かたやま和華のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中のシリーズ1冊を飛ばし、1巻と3巻目のこれを
読んでしまった。
最初の本では淡白なだけの青年貴族の彼が
ヒロインを今回はデビュタントに誘う。
それは実は正式な求婚で…と言ったお話。
ゲストキャラのヴィヴィが可憐で素敵。
どんな経緯を持ってそうなったか知りたかったら
途中の1冊を読むべきだが、飛ばしてしまっていても
特に困らない。
このくらいの甘さがあってちょうどいい。
やっとコバルトらしくなったと思ったら
ラストの本かな?
出てくる場面は少ないがヒロイン月子の母が、
まことに痛快なモダン・ガールで読んでいて
胸がすく。
異国の貴族に恋した娘の発破になってくれそうな
思い切りの良さ -
Posted by ブクログ
題材や道具立て、雰囲気はとてもいい。なのになんとなくもっと面白くなるはずだと思う本。
名家の御曹司で美貌のハーフの青年が経営する、ハイカラな喫茶店。時は文明開化。ヒロインは女学校に通う可憐な女の子。言葉遣いも綺麗で素敵。だからもっと夢中になっていいのに。店主の青年の個性付けのための説明や淡々とした演出が繰り返されるのに行数を使うよりもっと心理描写をしてほしい。
雑誌に間を空けて掲載した関係上、書かねばならないことだけど、単行本にまとめると、ダジャレめいたお決まりのやり取りがくどくて、それが読みたいんじゃないなと思ってしまう。少女小説王道の作品なので、もっとロマンチックに行くなら思い切ってキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ紫陽花茶房の完結編。
月子が好き、でも彼女に愛を告げると言うことは、祖国を捨てて、文化も何も違う遠い異国の地に、伯爵の妻として来てもらわなければいけないし、きっと母親のように苦労をするかもしれないと思うと中々踏み出せない。でも月子の周りに若い男性が現れると、気にせずにはいられない。
そして月子にパーティーのパートナーを申し込んだ紫音。申し込んだはいいが、月子の気持ちと覚悟がわからず悩む彼の、背中を押したのは親友のアル。
一方月子も自分が紫音のパートナーを務められるか心配になる中、出会ったのは不思議な少女、ヴィヴィ。リトルレディは幼くても、ダンスもマナーも完璧。でもその正体は魔女。ヴィヴィの作る