【感想・ネタバレ】反教育論 猿の思考から超猿の思考へのレビュー

あらすじ

「好き嫌いはいけない」「大人の言うことはきちんと聞きなさい」「基礎が大切」「わがままはダメ」「嘘はつかない」「秘密は持たない」・・・・・・。しつけや教育の現場でよく聞かれるこの言葉。でもそれって本当の事だろうか?注目の精神科医が最近のクライアントの傾向から現代のしつけ、教育の常識に強烈にダメ出しする。人間らしい真の思考を目指すためのヒント。(講談社現代新書)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

⚫︎教育とは
泉谷先生の本として他書から派生。良い子ほどダメになるというタイトルに妙に惹かれて読んだ。技術は原子力の時代にあり、心は石器時代にあるという言葉に納得であった。
わかりやすい、きめ細やかな教育などとさまざまな場面で行われているが、果たしてそれが教育される側にとって有益となっているか、教育方法が発展してると言われるが、果たして人は成長しているか常々疑問であった。
本書に言う音楽道に陥っている自分がいた。練習や、基礎理論を重要視していたのである。なんでも基礎から学ぶことや、学校で学び直すことが教育である、正しい流れであると思っていた。しかし、それは明確に異なる。心からの学び、自発的な興味に導かれたものは頭の力が一番発揮される。応用から基礎へという順番でしか楽しむことはできないのだ。
一方、守破離の考えが必要であり、守として、自分探し、自分という独自性を追求する時期を経て、外へ出てゆける。この時期、師は時間がかかっても探し出ことが必要。なんでもかんでも師のいうとおりではなくていい。師から習う、そして卒業するのがよい。心の疑問を解消してくれる本であった。

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の教育が抱えている基本的な問題点を鋭くついていると感じる。それは余りに頭で考えた理屈、合理性、効率性、経済性を追い過ぎ、身体と心に根差した野性的・本能的な心(感情)を抑圧すべきものとしている点。
最終的には、弁証法的に、前者のサル的思考と後者のオオカミ的思考を統合した超猿の思考を提唱しているのだが、それにしてはサル的思考の問題点ばかりを指摘しすぎているように感じられた。
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2013年04月21日

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