武村政春のレビュー一覧

  • 生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像

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    正直なところ、書いてあることの半分程度しか理解できなかった。
    だがしかしウイルスが生物をどう進化させてきたのか、という大胆な仮説と、巨大ウィルスの概要についてはそれほぼ難しくなく理解できた。

    この大胆な仮説、言われてみれば「そんなん当たり前だろ」という気しかしないが、本当に飛躍した仮説なんだろうか。

    ウィルスは生物なのか、という点についても無難なところに落ち着くことなく解釈されていて、とてもおもしろい。が、ちょっと自分には難しい箇所も多々あった。

    よくわからないまま自分の感想というのもなんだが、「生物とは何か?」という問いの答えは、ウィルスは生物なのか?という問いの答えの中にあり、また「

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    2018年05月31日
  • おへそはなぜ一生消えないか―人体の謎を解く―

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    表題の他にも「食べる口としゃべる口はなぜ別ではないのか」など、気になる話題がたくさん!正中線にできた傷は治りにくい。アンチエイジングが気になる今日この頃、役に立ちそうです。

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    2014年05月01日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    ろくろ首の首はなぜ伸びるのか。タイトルを見た時は、グフのヒートロッドがなぜ伸びるのか、に等しい問いだと思った、マジで。グフの件はマスターグレードの説明書でこじつけてある。本書はそんな感じの本である。リスペクトしている「鼻行類」が、本当にそんな生き物がいたのか、という驚きに包まれていたであろうものに対して、本書はタイトルからして、その驚きを諦めてしまっている。それが僕がグフのヒートロッドを想像した所以でもある。だがそのことが本書の価値を落とすことにはならない。こういうことを真剣に追求することこそが、人が人である余裕というか、賜った愉しさなのだ。想像してみよう。ケンタウロスの消化器官。鵺の免疫寛容

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    2013年10月07日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    評価が難しいってか、割れるところかな~。別に新書で出さなくても、って気もするけど、こういう学問として読めば、それはそれで十分味わい深いともいえる。強引な論旨もありそうだけど(当たり前)、それなりに調べられて考察を加えられた上で書かれてるのも分かるし、やや流し読み勝ちではあったけど、自分的には、それなりに楽しめました。

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    2013年06月24日
  • たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか

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    人体に不可欠なたんぱく質について、生化学メインで若干栄養学からの観点も含めた概説書。たんぱく質の性質や作られ方に触れ、様々な生命活動の中でのたんぱく質の役割を説明している。若干総花的な印象もあるが、化学の知識がなくてもイメージできる点は良い。

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    2013年06月10日
  • 新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?

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    わかりやすい.
    また,評価の定まっていないウイルスの進化についての最新の仮説についての紹介も面白い.

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    2013年05月16日
  • 新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?

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    ウイルスに関する一般的な知識に加えて、巨大ウイルス発見という新しい話題、そしてウイルスの起源と生物進化に関するやや突っ込んだ話まで、一般向けに平易に書かれた本である。
    「ウイルスって何?」という疑問が生じたら、まず読んでみるとよいだろう。

    ウイルス(virus)の語源はラテン語の「毒」である。細菌よりも小さく病原性を持つものとして見つかってきた。DNAまたはRNAをゲノムとして持ち、宿主細胞内でのみ増える存在である。
    ウイルスは、自力では複製できないことから、現在、一般的には生物でなく物質と見なす研究者の方が大勢を占めているようだ。但し、この辺りは「生物とは何か」という議論の裏返しでもあり、

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    2013年04月28日
  • 新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?

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    ネタバレ

    特に興味深かったことは以下の2点。
    ・ウィルスは生物の進化に深く関わっている。例えばウイルス由来の遺伝子は、胎盤の形成に関わっている。
    ・最近になって発見された巨大なウイルスは、光学顕微鏡でも確認でき、生物的な道具立てが整っている。そして、これらは、例えば、真核生物、真正細菌、古細菌につぐ第四のドメインを形成するという仮説もある。

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    2013年02月03日
  • 新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?

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    本書の中でも触れられていることだが、ウイルスは全く目に見えないだけにイメージするのが難しく、それ故にいまひとつ理解しづらいと思う。本書は入門ってだけあって、適切な分かりやすい図表が適宜挿入されており、理解し易いように順序だって説明がなされているため、とてもとっつきやすい内容になっていると思う。意外にサラッと読めてしまうのも好感度高いす。

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    2013年01月26日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    まじめで学術的に嘘を書いた本。いいわー、こういうジャンル好き。ろくろ首以外に、カオナシの声が変わる理由やケンタウロスの内蔵がどうなってるのかとか、空想・仮想の生物の謎を実際の生物学的見地から解説されてる。どこまで正確かはわからないけど、素人目には「へえ、そうなってるのかー」と本当に信じてしまえるレベル。

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    2012年10月04日
  • 生命のセントラルドグマ RNAがおりなす分子生物学の中心教義

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    「生命のセントラル・ドグマ RNAがおりなす分子生物学の中心教義」武村政春
    ブルーバックス・生物学。
    棚-ubjap

    徹底的にRNAについて取り上げた入門書。DNAと比べて知名度が低いけど、何とダイナミックなことよ。
    DNAが設計図なら、RNAはその周りで立ち振舞う職人さんのイメージ。
    ただDNAに忠実に、タンパク質を作っているだけじゃないってのは初めて知りました。

