安田菜津紀のレビュー一覧

  • それでも、海へ 陸前高田に生きる

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    サンデーモーニングのコメンテーターとして出演しているフォトジャーナリストの安田さんが、2016年2月に出版した初めての写真絵本。どんな作品を撮られているのか、観てみたいという思いで手にしました。

    安田さんが出会った漁師の菅野修一さん、そして孫のしゅっぺこと修生くんと高田に暮らす人たちの姿がそこにありました。

    楽しく誇らしげな顔、心からの寂しさがにじみ出た横顔、再び海に向かう時の凛とした姿、そしていつまでも忘れないという思いを込めた表情などが、自分の中に飛び込んできました。この本を通じて、3・11によって多くの人の命が奪われ街や生活を壊した海に、それでも向き合おうとする人たちの気持ちに少しで

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    2016年12月03日
  • 君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―

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    カメラを手に取りシャッターを切る者が感じる苦悩、福島菊次郎さんや広河隆一さんとも共通するが、それでもシャッターを切り続けていくしかない。
    安田菜津紀さんの優しさが伝わる、非常に読みやすい本でした。

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    2016年05月01日
  • イラストでよくわかる 写真家65人のレンズテクニック

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    作例がとても分かりやすい上に、思わず引き込まれてしまうほど素晴らしい写真ばかりです。これから写真の勉強をしようと思っている方が読めば、必ず役に立つでしょう。

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    2015年10月27日
  • 遺骨と祈り

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     安田菜津紀さんの『遺骨と祈り』を読みました。

     福島、沖縄、東京、パレスチナ、東ティモール・・・フォトジャーナリストである著者は2018年2月から2024年11月までの6年以上にわたって現地の土を何度も踏み、多くの人々に出逢い、語り合います。本書は、その行動と思索の軌跡であり、そのなかから紡ぎだされる「祈り」の記録です。

     東日本大震災で家族を失い行方不明の次女の捜索を続ける大熊町に暮らす父親。沖縄で戦没者の遺骨収集に40年以上取り組む男性。お二人の出会いが本書の主軸になっています。著者が担当するラジオ番組の特集コーナーがキッカケでお二人はつながります。本書でそのくだりを読んだとき、著者

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    2025年07月31日
  • 隣人のあなた 「移民社会」日本でいま起きていること

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    日本の問題点が詰まった1冊。
    安田さんがラジオなどで語ってきた事案のことが詰まっていた。
    文字で読むとさらにその残酷さが分かる。

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    2025年03月17日
  • しあわせの牛乳

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    山地酪農、知りませんでした。
    なんとなく、「放牧の農場は良さそう…」くらいの認識しかない状態での読書。
    そこでどんな苦労を経てどんな商品を作っているかを知ると、その商品への興味も高まるし、その業界への理解も進む。農場、行ってみたい。

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    2025年02月18日
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる

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    #故郷の味は海をこえて
    #安田菜津紀
    #ポプラ社
    #YA
    オールカラーで写真が豊富。難民として日本に逃れてきた方の状況を「食」を通して知るというノンフィクション。しかし安田菜津紀さん。若いのにすごい。文化を守ること尊重し合うことの大切さを感じる。日本の良い面と悪い面も描かれている。

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    2024年12月10日
  • 現代用語の基礎知識 2024

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    本書を通読するのも三度目。発売からこっち、時間をかけて丹念に読み通す。分野横断的に、基礎知識が網羅されている本書の存在は貴重。

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    2024年05月23日
  • しあわせの牛乳

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    以前「フードインク」って動画見た時
    アメリカの養鶏場見て何とも言えん気分になったけど
    この本読んだ後も同じ気持ちになり毎日飲んでる牛乳っていったい…
    たくさんの牛がなかほら牧場の牛のように過ごせたらと思うけど現実問題無理なんだろう
    大量大量ってこんな狭い日本でそこまで何もかんも必要なのかな?
    一生空を見ることなく乳を搾られ狭い柵の中で身動きも取れず乳が出なくなったら食肉へ…
    牛肉は食べんけど牛乳も飲むのが辛くなった

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    2023年06月18日
  • 外国人差別の現場

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    スリランカ女性を衰弱死させた入管の問題や、ベトナム人技能実習生のリンチ事件、孤立出産の問題など、文字通り人を人とも思わないような事件の数々。
    そこにあるのは外国人への差別意識と、人権感覚の欠如である。

    日本の農業や製造、漁業、インフラにサービス業と、多くの外国人労働者の姿が散見される。日本はもう外国人の労働力なしには社会を回し続けることが出来ないところにまで来ている。にも関わらず、その問題に向き合おうともせず目を瞑り、外国人労働者を奴隷のように扱っている。
    外国人の労働力の世話で維持されている社会で生活しながら、「日本から出て行け」と声高に叫ぶ人たちはまったく現実を見ようとしていない。

