武村政春のレビュー一覧

  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    新書って難しそう……なんて思ったら損します。個人的には、「吸血鬼―太陽の光が当たるとなぜ灰になるか」がツボ。

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    2009年10月04日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    妖怪のカテゴリに分類しているものの、内容は生物学。妖怪や伝説上の生き物を生物学的に考察している。知的な遊び心を満たしてくれる1冊。

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    2009年10月04日
  • 生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像

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    文面から著者の愛と興奮が存分に感じられる本は、読んでいて幸せになる。
    内容は興味深かったが、定説から仮説への説明の移行がシームレスなので、気を付けて読む必要がある。ある程度基礎知識のある大人であれば問題ないが、子どもが読むのであれば要注意。

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    2023年06月27日
  • 細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり

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    著者は巨大ウイルスの研究者であるらしいが、細胞の膜構造に重点を置いて、細胞膜、ミトコンドリア、小胞体、核などについて解説を展開している。細胞の内部構造については、高校までに習ったように思うが、そのときのような細胞内組織の名前と役割だけでなく、これらの細胞内構造がどのように生じたのかを含め、細胞の進化にウイルスが及ぼした影響に話の重きが置かれる。
    必ずしも細胞内組織の網羅的な紹介ではないため、ゴルジ体についての説明が欲しいとか、もう少し知りたい部分がないではないが、またの機会を期待したい。

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    2020年12月31日
  • 巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト

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    巨大DNAウイルスの発見により、「生きている」とは何かという生命の本質的な問いに対して、ウイルスの観点から考察した本でした。

    巨大DNAウイルスは、最小の「生物」よりゲノムサイズが大きく、翻訳用の遺伝子を有する点から、生物として扱い、第4のドメインとして定義することを筆者は主張しています。

    ヴァイロセルの考え方は興味深く納得させられるものでしたが、DNAレプリコンからの生命進化の学説は、自己複製を行うDNAレプリコンが現在の地球で絶滅している理由など、曖昧な部分が多く、あまり納得出来ませんでした。

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    2020年03月03日
  • ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ

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    本来、ウイルスは宿主を殺したりはしない。例えばインフルエンザウイルスは、もともとは水鳥の腸内にいるウイルス。水鳥の中にいる限り病気を引き起こすこともなく静かに引き継がれるだけ。ところが、何らかのきっかけで、本来の宿主でないヒトの中に入ってしまったため、インフルエンザを追い出そうとするヒトが高熱を出し、場合によっては死に至ってしまうというもの。エボラウイルスも本来の宿主は蝙蝠。蝙蝠はエボラに感染しても何ら問題ないのに、ヒトに感染してしまうと血管や臓器を破壊し破滅的な結果をもたらしてしまう。武漢から流行したコロナウイルスの感染は当然といえばあまりに当然の帰結。何とも遣る瀬無い。
    他方、ヒトがいまあ

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    2020年02月08日
  • 新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?

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    核酸(DNAあるいはRNA)を持つが細胞膜は持たない。自己複製能を持つが、単独では生きていけない。ウイルスは「限りなく生物に近い物質」と見なされているそうだ。しかしウイルスが生物か否かは定義上の問題であって、本質的な問題ではないと思う。生命の起源が自己複製能を持った有機物だったとすると、それはまだ現代の定義で生物と呼べるものではなかったであろう。結局、生物は無生物から進化してきたのだ。そして生物進化のかなり初期の段階で支流となったウイルスは、その寄生性から生物進化に大きな影響を与えながら、受けながら、今に至るのだろう。

    プロローグ  発見された巨大ウイルス
    第一章 生物に限りなく近い物質

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    2018年10月26日
  • 巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト

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    生物学は苦手な分野。巨大ウイルスが発見されて今までの「ウイルスは生物ではない」という定義がぐらつきだしたという。最後まで読んだけど、???なことが多かった。

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    2018年10月20日
  • 生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像

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    内容メモ: 巨大ウィルスはtRNA合成酵素遺伝子を持っている
    ウィルスの進化系統樹
    ウィルスによる遺伝子の水平移動
    イントロンスプライシングはミトコンドリアからもたらされた、でスプライシングによって細胞核が必要となった、かも
    胎盤に関わる遺伝子はウィルス遺伝子由来
    ヴァイロセル仮説: 生命観の再定義?

    感想: 面白そうな話がバラバラと出てくるが、話のまとまりにちょっと課題があるのと、どこまでが広く受け入れられた説でどこからが大胆な仮説なのかちょっと混乱しやすい。

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    2017年12月30日
  • 巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト

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    1992年よりみつかり始めた巨大ウイルス。その特徴、生物進化論にどのように一石を投じ、どのような議論が起こっているのかなどを概説した本。巨大ウイルスは耳にしたことがあるけれどもみんなそれについて何を話しているか気になる人にはよい。図が多く気軽に読める。

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    2016年05月05日
  • 巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト

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    技術の進歩が新発見を生む、エキサイティングな最前線。教科書になる前の、材料の少ない仮説だらけの領域を、こなれた文体とイラストで解説しようとする努力。科学はわからないことだらけだ、という当たり前の事実。

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    2015年06月29日
  • 世界は複製でできている――共通性から生まれる多様性

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    生物の複製・DNAの複製は、実際にはオリジナルとやや異なる複製産物をつくり、またそれ同士もことなる。複製っぽいが少し違うことで遺伝的多様性が生まれ、それを性の掛けあわせによってさらに個体的多様性も生む。新しい世代は、何かが少し違って当然、なわけです。
    そういう、ややおとなしくもわかりやすい導入部なのだけど、二章以降は少しずつ飛躍が始まります。原型芸術と複製芸術の違いと、脳という記憶装置であり複製装置が生む、複製の仕方いかんでの妄想的記憶の複製。複製された製品を買う消費者、の複製である僕達。
    これじゃあ、世界中複製だらけじゃないか! と思ったら、そういうタイトルだった。
    複製という言葉から普通に

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    2013年07月18日
  • 新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?

