小宮一慶のレビュー一覧
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これまで、日経新聞の月曜日に掲載されている景気指標欄は素通りしていた。素通りならまだいい方で、存在していることすら知らなかったと言ってもいい。
その呪文にしか見えなかった景気指標欄の見方を、本書では丁寧に解説してくれる。
個別の用語の定義を詳しく解説してくれていることはもちろん、事例もふんだんに盛り込まれており、実際にどのように知識を生かして情報の分析を行えば良いのかという道筋も示してくれている。
手元に、最新の新聞を置いて、自分なりの仮説を立て、景気指標欄を読むようになったのはまぎれもなくこの本のおかげ。
出版された年代が少し古いので、時代背景の理解という点では少し物足りないところはあるが、 -
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経営コンサルタントである小宮氏によるお金をなくさない(できたら増やす)為のノウハウ本。
小宮氏の本は複数冊読んできたが、同氏の本に必ず書かれているのが経済の読み方。 特に日経新聞に載っている経済指標の定点観測や掲載記事から経済分析力を磨き、これからの経済の動きを推測する力を身につけること。 本書も例に漏れず日経新聞の読み方に関する丁寧な説明が書かれている。
本書のタイトルでもある「守るお金」と「攻めるお金」という2つのカテゴリーに分け、「守るお金=生活に必要なお金、将来絶対必要なお金」はローリスクの元本が保証された安全な運用、「攻めるお金=ゆとり資金で当分使う予定のないお金」はリスクを取っ -
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経済評論家として有名な著者が、文字通り「読書力」を身につけるために必要な要素を記述した一冊。
1.速読
求める情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方。
2.通読レベル1
最初から最後までふつうに読む読み方。
3.通読レベル2
最初から最後まで、論点を整理し、考えながら読んでいく読み方。
4.熟読
注や参考文献を参照しながら、きっちり理解するために読む読み方。
5.重読
生き方などに関する座右の書として、何度も繰り返し読む読み方。
と分けているのはとてもわかりやすいし、とかく3.通読レベル1で満足しがちな自分としては、今後、4.熟読や5.重読も含めて読み方を使い分ける必要 -
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著者は経営コンサルタント。(株)小宮コンサルタンツ代表取締役。その他に10数社の非常勤役員を務める。
著書に「日経新聞の本当の読み方がわかる本」「1秒で財務諸表を読む方法」等多数。
長期間にわたって成功している人たちはみんな気くばり名人の人たちである。短期的に成功する人の中には、運だけの人もいるも、それだけでは長続きしない。ビジネスでは実力が必要であるも、実力とともに気くばりが必要である。
気くばりとは①気づきと②行動である。
気づかなければ行動に移すことはできないし、気づいていても行動をしなければ、相手に喜んでもらうことはできない。
そして、この気づきと行動は訓練で必ず上達する。
そ -
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ネタバレ小宮氏による人物力について整理された良著。
<メモ>
■成功が長く続く人に共通するのが人物力
資源の最適配分には人物力が必要
また人物力がないと、公私混同してしまう
■人物の条件
正しい信念をもっている
細かいことに気づき、心配りできる
前向きに考え行動する
妥協しない
人の話をきく
見えを張らないがけちではない
軽くはないがきさく
衆知を集めて決断する
おごらない
うまく行けば窓の外、失敗すれば鏡をみよ
他人のことも責任をとる
■人物を、みわける方法
人に声をかけられるか
威圧感を感じさせていないか
人物は常に自然体
■チェック項目
地位や業務で言うことが変わる人
自分なりの価値観がずれ -
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いまさらながらに読みました(苦笑)
財務諸表を作る人には全然物足りないと思いますが、ほとんどの人は作る必要はなく、すでにあるものから何かを読み取れればいいわけです。その点から考えると非常にわかりやすく書かれています。
タイトルは釣りですが(笑)安全性分析で最初にチェックする内容は流動比率が100%を超えているかどうかで、それは確かに3秒くらいでチェックできますね。
個人的には、貸借対照表と損益計算書については、さすがに目新しい論点はなかったですが、いい復習になりました。
キャッシュフロー計算書は大の苦手だったので、着眼点を整理できて良かったです。利益とキャッシュフローが違う、ということはわかっ -
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著者は経営コンサルタント。㈱小宮コンサルタンツ代表及び十数社の非常勤取締役や監査役も務めている。著書に「図解キャッシュフロー経営」「人生の原理」「お金を知る技術 殖やす技術」等多数。
ビジネスマン一人ひとりが自分の責任で「勉強」し続けることが求められている。本書では、勉強好きを辞任する著者がサラリーマン時代から経営コンサルタントとしての現在にいたるまでの自分を振り返り、その勉強法のエッセンスと伝えようと記されている。
社会人の勉強、一般的な目的は二つ。
仕事上で「なれる最高の自分になる」ための勉強
頭を良くするための勉強。
勉強力を養成することとは、仕事で自己実現できるようになり、かつ頭