向井湘吾のレビュー一覧

  • われら滅亡地球学クラブ

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    ネタバレ

    人生とは、なにかを諦めていくことだと思う。

    地球が滅亡するとしたら、なにをしたいかと考えるときに、前はもっとあれもこれもと思っていた気がする。それこそ、伊坂幸太郎の「終末のフール」で、「地球が滅亡しても同じことをする」プロボクサーに憧れて、それくらい「自分のやりたいこと」にたどり着きたいと思ったものだけれども、今もう一度考えると、最後になるなら、本を読んで過ごしたいなとかそういうところに着地して、それなら結局、あまり日常と変わらないじゃないかという気がしてしまう。

    前は、「いつか行ってみたい」と海外の観光地をいくつか思い描いていたのだけれども、「行きたい」より「面倒くさい」がいつしか上回っ

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    2025年10月11日
  • お任せ! 数学屋さん2

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    世の中は数学でできているって
    とってもうれしい。
    宙くんがいないのは、さみしいけれど
    数学でつながるってロマンだ!

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    2025年01月01日
  • ナゾノベル 数は無限の名探偵

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    5人の作家さんがそれぞれ数字とか数学にまつわる謎をからめて事件を解決するお話。

    ・事件÷出汁=名探偵登場 はやみねかおる
    文化祭で3種の料理を作ることになり試作をしてみる。しかし味見の段階で味が変わっていることに気付き、誰かの悪戯だと思われる。犯人をつきとめる話。

    ・盗まれたゼロ 向井湘吾
    朝起きると時計やテレビの時間表記がいつもと違う。数字の表記がことごとく違う世界になってしまった謎を解き明かす話。

    ・引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理 井上真偽
    都市伝説的呪いにかかってしまったクラスメイトの女の子。その子を助けたい気持ちで、引きこもりの姉とともに呪いをかけた犯人を探す話。

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    2024年12月28日
  • ナゾノベル 数は無限の名探偵

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    はやみねかおる、向井湘吾、井上真偽、青柳碧人、加藤元浩 5人による、数学をテーマにした児童向けの推理小説5編。

    この5人のお話が一冊に入っているって、かなりすごいことではと思う。
    ただ、数学がニガテで頭の中から出してしまっているためか、読んでも頭に入ってこないところが…。数学の理論などは飛ばして読んでしまった。
    個人的には井上真偽さんと青柳碧人さんのお話がおもしろかった。
    それぞれのキャラクターも味がある。
    「数学は魔法」という観念はなかったなぁ。
    そうやって考えてみたら、学生時代にもっと興味を持って数学に向かえたかも。
    確かに、「数は無限の名探偵」だ。
    数学に悩む前の小学生、中学生にぜひ

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    2024年10月13日
  • お任せ! 数学屋さん

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    ネタバレ

    数学の得意な子が「数学屋」を開いていろんな問題を数学で解決する話。
    貯金計画、台形の二等分線とか簡単なものから、リーマン予想の話題も出てた。
    数学好きでいくつか小説読んだ(浜村渚とか)けど、飽きたかな…

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    2024年08月27日
  • ナゾノベル 数は無限の名探偵

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    よくあるアンソロかなと思ったら居並ぶ作家がだいぶガチだなと読んでみました。結構ちゃんと想定読者層に分かるレベルの算数の知識が謎を解くカギになってるのは好感。あまり見ない感じの数学知識を使ってきた井上真偽「引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理」が面白かったかな。

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    2023年12月26日
  • 算額タイムトンネル

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    数学少女の真鍋波瑠が、ひょんなことから確認することになった"算額"。江戸時代の和算家が神様に奉納したその算額には、暗号めいた落書きが魔法のように浮かび上がる。
    波瑠はそれが和算の問題だと解読するも、次々と数式は現れては消える。謎の出題者との往復書簡が続くうち、その算額が幕末に繋がっていることに気が付き……。


    幕末と文章のやり取りができる算額(和算家が、問題と解を書いて社寺に奉納した絵馬の一種)を鍵に展開する、和算SFミステリ。
    作者さんも実際数学オリンピックに出場したことがあるそうで、作中に出てくる問題は本格的。本格的というか、本格的なのかすらよくわからないですが、数学

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    2023年08月31日
  • われら滅亡地球学クラブ

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    地球が滅ぶまで残り110日、そんな中で今しかできないことをやろうとする中高生4人の話。絶望しかない中で、滅亡前だからこそ出来ることをする4人みたいに、楽しげな最期を私も過ごしたくなる。生き残るために抗おうと思わんけど、楽しい最期のためには抗いたい。

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    2023年07月13日
  • お任せ! 数学屋さん

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    中学生の青春ものということで、あまり期待していなかったし、いやこの後どうしたん?とか、いやそれ警察呼ばれるやつとか、色々突っ込みどころはあったんだけど、最後の恋愛不等式の件は面白かったかな

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    2023年02月26日
  • ナゾノベル 数は無限の名探偵

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    子供が数学に興味持ってくれるといいなと思って購入しましたが、どうでしょう。
    トピックとしては循環少数が、読み物としては引きこもりねーちゃんのお話が好きな私は、来年2023年が7x17x17に因数分解出来る事に気がついて、割とシンプルな形に嬉しくなっています。素数っぽいと思ったのに。

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    2022年12月27日
  • われら滅亡地球学クラブ

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    ネタバレ

    地球に妖星デルタが衝突し、滅亡するまであと110日

    暴動がおこり、情報は統制され、混乱する世の中
    先生も次々と失踪し、自習の授業が増え続けるとある高校
    滅亡地球学クラブのメンバーは
    地球滅亡まで各自のやりたいことを探し、活動を粛々とこなしていく

    妖星の観察 ピンホールカメラを使い巨大写真を撮る
    地球消滅後の地域史を作る

    妖星デルタは本当に衝突するのか?
    地球は本当に滅亡してしまうのか?

