安田菜津紀のレビュー一覧
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サンデーモーニングのコメンテーターとして出演しているフォトジャーナリストの安田さんが、2016年2月に出版した初めての写真絵本。どんな作品を撮られているのか、観てみたいという思いで手にしました。
安田さんが出会った漁師の菅野修一さん、そして孫のしゅっぺこと修生くんと高田に暮らす人たちの姿がそこにありました。
楽しく誇らしげな顔、心からの寂しさがにじみ出た横顔、再び海に向かう時の凛とした姿、そしていつまでも忘れないという思いを込めた表情などが、自分の中に飛び込んできました。この本を通じて、3・11によって多くの人の命が奪われ街や生活を壊した海に、それでも向き合おうとする人たちの気持ちに少しで -
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安田菜津紀さんの『遺骨と祈り』を読みました。
福島、沖縄、東京、パレスチナ、東ティモール・・・フォトジャーナリストである著者は2018年2月から2024年11月までの6年以上にわたって現地の土を何度も踏み、多くの人々に出逢い、語り合います。本書は、その行動と思索の軌跡であり、そのなかから紡ぎだされる「祈り」の記録です。
東日本大震災で家族を失い行方不明の次女の捜索を続ける大熊町に暮らす父親。沖縄で戦没者の遺骨収集に40年以上取り組む男性。お二人の出会いが本書の主軸になっています。著者が担当するラジオ番組の特集コーナーがキッカケでお二人はつながります。本書でそのくだりを読んだとき、著者 -
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スリランカ女性を衰弱死させた入管の問題や、ベトナム人技能実習生のリンチ事件、孤立出産の問題など、文字通り人を人とも思わないような事件の数々。
そこにあるのは外国人への差別意識と、人権感覚の欠如である。
日本の農業や製造、漁業、インフラにサービス業と、多くの外国人労働者の姿が散見される。日本はもう外国人の労働力なしには社会を回し続けることが出来ないところにまで来ている。にも関わらず、その問題に向き合おうともせず目を瞑り、外国人労働者を奴隷のように扱っている。
外国人の労働力の世話で維持されている社会で生活しながら、「日本から出て行け」と声高に叫ぶ人たちはまったく現実を見ようとしていない。
昨 -
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試し読み
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最近私の周りでも妊娠したベトナム人技能実習生が、厄介払い(解雇)されようとして助けを求めてきたことがあった。地域の支援団体や労働組合が連携してそれを止めて保護した。目次を見て、そのことが書いてあるのかな、と軽く思って取り寄せたのである。
そしたら、とてつもなく深刻な事態が次々と書かれていた。私の周りの事例は、最近の動きを受けて、周りが敏感に動いて善処した事例だったのだ。本書には一言も載っていない。
今年10月までの動きに対する緊急出版。いま、ここ日本で、行政を含めた外国人差別が横行している。特に入管、警察の差別は酷い。
熊本県のベトナム人技能実習生は、孤立出産を余儀なくされ、死産した子ど -
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フォトジャーナリストの佐藤慧が、2014年の夏から3年にわたり通って取材した牧場について書いた。牧場は、中洞正さんが経営する宮城県泉町にある「なかほら牧場」。この牧場は、放牧酪農の中でも山で放牧する山地酪農を行っている。
中洞さんの子どもの頃、生活の中に牛が当たり前にいた事、その頃から牛飼いになりたいと思っていた事、それから数々の苦難を乗り越えて、現在の形になったことを描いている。「中洞正物語」と言っても差し支えなさそうな本。
中洞さんの不屈の精神には驚かされる。自分が常識より自分を信じることが出来るのかを問われる。
食のこと、家畜のこと、世間、常識など考えさせられた。
また、この本を読んで、