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    ウィルスというと病原体という印象が強いが、ウィルス自身は環境に適応して存在・存続し続けようとしているだけであり、生物との共生関係にあったり、生物の進化に影響を及ぼしたと考えられるウィルスは、生物史や生物の存在にとって重要な役割を担っている、というのが著者の主張の骨子だと思う。
    そういう主張も新鮮ではあるが、ウィルスの構造や増殖の仕組みについての解説が面白かった。つまり、一般向けの本として、ウィルス自体についての基礎知識を与えてくれるという意味で、読んでよかった。特に、ウィルスが細胞に侵入する仕組みや、ウィルスに限らず遺伝子を発現させてタンパク室を作る仕組みは、コンパクトかつ詳しくまとまっていた

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    2013年06月17日
  • たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか

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     急にべらんめぇ調になったり、よくわからない例えが出てきたりするものの、概ねわかりやすく書かれていた。著者の専門が元々は食品・栄養学ということもあって、視点が食品よりになっているが、そのあたりは分子構造のみで語られるよりは理解がしやすいように思えた。

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    2013年04月02日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    想像上の生き物、ケンタウロスやヴァンパイアなどなどを現代生物学を用いて科学する話。
    目目連は本当にいるらしい・・・。絶対怖いと思う。

    人形やヴァンパイアが本当にいると信じていた頃、実はいないのだといわれて世界はケチくさいな、と感じたことを覚えている。紙の上では存在できるのに、なぜ実体となると世界から追い出してしまうのだろう・・・、と考えていた気がする。でも、今考えると本当にいたら怖い。だがそれを科学できる現代ならば、実態を作り出せるのではないかと思うとわくわくするのはなぜだろうか。

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    2013年01月20日
  • 脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

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    同作者のRNAの本に引き続き、本書も読んでみた。
    こちらは、より一般向けに砕いて書いてあり、踏み込んだ内容にはほとんど触れていない印象。DNAとかRNAの研究からしばらく離れた後、復帰するときとかに目を通すと良さそう。

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    2012年01月04日
  • 脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

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    現在にも遺伝子で全てがきまっている様な風潮があるがその考えに一石を投じている。
    途中までは分子生物学の基礎、発展の歴史がわかり易い文章で書かれているが、
    途中からRNAワールドの話に一気に展開してしまい、何をいいたいのが焦点が
    絞りきれていない印象をうけた。

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    2011年11月19日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    [ 内容 ]
    ドラキュラはなぜ日光で灰になってしまうのか。
    モスラはどうやって呼吸しているのか。
    人と魚が合体して人魚になる過程、カマイタチの鎌の成分、カオナシが食べた生物の声になるメカニズムとは-。
    古今東西の「架空生物」の謎を最新生物学で解き明かす。
    読み進むうちに頭が柔らかくなること間違いなし。
    仮想と現実、冗談と本気、奇想と学問が大胆に結合した「遊ぶ生物学」。

    [ 目次 ]
    第1章 遊ぶ解剖学(飛頭蛮-耳はどのように翼として機能するか ケンタウロス-人間の胴体はどのように馬からつながったか 豆狸-陰嚢はどのように広がったか)
    第2章 遊ぶ免疫学・遊ぶ発生生物学(ぬえ-キメラはどうして

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    2011年05月21日
  • 脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

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    [ 内容 ]
    いまやDNAの天下である。
    個人の外見や体質はもちろん、性格や運命までもがDNAに支配されているかのような言説が幅を利かせている。
    しかし、実は最新の科学では、DNAの絶対的地位は揺らぎつつあるあるのだ。
    気鋭の生物学者がわかりやすくユーモラスに遺伝子の基礎知識からRNA研究の最前線までを解説。

    [ 目次 ]
    第1章 総理大臣のDNA
    第2章 それは膿から始まった
    第3章 DNAの「社会的地位」
    第4章 恐るべき実力者RNA
    第5章 すべての生物の祖先とは?
    第6章 DNAは単なるバックアップコピー
    第7章 DNA神話の崩壊
    第8章 脱DNA宣言

    [ POP ]


    [ おす

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    2011年05月21日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    「ろくろ首の首はなぜのびるのか?」
    著者 武村政春

    サブタイトル通り生物学の知識でジョークを楽しむ一冊
    空想の生物を現行の生物学によって考察しています
    キチンとした知識を持った人が書いたものは
    どんなジャンルの物でも面白く読めるなと思う
    参考文献が数多く載っているので
    生物について調べるとっかかりに大変便利なのでは
    この中で紹介されている「鼻行類」に凄く興味を惹かれます
    生物学に興味があるとより楽しめるのでは
    もしくは妖怪が好きな方に

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    2010年10月09日