向井湘吾のレビュー一覧

  • お任せ! 数学屋さん

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    ネタバレ

    数学苦手な私にも、きっと楽しく読めるでしょうとお勧めされた本。
    多分中高生向きの本だと思うのですが、ごめんなさい、やっぱり数式の辺りは全然頭に入ってきませんでした。

    でも、「数学で世界を救う」と大真面目に言う宙には好感を持ちました。
    私も虚数が何の役に立つ?などと学生時代に言ったものですが(ほかにも言ったと思うけど、すっかり忘れました)、数学に限らず、学問は生活の役に立ってこそ、と思います。
    生活の役に立つことから始めて、最終的には世界を救う。
    いいじゃありませんか。

    けれど、やっぱり机上の論理ではいかんともしがたいものもあります。
    台形のグラウンドを、野球(男子)用とソフトボール(女子)用に二等分する。
    計算によってそれは解決しましたが、二等分された小さなグラウンドではなく、男女で野球とソフトを交互にやることに。
    野球部員のやる気すら、「囚人のジレンマ」を利用して解決できる…はずなんだけど、人の心はそう計算通りにはいかないのだ。

    何しろ宙の興味は数学に特化していて、一般常識に欠ける。
    そんな宙を支えるのが、たまたま隣の席だった数学嫌いの遥だ。

    大人の書き方があまり上手くないと思いましたが、中学2年生の、まだ子どもの尻尾がついた思春期の不安や真直ぐさなどがとてもよくかけていたと思いました。
    この終わり方は続編を想定していないものだと思いますが、実は全3巻のようです。
    表紙を見ると少しずつ宙と遥の距離が近づいているようで、読むのが楽しみです。

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    2020年09月08日
  • お任せ! 数学屋さん3

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    シリーズを締める3巻はストーリーを重視しているせいか数学色はそれほど濃くない感じ。いい感じのところで終わってしまっているので、5年後、10年後の2人の物語をいつか読んでみたいです。

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    2018年10月07日
  • トリプル・ゼロの算数事件簿 ファイル7

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    2018年66冊目。ジュブナイルらしい大団円。盲目的な正義の危うさというか、結構深いテーマを掘り下げてくる。これを読む子供たちにも響いてくれるといいな。

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    2018年06月10日
  • 算額タイムトンネル

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    数学小説と時代小説が融合した感じ。主人公の女の子が数学バカでちょっとゆるい感じなので、ちょっとだけ渚と印象が重なるなぁ。渚と波留の数学談義なんてのも読んでみたい気もする。同じ講談社だし、企画しないかな?

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    2018年02月24日
  • お任せ! 数学屋さん2

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    ネタバレ

    前作を読み終えてから随分間が空いてしまったので、登場人物や前作のエピソードをかなり忘れていました。けれど、読みながら記憶が少しずつ呼び覚まされてきたので、中盤以降は「これ誰?」みたいな状況はほぼなくなっていました。

    
今回は神之内宙が不在な中で数学屋を続ける天野遥が主人公。最初は「マジで数学屋できるの?」と懐疑的でしたが、前作から随分成長して数学が達者になっていて何とかこなせている感じ。人によっては都合が良いと思うかもですが、自分は宙への思いの強さや、前作で数学の面白さに魅せられて生じたモチベーションの高さからの行動、そしてその結果だということで納得しています。

    ただ、それでも前作からの経過時間的に遥の成長には限界があるためか、中盤からはあの宙が再登場。日本とアメリカと超遠距離ながらも、協力して課題解決していく姿は予定調和感はありつつも楽しめました。

    本作では特に漸化式と三角関数について、とてもわかりやすく説明がされていました。どちらも「こんなの何の役に立つの?」と言われる筆頭に近い存在ですが、すごく納得感のある説明・内容で面白いと思いました。

    前作の感想でも書いたと思うのですが、学校で習う勉強で最も抽象的で訳がわからない(何の役に立つのかわからない)のが数学だと思います。そのために苦手意識や存在意義への疑問を持っている人が多いと思うのですが、このシリーズはそれへの回答をわかりやすく提示してくれている貴重な存在かな、と。

    正直、本作で描かれているそうした点は、本来学校で真っ先に教えるべき内容だと思うんですよね。誰だって意味がないと思うことを苦労して学びたくないですから。裏を返せば、どんなことに役立つかがわかれば興味を持つ人も少なからずいるはずなので、例えば三角関数を教えるときは先ず「これはこんなことに役立つ」という話から入るべきではないかと思います。

    数学には漸化式や三角関数以外にも「何に役立つの?」と思われる要素がタップリなので、3巻ではそれら要素についてのエピソードを読ませてくれるものと期待しています。

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    2018年01月15日
  • 算額タイムトンネル

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    2018年2冊目。続巻もののようなので、この巻だけでは最後が若干消化不良気味。出てくる数学が高度で楽しめた。