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    2023年01月24日
  • 隣人のあなた 「移民社会」日本でいま起きていること

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    最近私の周りでも妊娠したベトナム人技能実習生が、厄介払い(解雇)されようとして助けを求めてきたことがあった。地域の支援団体や労働組合が連携してそれを止めて保護した。目次を見て、そのことが書いてあるのかな、と軽く思って取り寄せたのである。

    そしたら、とてつもなく深刻な事態が次々と書かれていた。私の周りの事例は、最近の動きを受けて、周りが敏感に動いて善処した事例だったのだ。本書には一言も載っていない。

    今年10月までの動きに対する緊急出版。いま、ここ日本で、行政を含めた外国人差別が横行している。特に入管、警察の差別は酷い。

    熊本県のベトナム人技能実習生は、孤立出産を余儀なくされ、死産した子ど

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    2022年11月22日
  • しあわせの牛乳

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    山で自然に育てた牛から絞った牛乳、美味しいだろうなぁ。近代酪農とか農協の乳脂肪分3.5パーセントの強制とか、知らなかったな。低温殺菌牛乳だとビタミンも減ってしまうのか。
    アニマルウエルフェア、動物も幸せに生きたいよね。
    読んでよかった。こういう事がもっと知られるといいな。

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    2021年10月30日
  • しあわせの牛乳

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    山北「薫の牧場」の牧場主、花坂薫さんの御師匠のお話。すばらしい写真は報道写真家の安田菜津紀さん。
    当たり前のことが、経済と各種制度のなかで成り立たない世界に、ひとりのオリジネターの苦闘の物語。

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    2021年07月04日
  • しあわせの牛乳

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    人はもちろん、現代の多くの酪農で見過ごされる、乳牛のニーズを満たそうとする牧場。「千年後の未来を考えた酪農」、この言葉に酪農に限らず、これからの生き方も考えさせられる。

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    2021年01月18日
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる

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    日本に暮らす難民の人達について、丁寧に書かれた本。料理の描写はどれも美味しそうで、食べてみたくなる物ばかりでした。それぞれの人々が大切にしている故郷の味や思い出の話よりも、日本に来た事情、来てからの暮らし、現状、これからの希望についてのお話の方が心に残ります。日本では難民の受け入れがとても少ないことは知っていましたが、そのことがどんな事につながっているのかを考えていなかったと自分の無知を感じました。様々な問題をきちんと取り上げて、子供にもわかる言葉で丁寧に説明されていて、大人にもおすすめです。

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    2020年09月24日
  • それでも、海へ 陸前高田に生きる

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    2020.04.22


    震災であらゆるものを奪われ、流され
    それでもあきらめず、平穏だった頃のようには
    いかなくとも、日常として海へ出る。
    希望が見えてくる

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    2020年05月21日
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる

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    「難民」って知っていますか?日本に難民としてやってきた人たちの故郷の料理を通して、日本の難民制度の問題点、難民がなぜ生まれるのかなどについてわかりやすく書かれています。
    この問題を自分のこととして考える大切さを伝えています。

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    2020年02月08日
  • しあわせの牛乳

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    フォトジャーナリストの佐藤慧が、2014年の夏から3年にわたり通って取材した牧場について書いた。牧場は、中洞正さんが経営する宮城県泉町にある「なかほら牧場」。この牧場は、放牧酪農の中でも山で放牧する山地酪農を行っている。
    中洞さんの子どもの頃、生活の中に牛が当たり前にいた事、その頃から牛飼いになりたいと思っていた事、それから数々の苦難を乗り越えて、現在の形になったことを描いている。「中洞正物語」と言っても差し支えなさそうな本。
    中洞さんの不屈の精神には驚かされる。自分が常識より自分を信じることが出来るのかを問われる。
    食のこと、家畜のこと、世間、常識など考えさせられた。
    また、この本を読んで、

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    2022年02月23日
  • しあわせの牛乳

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    児童書だけどすごく面白かった!!
    そしてすごくわくわくな気持ちになった!

    牧場のこと、牛乳のこと、自分はまだまだ無知だなあとつくづく思った。
    牛を自然な気持ちで大切にしたいだけでビジネスじゃないんだな。
    そして苦労の仕方も半端ない、自分もまだまだだなと思いました…。

    放牧酪農と著者にすごく興味を持ち、別の本を早速購入してしまった。
    牛乳も是非飲んでみたいなあと思いました。

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    2019年11月02日
  • しあわせの牛乳

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    近代酪農に疑問を持ち続けていた著者が長年かけて山地酪農を成功させたドキュメンタリー。近代酪農の実態はみんなが知るべき事実。その上で私たちが毎日牛乳を飲んでいるということも改めて考えさせられた。

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    2018年10月14日