    各節ごとに、結構こじつけな導入部(笑)から、読ませるテーマを出して、図を織り交ぜながら専門用語もたくさん出て来て…と、構成が非常によろしいです。すんなり読み通すことができました。
    自分は高校生の時にブルーバックスの物理を読みふ

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    2012年06月21日
  • たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか

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    たまにこんな基本的な入門書をよんでみるのもいいものだ
    焼くとどうなるたんぱく質という章がおもしろかった
    疎水結合の破綻などぐらいしか想像していなかったが
    凝集という反応もあったなあ
    昔の生化ではなかったがたんぱく質を7つの分類に分けていて
    読んでよかった (酵素、構造、貯蔵、収縮、防御、調節、輸送)
    最近の話題とリンクして基本事項を解説しているので
    読み物としてもおもしろい
    HSPも知っていたが生化学的には知っていなかった
    何を行っている蛋白かは知らなかった
    ここ20年の生化学の進化はすごいのでたまにこんな入門書を
    ひも解くのは大事であると思った
    現場から離れていてばなおさらだろう

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    2011年12月28日
  • 脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

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    DNAには割り切れるデジタルな答えがひとつしか存在しない
    解りやすいけれど選択の必要がないならば
    自分という存在の意味がなくなってしまうようで疑問が残る

    試験管内に取り出したDNAと生体内で関係を持ち合っておるDNAは
    まったく別ものである
    体内では一個の分子である一本のDNAの動きがすべてに影響を及ぼし
    お互いに関わり合っていく
    それは相乗効果ともなるし潰し合いにもなるだろう
    そうした関わり合いが無限の往復を繰り返すときデジタル的答えをせずに
    思いも寄らない反応が起こされても不思議でないだろう

    デジタル反応によるDNAが単なるバックアップコピーにすぎないとすれば
    D

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    2011年12月12日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    ネタバレ

    妖怪や化け物などの仮想生物を生物学的に実証しようという大人のお遊び。「空想科学読本」に通じるものがあるが、向こうが在りえない(在るとしても矛盾が生じる)というスタンスに対して、こちらは生物学のあらゆる知識を援用して在りえる(かもしれない)というスタンスで論述する。どちらもお遊びだから優劣など意味はないのだが、片や新書で出版している分だけアカデミックに思えるのが不思議。

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    2014年12月10日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    こういうちゃめっけのある本は非常にすきです。まるで存在しない人物や物質名をさも当然のように「どや」と出してくる、なんとハイセンス。生物大好き人間としては、ある意味新書なのに息抜き的一冊だった。江戸時代の怪談話についての話題が目立ったが、実際そんなのはめちゃくちゃ有名でない限り知らないので、その辺だけが現代っ子への配慮がたりなかったと思われる。

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    2011年09月13日
  • たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか

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    2011/8/2 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2011/8/24〜9/1

    たんぱく質(主に栄養学の記法)をちょっと深く勉強したい高校生レベルに向けて解説した書。内容的には著者の狙いは成功しているのではないか。
     あとがきにかかれているように、たんぱく質の話は化学の教科書にも生物の教科書にも出てくるのだが、最近の高校生にとっては、両方に出てくるから重要、ではなくて、あっちにも載ってるんだから、自分の好きな(?)○○には関係ない、と思ってしまう子が多いことが残念なことであろうか。
     本書の内容程度であれば、文系理系(本来こんなものは無いはずなんだが)にかかわらず科学リテラシーとして全員が知

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    2011年09月01日
  • おへそはなぜ一生消えないか―人体の謎を解く―

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    表題や目次の事柄がバッサリまるわかり!というわけではなく、現時点で有力とされている情報を与えてくれる、といったスタンスです。なので本気でおへそと向きあいたい人には物足りないかもしれません。雑学ネタを増やしたい方にもあまり向いていないかもしれません。お医者さんでなく学者の方なので臨床例などはほとんどありません。人によっては理屈っぽいと感じるかもしれませんが、個人的には文章がそれほどくどくなくわかりやすくて全くストレスなく読める本だという印象です。

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    2010年10月11日
  • 脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

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    とりあえず、遺伝子=DNAではないよ、と言う内容の本。
    生物専攻の学生である私には、科学的データなどの部分は非常に興味深かったが、だからこそ、最後の章はあまりおもしろくなかった。

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    2010年03月28日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    副題は「遊ぶ生物学への招待」
    中は解剖学・免疫学・生化学等に分かれいます。対象となる生物(?)は、表題にあるろくろ首からケンタウルス、吸血鬼にカオナシ等々多岐にわたっており、たいへんマジメに遊んでいます。つまり遊びながら学べるのです。
    こういうのを教科書とまでは言わないけれど、副教材あたりに使ってくれると理科離れが減るのかも…?

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    2010年01月04日
  • ろくろ首の首はなぜ伸びるのか―遊ぶ生物学への招待―

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    考えたことがありますか??
    ろくろ首の首が伸びる方法を。
    飛頭蛮が耳で飛ぶ仕組みを。
    ケンタウロスの体の中身を。

    そんな疑問に生物学的見地から考え追求した1冊!!

    「そーゆー事だったのか!!」
    ロマンがあなたを待っています。

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    2009年10月04日