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    2018年01月03日
  • お任せ! 数学屋さん3

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    完結しましたね。

    証明不可の命題にはとまどいましたが
    二人の未来が見え始めたことに
    胸をなでおろしました。

    すべてが飲み込めた第3章。
    数学の美しさは「無限」や「絶対」に
    論理で挑むところにあるのだと信じます。

    次はスピンオフで 明日菜の物語を
    読んでみたいと思います。

    よろしくお願いします。

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    2017年12月19日
  • トリプル・ゼロの算数事件簿 ファイル6

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    謎のスケールの広がりに戸惑いは隠せないけれど、ここまできたら最後を見届けるのみなので、最終巻に期待します。

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    2017年12月03日
  • リケイ文芸同盟

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    またまた「読みたい本リスト」へ入れている本を上司に借りた。ヾ(*´∀`*)ノ
    また、ちょうど「数学屋さん」もどんどん続編が出ているのを知って、最初から読み直そうかなあと思っていた矢先やったので、ますます嬉しい。

    と、いうことでかなり前かがみになって読み始めたのに、まあ、冒頭のもっちゃりくっちゃりしたこと(笑)。

    あれ? これってシリーズものの途中?

    と、疑いたくなるぐらい、設定が
    「これは知ってるよね」
    ちゅう姿勢で放り込まれてくる。

    先日、「グルメ課」を読んだらシリーズ三冊目やったっちゅう罠にはまったのもあって若干疑ったのだけど、こちらはシリーズの途中ではない模様。

    ほしたらこんなふうに進んでいくわけね。
    私の読解力が足りないのかしらね。笑

    面白くないわけではないけど、やや置いてきぼりにされてる感がある。
    著者は「理系」の人間なんだよね、数学的な話ばかり書いてるんやから、理系畑の人よね。

    そのわりには、わりといろんなことがあいまいよね。笑

    ここをあいまいと思うのが文系たるゆえんなのかしら。

    でもなあ。そんなふうにやや置いてけぼりにされてるのに、付箋の数はものすごい多いねん。
    こちらが理解するとか納得するとかは関係なしに話がどんどん進んでいくのは、まさに作中の桐生の人柄そのもの。

    せやけど、「いいものを作る」と、いうことに対する情熱はものすごい。
    この熱は、著者から感じるねんな。だから最後まで目が離せない。

    理系ちゅうたらクールなイメージがある。
    物事に終わりはなくても存在する理由はあって、すべて理論だか論理だかで片づけられていく。

    せやけど、それを語る人はクールじゃないらしい。

    結局、理系だろうが文系だろうが、好きなものを語るときは熱が入るってことよね。
    それが数字なのか文字なのかの違いだけで。

    残念ながら私は数字の羅列を見ると
    「ギャー」
    と、思うタイプなので、それらにドラマもロマンも感じないけれど、たとえば「いろはうた」のように、同じ文字を二度使うことなく組み立てられた歌を見ると
    「スゲー・・・!」
    と、目がキラリンとなってしまうので、文系の人間で御座います。

    今回面白かったのは出版も絡めてはったからかもしれへん。
    出版ネタって流行ってるもんね(笑)。そら、本を読む人はもれなく本好きで、本好きは出版やら書店やらも大好きでしょうよ。
    鉄板のネタですやんね。
    続編はないのかー。残念・・・。
    とりあえず、数学屋さんを再読しよう。

    伏字の件はなるほどと思ったけれど、北条先生と桐生が伏字について討論するまでは
    「なんでわざわざ伏字を使うんやろう・・・」
    と、思ってました。(;^ω^)

    伏字を使うくらいなら伏せなくてもいい表現方法を捻りだそうよ、と、思ってしまう。
    だって、うつくしい文字の並びの中に「×」が入るなんて、うつくしくないんだもの(笑)。

    数字の中に放り込まれたXやYとはわけが違いますよ!

    でも、最終的にすべてがすーっとまとまったのは、さすがというかなんというか。
    QED! って感じやんね。
    あ、そういうタイトルのミステリがあったな。残念(笑)。


    ■■■■


    ■ステマ

    ステルスマーケティング ステルスマーケティング(英: Stealth Marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。 略称はステマ。


    (2017.03.13)

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    2017年06月19日
  • トリプル・ゼロの算数事件簿 ファイル5

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    ディベートは小学生らしい雰囲気が出ていて良かった。討論の内容はともかくとして。最後で一気に確信に迫ってきたし、次当たりで終わりそうな感じが。綺麗にまとめてくれることを期待。

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    2017年05月27日
  • お任せ! 数学屋さん2

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    こんなことにも気付かないのかと思ってしまうこともあるけど、よくよく考えれば登場人物は中学生なんだよな。あと、サインコサインを少し思い出しました。

