安田菜津紀のレビュー一覧

  • 隣人のあなた 「移民社会」日本でいま起きていること
    全文を読み、震撼し、呆然とした。わたしは良きにしろ悪しきにしろ、いまは「日本」で、その国民として生きている。その、いわば、安全地帯にいる。命の危険に晒されてはいない、ということだ。だが、その「日本」にあこがれ、あるいは(平和憲法がある国だからかもしれない)安心を求めて逃げてきた人びとに対して、これほ...続きを読む
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる
    日本にいる難民の方々たちに焦点を当てた一冊。
    やむを得ず母国を離れることになったのはなぜか、日本で難民認定されるまでの辛い日々、そして、故郷の味、母の味がどれだけ彼らの支えとなったかについて、小学生(高学年)にもわかりやすく書かれている。
    掲載されているのはネパール、ロヒンギャ、ミャンマー、シリア、...続きを読む
  • おいしい牛乳は草の色
    新聞で中洞さんの事を知り、借りた著作の中のひとつ。私の中では一番良かった。
    写真は有名な安田菜津紀さんのもの。
    取材ありき本の販売ありきの企画ではなく、安田さんがただ興味をもって訪ねて、癒され、度々訪れるようになり、中洞さんがその写真に惚れ込み製本化に至ったという。

  • しあわせの牛乳
    だれにでも読みやすく書かれています。
    岩手県岩泉町で山地酪農(やまちらくのう)をされている『なかほら牧場』の中洞さんが牛にとっても人にとっても自然な酪農を目指し、山での放牧を行う山地酪農を定着させるまでのお話です。

    これを読んでとても衝撃を受けました。
    今まで何も考えず、私たちが飲んできた牛乳、そ...続きを読む
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる
    安田菜津紀さんによる、迫害を逃れて日本に暮らす難民の人々と、彼らの故郷の味に関するインタビュー。

    表紙のお二人は満面の笑みを浮かべているが、その笑顔にたどり着くまでどれだけの困難があったことだろう。
    殆どの日本人は、彼らのことを知らない。
    彼らがどんな思いを抱えて日本にたどり着いたか。
    やっと安寧...続きを読む
  • おいしい牛乳は草の色
    牧場好きとしては、ここに行ってみたい!と思いました。
    牛たちが自由で楽しそうです。
    ここだけでなくもちろんどの牧場も、働いているかたは育てている動物に愛情を持って接してられると思います。
    ここのようにどの牛たちも育てられればよいのかもしれないけれど、そうすると牛肉も牛乳も高級品になってしまうのかも
    ...続きを読む
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる
    児童向けとは知らずに購入。難民の問題は知っているようで知らなかった。こうした事実を丹念に取材し、香ってくるような料理の手触りとともに、強烈な半生をつきつけてくる良書です。子供とともに考え実践していきたい。まずはお店にいってみようかな。
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる
    自分は難民のことを全然分かっていなかった。
    街のエスニック料理屋さんで働いている外国人が、難民もしくは難民だった、なんて考えたこともありませんでした。
    難民と移民の違いも、ちゃんと分かってなかったと分かりました。
    新聞やニュースで難民のことを取り上げられてるのは、認識してたけど、これからはもっと関心...続きを読む
  • 故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる
    本書で紹介された日本に逃れてきた人たちの出身国だけで7か国。自分が思ったこと、考えたことを言えず、命を危険を感じて、日本にやってきた人たちのその背景を聞くと、なんでこんなことが未だにと思ってしまう。ネパールでのことは恥ずかしながらこの本を読んで初めて知った。いつかトレッキングしたいと思っている国のこ...続きを読む
  • しあわせの牛乳
    飼育委員の人が小さいころから育てて病にかからないように一生懸命育てているところが一番心に残ったからです。
  • 君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―
    人間だから、争いはなくならないのかな?
    人間だから、じゃないよ。諦めてしまう人間の心がそうさせるんだ。

    恩送り
  • 君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―
    わたしはヨルダンのパレスチナ難民家庭でホームステイをしていた。
    マフラクにも調査の通訳として行った。ザータリ難民キャンプは外から眺めるだけだったが、シリア難民の方々の話を聞き、胸が締め付けられる思いだった。

    ヨルダンで過ごした色々な思い出が頭の中に駆け巡ってきて、終始胸が締め付けられた。

    あまり...続きを読む
  • 君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―
    それまで関わりのなかったシリアと「あしなが育英会」の企画を通じて関わるようになった安田さん。2008年初めて訪問して以降、これまで出会った人たちの暮らしや思いによりそったPhotoレポート、先日参加した講演会で購入して読みました。

    講演を聞きながらとても考えさせられた〈「ともに生きる」とは・争いに...続きを読む
  • 君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―
    「ねぇねぇ。こんな綺麗な場所、どうして壊しちゃうの?」

    「シリア難民についての話をして欲しい」との要請で宮城県の小学校
    に招かれた著者は、内戦前のシリアの首都ダマスカスの風景を撮影
    した写真を子供たちに見せた。

    その時に1年生の女の子が発したのが上記の質問だ。誰が答えら
    れるだろう。政...続きを読む
  • それでも、海へ 陸前高田に生きる
    サンデーモーニングのコメンテーターとして出演しているフォトジャーナリストの安田さんが、2016年2月に出版した初めての写真絵本。どんな作品を撮られているのか、観てみたいという思いで手にしました。

    安田さんが出会った漁師の菅野修一さん、そして孫のしゅっぺこと修生くんと高田に暮らす人たちの姿がそこにあ...続きを読む
  • 君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日―
    カメラを手に取りシャッターを切る者が感じる苦悩、福島菊次郎さんや広河隆一さんとも共通するが、それでもシャッターを切り続けていくしかない。
    安田菜津紀さんの優しさが伝わる、非常に読みやすい本でした。
  • イラストでよくわかる 写真家65人のレンズテクニック
  • しあわせの牛乳
    以前「フードインク」って動画見た時
    アメリカの養鶏場見て何とも言えん気分になったけど
    この本読んだ後も同じ気持ちになり毎日飲んでる牛乳っていったい…
    たくさんの牛がなかほら牧場の牛のように過ごせたらと思うけど現実問題無理なんだろう
    大量大量ってこんな狭い日本でそこまで何もかんも必要なのかな?
    一生空...続きを読む
  • 外国人差別の現場
    スリランカ女性を衰弱死させた入管の問題や、ベトナム人技能実習生のリンチ事件、孤立出産の問題など、文字通り人を人とも思わないような事件の数々。
    そこにあるのは外国人への差別意識と、人権感覚の欠如である。

    日本の農業や製造、漁業、インフラにサービス業と、多くの外国人労働者の姿が散見される。日本はもう外...続きを読む
  • 隣人のあなた 「移民社会」日本でいま起きていること
    最近私の周りでも妊娠したベトナム人技能実習生が、厄介払い(解雇)されようとして助けを求めてきたことがあった。地域の支援団体や労働組合が連携してそれを止めて保護した。目次を見て、そのことが書いてあるのかな、と軽く思って取り寄せたのである。

    そしたら、とてつもなく深刻な事態が次々と書かれていた。私の周...続きを読む