    自分たちにはどうやら来年はない…らしい

    でも、今やりたいことを
    大好きな仲間たちと
    地球が滅亡するその日まで
    やり続けたい

    終末に向かう閉塞感の中で描かれるほの暗い青春小説

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    2022年11月28日
  • お任せ! 数学屋さん3

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    綺麗に完結
    宙の言動の理由が明確化されるにあたり、大磯に越してくる前の話も
    明日菜視点の章はシリーズ中では異色だが、しっかりまとまっていて違和感なく読み込めた

    題材はベイズの定理、不完全性理論あたり

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    2022年09月26日
  • お任せ! 数学屋さん

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    数学を題材にした可愛らしいお話
    素数、台形の加重平均、囚人のジレンマ、ガウス記号あたりが題材
    数値を集めて立式して考察しよう!という姿勢が一貫している点好感が持てる

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    2022年08月16日
  • 予備校のいちばん長い日

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    面白かった。数学の基礎すら投げ出した文系人間だが、物語としても楽しめた。もはや等式のルールや考え方も忘れたままなので、数式の説明はちんぷんかんぷんで理解するにはまだまだ時間がかかるが、こんな小説を中学生頃に読んでいたら、もう少し数学に熱心になれたんじゃないかと思う。中学算数の証明問題は好きだったから。

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    2022年06月16日
  • われら滅亡地球学クラブ

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    10代4人のなんとも言えない関係性が最初モヤモヤして、本当は心の中がわからない。
    だけど、地球滅亡の日が近づいて来るにつれ、だんだんとそれがさらけ出す、出さざるをえなくなってくるのがいい。

    若いときって時間は永遠に続くように無意識に思ってるところがあるけど、それを考え直すいいきっかけにはなるかも。
    自分のやりたいことはできる時にやったほうが絶対いいし、大事なものには早く気づいてほしいって思う。

    ただ、落ちはテーマがテーマなだけにスッキリしない終わり方。

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    2021年11月10日
  • お任せ! 数学屋さん2

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    宙くんがいなくなってどう進行していくのかなと思ったけど、遥ちゃんががんばってました。文化祭の出し物は、あんなに盛り上がるもんかなー

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    2021年06月14日
  • 算額タイムトンネル

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    ネタバレ

    人生の算法もあればいいのに。

    絵馬に書かれた問題を解くと新しい問題が浮かび上がってくる。真鍋波瑠は謎の出題者・橘実信と問題を出し合うが、それは時を超えたやりとりだった。

    算額を通じたやりとりがメインではなく、波瑠と実信がどのように自分の人生に降りかかる難題をクリアしていくかが主筋なので、波瑠の友人・千明のように数学アレルギーがあっても問題なく物語を楽しめるだろう。

    数学を武器にする波瑠には、両親の不和という大きな問題があり、千明も引きこもりの兄とその原因となった父という問題を抱えている。江戸時代末期の実信にも、家業や兄の死によるトラウマ、親友と道場主の娘との関係などこれまた難題ばかり。そ

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    2021年06月06日
  • お任せ! 数学屋さん

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    数学エンタメ小説。ストーリーは、まあ、そうね…という感じで学生から程遠い身分には入ってこなかったのだけど、現役中学生にはどうなのかな。数学ネタの扱い方の参考として。

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    2021年05月30日
  • お任せ! 数学屋さん

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    数学嫌いの主人公が、数学が得意な転校生と数学屋なるものを開き、周りの悩み事を数学の力で解決していくお話です。

    途中退屈に思うところがありましたが、
    終盤はドキドキして一気に読めました。

    宙は変わり者だし、遥はなんだかオーバーな感じがするところもあるけど、
    登場人物はみんな一生懸命で魅力的だし、親近感が湧きます。
    特に、翔の悩みは学生の頃を思い出して共感するところがありました。

    終盤はちょっとキュンとして切ない気持ちになったりしました。

    2巻もあるらしいです。
    少し気になるけど、1で終わった方が綺麗な気もします。

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    2021年05月15日
  • われら滅亡地球学クラブ

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    地球滅亡までのカウントダウン中の物語。
     今、コロナ禍といわれる中での何とも言い難い閉塞感ややるせなさやウツウツとして雰囲気に通じるものがあって青春時代にある人達の切なさや悔しさに想いを馳せずにはいられなかった。
    終焉が見えていようと、見えないままであろうとも、生きることは変わらないのだなと思った。

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    2021年04月30日