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    2017年04月15日
  • リケイ文芸同盟

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    ネタバレ

    とある本屋の「本のお仕事」コーナーで見つけて買った本。
    完全理系の桐生が、文系の集まりである編集部の中で、理系ならではの知識を武器に成長していく過程が面白い。違う考え方の人間がいるからうまくいくこともたくさんあると、改めて思わせてくれるような話だった。

    それにしても、北条先生の「メルセンヌの見た夢」発売日にかぶせて記者会見してしまう西堂教授が素敵である。

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    2017年03月19日
  • お任せ! 数学屋さん

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    学生の時に泣いてまで苦しめられた数学で悩み事を解決する「数学屋」の連作短編集。 数学が嫌い、見たくない!という人でも楽しく読める一冊だと思う。宙くんの手が生み出す数式を美しいと思えるはず。 第五話、六話はちょっとドラマチックに過ぎるけれども、宙くんの恋文に思わずときめいてしまった。

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    2017年01月30日
  • トリプル・ゼロの算数事件簿 ファイル4

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    物語がどんどん面白くなってきている。扱っているのはもはや算数のレベルにはないけれど、上手く話と組み合わせていて良い。
    これに出てくる神経衰弱とか最早やれる気がしません。

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    2017年01月04日
  • トリプル・ゼロの算数事件簿 ファイル2

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    子供向けとはいえなかなか面白い方向に話が進んでいるので、次巻以降の展開が非常に気になるところ。小難しい算数の話になりすぎずに、ちょっとした考え方や発想の転換に落とし込んで、わかりやすく描かれているのが好感が持てます。

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    2016年05月04日
  • お任せ! 数学屋さん2

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    ネタバレ

     アメリカへと旅立ってしまった宙の後を継いで数学屋さん店長代理を務める遥だったが、元々は数学なんて縁のないただの中学2年生。
     それでも宙がいなくても、なんとか数学屋を続けようと努力する。
     文化祭の出し物を決めるのに模擬店か舞台かを、使える数値を使って円満解決。数学屋の面目躍如だ。

     そんな店長代理の遥に相談が舞い込む。不登校になってしまった幼馴染を、どうにかできないだろうか?
     困ったときには店長に頼む。スカイプで宙に助けを求め、返ってきたメールには謎の数式が。

     恋愛不等式に続く、心の漸化式。文化祭で数学屋が日本とアメリカをつないで活躍する。


     さて、数学屋さんの二巻です。前回のラストで遥が宙にガウス記号を投げつけるシーンが印象に残る作品だったと思います。
     2巻では、日本にいない宙が直接クラスにかかわってこない分、遥の頑張りが強調されている。

     数値を集めて分析することを基本に、三角比を用いた簡単な測量、からのポアンカレ予想に話は飛ぶ。

     「私たちが見上げる空には同じ月が昇る」なんてセリフは使い古されてるけど、宙と遥との時差では同じ月が昇る時間がない。
     そんな月を見上げる二人を結ぶのは、やはり数学であった。

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    2016年04月22日
  • お任せ! 数学屋さん

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    数学が大の苦手なヒロインがひょんなことから天才数学少年の転校生と「なんでも数学で解決する」数学屋を始めるお話。
    ヒロインが数学嫌いなので、数学なんて嫌いだ!という人でも読みやすいと思う。
    グローブを買うための節約術から部員のやる気を出させる方法、そしてあんなもの?まで数学で解明しようとする最後までとにかく徹底している天才数学少年のキャラクターが愛おしい。

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    2016年03月31日
  • お任せ! 数学屋さん

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    少年が始めた数学で物事を解決しようとする「数学屋」のお話し
    使われてる数学レベルはそんなに難しくない
    2次方程式・不等式や台形の中線公式とか囚人のジレンマとか
    中学生という設定なので、その辺の層でも十分に理解可能

    この少年のすごいところは数学を実学に当てはめる発想だよね
    まぁ、ファシリテーションスキルはないので、その辺は相棒が担っているという構図も妥当

    あと、何でもかんでも数学で解決できるわけでもないという事も何となく描かれていると思う
    実際問題、数学で解決できない事の方が世の中には多いしね

    最後のところは最初の説明の部分が伏線になっていてよい

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    2016年02月09日
  • トリプル・ゼロの算数事件簿

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    数学屋さんの小学生版みたいなものかと思っていたら、宙くんまで出てきて驚き。こういう作品を算数の苦手な小学生に読んでいただいて、算数ひいては数学の奥深さに触れて欲しい。

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    2015年07月04日
  • お任せ! 数学屋さん

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    恋愛不等式におけるイコールの例外、着想がとても興味深かったし、遥と宙の関係をうまく表していて秀逸だと思う。

    中学生にも理解可能な数論で展開されていくので、読みやすかったし共感できた。

    ぜひ、ふたりの再会のドラマを読みたい。
    恋愛不等式のさらなる例外を、この目で確かめたいと素直に思った。

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    2015年05月09日