小川さやかのレビュー一覧

  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    新たな世界観を拓いてくれた書。

    インドを旅行した時に、同じような店がずらりと並ぶ。差別化特になし。
    なぜなんだろうなーとずっと思っていた。


    あとで記載する
  • 都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌
    著者が実際にタンザニアで古着を売る商人と一緒になって古着を売りながら調べたものである。マチンガについて知るために飲み会の費用を全額持ったが結局わからなかったという事例も書かれている。それぞれの商人からの聞き書きの部分はポイントを小さくしているが、字下げで引用してくれた方がよかったと思う。写真や表や図...続きを読む
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    自由に生きるための知性
     これはいってしまえば=教養なのかなと思った

    第一部が特に心に残った
    教養を学ぶ意義
    教養と社会の関係について整理できた

     いま、教養が大事だと改めていわれている理由
     →教養から専門知に傾いて
      専門家と一般人のコミュニケーション
      が上手くいかず、さらには
      非...続きを読む
  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    下からのグローバル化=効率化のために労働者を切り捨てず無数の雇用を生み出す、知識や技能を独占せずに共有する、経済が水平なネットワークで動く

    常に計画を立てて将来のために今を消費するような生き方は、日本のように整えられた社会だからこそできることで、でも確かにやりたいことをやりたい時にやる、という気持...続きを読む
  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    タンザニアの零細商人を中心に、情報・構成が整理されていて読みやすかった。Living for Today(その日その日を生きていくこと)を基盤に、絶えず試しにやってみて、稼げるようなら突き進み、稼げないようなら撤退する。仕事は仕事。どれかは/誰かは成功することで、その分だけ誰かの余地が生まれる。対面...続きを読む
  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    価値観の引き出しがボカンと増える感覚。
    鬼のフィールドワークで世界を覗き見る著書。逞しさと賢さに惚れ惚れする。めちゃくちゃ面白かった。
  • 都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌
    どうやって参与観察を研究にするのかのものすごくいい例。それは別にして面白い。最後の電話で借金の話とか。
  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    なんと甘美なタイトルか。ひさしぶりにレビューに★つけちゃっった。

    その日暮らしは甘美であるが、Living for Todayになると高尚さすら感じる。

    で、そのLiving for Todayを実践している人々と社会を教えてくれる本。



    いきなり最初に青野春秋の『俺はまだ本気出してないだけ...続きを読む
  • 都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌
    著者自らが古着販売を実践しての、フィールドワークの論文。全く予備知識のない内容で、しかも論文!ですが、マチンガたちの暮らしぶりがありありと伝わってくる筆致で、感動的に読みやすい学術書でした。読むのに体力のいる大作だけど、説明がわかりやすくて、解説もふんだんで、典拠もきっちり明示されていて、読み進める...続きを読む
  • 都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌
    ウジャンジャ!!このうさん臭い言葉が、この本を読み終わる頃には魔法を懸けられて、何かしら素敵な言葉に見えてくる。
    タンザニアの1地方の喧噪が肌で感じられるような、貧しくて、生命力にあふれたしたたかな生活。これからマチンガがどこへ向かうかも興味あるところである。
  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    朝日新聞出版の「一冊の本」に連載されていた「無条件の条件」で著者の視点がユニークだったので、本書を紐解いてみたが、大いに楽しめた. タンザニアのインフォーマルな交易に携わる人たちの独特の生き方が紹介されているが、この国ではそのような人が6割以上存在している由.試しにやってみる行動形態、変わり身の早い...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    世界の頭のいい人たちからコンパクトに要点教えてもらおう!という、ある意味とても今っぽい本。中公新書で出た企画が成功したので、後追いという印象もある。
    後追いとはいえ、世界は変わっており、最新の状態を前提にスピーディに新書化してるので、つまらないということはない。
    今回はコロナとウクライナを前提に話し...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    『エマニュエル・トッド』
    (2022年現在、今後の世界情勢について)私は歴史家が本職。でも歴史の話はまったく役立たず。なぜなら、私たちが経験しているのは、まったく新しい何かだから。
    歴史と違う点
    ・20世紀初めは各国人口増加したが、今は中国も含め減少する見通し
    ・冷戦時は、ロシアとNATOが直接対決...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    いずれの登壇者も中国を(アメリカも)過大評価せず、いずれたち行かなくなると考えている。また今後注目すべきインドについての見解が興味深かった。
    アタリ氏の「未来の自分に優しく」は、まさにその通りである。
  • 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
    職業の選びかたも仕事の仕方も、ニセモノの位置付けも、私たち日本人が常識と信じている価値観を覆され、その社会の中で生き抜くための知恵としなやかさを持つことの大切さを改めて感じさせられる。
    既存の価値観にとらわれない先生のフィールドワークは、普通の人にはなかなかできるものではないですが、素晴らしいです!
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    4名の著名な知識人へのインタビューと、それを踏まえた日本の知識人による論評という構成。日本の知識人の方々は、確り自身の意見を述べていて好感が持てた。


    また4名のインタビューの中では、ミラノビッチ氏の話が面白かった。

    曰く、エレファントカーブを見ると、程度の差こそあれ、あらゆる人々がグローバリゼ...続きを読む
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    考え方、捉え方の好き嫌いはあると思うが、ガブリエル、トッド好きはすんなり読める。対談内容を日本人がさらに評論するという形式は面白い。本人がいないので忖度もなく好き勝手(良い意味で)言える。
    4人の主要な意見はもちろん勉強になるが、それでもその道を本業とする人たち固有の考え方の特長があるように感じる(...続きを読む
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    感想
    自由を獲得するための努力。自由とは上から与えられるものではなく、自ら勝ち取るもの。現代社会では知性を磨くことが自由を勝ち取るための戦い。
  • 都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌
    誠実さ真面目さに重きが置かれず、
    お互いに交渉(コミュニケーション)できるかが
    大切な価値観ぎ面白かった。
    でも、難しかったので腰を据えて再読したい。
  • 都市を生きぬくための狡知――タンザニアの零細商人マチンガの民族誌
    とてもイキイキとしたマチンガが描かれる一方で、人類学としての論もキッチリ立てられていて、独特の読後感が残る。とにかく面白く読める。それが故に、自分の読み取りが正しいか少し不安も残る。インフォーマルセクタというものを知って、これまで言葉にできていなかった物事を、少し表現できるかも知れないと思えた。