的(?)な思考で
話を進めているため、文系の人が読んでも腑に落ちやすい。
オオカミの思考や帰納法の大切さや複雑系思考についてなど、
すべては「心が主で、現象をあるがままに考える」ことにつながっている。

なお、文中では人間を「サル」と「オオカミ」に断じすぎているきらいはあるが、
それも著者の熱の表れだろうか。
こちらもまた読み直したい一冊。

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Posted by ブクログ 2013年04月10日

子供の主体性についての考察が深まる。大人にとっての都合のいい「良い子」へと育てようとすることがいかに「自ら成長しようとする」力を破壊してしまうか。

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Posted by ブクログ 2019年01月05日

最後の章の結論は深く同意する。全体を通して、著者の教養の深さを感じるとともに、引用されている本を読みたくなった。

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Posted by ブクログ 2013年07月13日

良書。眼から鱗。
現代の暗記中心の教育を否定。考える、まずは疑うことから。
確かに、納得できることが多い。すべて肯定はしないが。
教育の大事なところをついていると思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月21日

現代の教育が抱えている基本的な問題点を鋭くついていると感じる。それは余りに頭で考えた理屈、合理性、効率性、経済性を追い過ぎ、身体と心に根差した野性的・本能的な心(感情)を抑圧すべきものとしている点。
最終的には、弁証法的に、前者のサル的思考と後者のオオカミ的思考を統合した超猿の思考を提唱しているのだ...続きを読むが、それにしてはサル的思考の問題点ばかりを指摘しすぎているように感じられた。
13-57

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

自分で考えるということが出来なくなったと常日頃考えていた私にとってとてもよい本であった。
私は世界に意味を見出せる日がくるだろうか。
来るといいな。

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Posted by ブクログ 2013年03月14日

オオカミの知性、サルの知性、守破離、弁証法、がキーワードでしょうか。ヒトのロジカルで無い面の重要さを説く一冊。

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Posted by ブクログ 2019年08月14日

評価を見て規定していただけに、
期待ほどの目新しさはなく、
私が以前知り得たことの復習だったり、
改めて自分の意識・意思の確認をしているみたいだった。
とはいえ、結構極論~!っておもうこともあったりして、
面白くはあった。

「師から必要なところだけを盗んで、不要なところには染まらないように」「懐疑...続きを読む的精神で」選ぶというようなことが書いてあって、(あ、自分の中にもちゃんと育ってたんだな、その芽が)って思ったり。

そしてそれこそこの本からだって、
取捨選択する気持ちが大事なんじゃないかなと思った。

星は3をつけたけど、面白くなかったという意味ではなく、
一度読めば十分かな、と思ったので。

あと、モンテッソーリ教育に通ずるものがあるな、
ともおもったり。
彼女も精神科のお医者さんだったな、そういえば。

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Posted by ブクログ 2016年05月07日

教育は「自立し自ら学ぶ子を育てよう」という方針に従順に従うのは自ら学ぶ力など得ることができないという原理的矛盾に満ちている。

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Posted by ブクログ 2013年10月23日

守破離の段階が必要
教育は受けるがわが能動的でなければ意味がない
猿的な知能より
オオカミ的な知能を育む方がより大事
知識をたくさん詰め込むより考える力本質を知る力が必要

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Posted by ブクログ 2013年10月14日

学校教育の欠陥をいろんな視点から指摘し、あるべき姿を提案したもの。言葉自体は語り尽くされたものが多いが、著者、音楽や演劇も手がける精神科医ということで着眼点がとてもユニーク。繰り返し読むごとに味わいが深まる。

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Posted by ブクログ 2013年08月07日

著者の考えには納得。そして引用が面白い。簡単に解釈できず、そこで”む?”っと一歩踏み込んで解釈することができる。 しかし、懐疑的に読んでみると著者の解釈に偏りを感じる。例えば、4章「正しい子育て」において、子どもは”すき間をなんとかする”ためにゲームにいそしむ。何もしないことへの罪悪感から、強迫的に...続きを読むすき間を埋めずにはいられないという解釈である。そうか?

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Posted by ブクログ 2013年05月25日

だいたい、どこかで聞いたあるいは読んだことのある内容だった。
けっこうおもしろく読めた。オオカミの話とか黄色い太陽の話とか。
でもなんか腑に落ちない感じがする。
たとえば、「私たちは、インチキにみちた世界に住んでいる」ということをわかってない大人が多いという指摘。
ほんとに多いのかな?
普通に生きて...続きを読むればインチキだらけの世の中だってことはわかるでしょ?ってのが僕の実感。そこに蓋をしている大人は多いと思うし、それがいいのか悪いのか僕にはジャッジできないが。
読み進むにつれ、なんとなくよくあるタイプの特権的な自意識?が放つ胡散臭さが漂ってきた。
でも、それでも読み進めたのは、フロム、鶴見俊輔らからの引用文に思考を促されたため。

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Posted by ブクログ 2013年03月02日

教えられるものに従って、思考停止になるなと、今の教育を強く否定している本。
最後のほうに書いてある「守破離」をきちんと行っていく、というのが本書の落としどころなんちゃうかなあと理解しました。
内容としてはめちゃくちゃ共感するし、おもしろいと思うけど、舌鋒鋭すぎて、そこはあまり入り込めない。
また、引...続きを読む用が多いこと、抽象的なむずかしい話がされているところなどは、読んでてちょっと疲れる。
もうちょっと簡単に、いろんなひとが読めるような内容にできたのではないかなあと思う。
まあとりあえず、自分と考え方が似ていたので、少し勇気づけられた。

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Posted by ブクログ 2013年02月26日

合理的思考を「サル」、非合理的思考を「オオカミ」と喩えた筆者のセンスに惚れた。そして、「オオカミ」的思考に音楽的な即興性があることを指摘した着眼点も面白い。

ただ、合理主義批判という点では、あまり目新しさを感じられなかった。そして何よりも、タイトルと本論がマッチしてないように感じられたのが痛い。巷...続きを読むをにぎわす「教育論」への反論にしても、現代の「教育」そのものへの反論としても、物足りないのだ。

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