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ひょんなことから白猫となった旗本の跡取り・宗太郎は、善行を積めば人の姿に戻れると信じ、裏長屋で「猫の手」を貸すよろず請け負い稼業を営んでいる。忍法ならぬ「にゃん法」の秘密を探ったり、猫の駕籠かきと遭遇したり。そんな宗太郎の前に人の姿だった頃の許嫁がやって来て――。それがしは猫ではにゃい。風体はもののけでも、心はもののふ。大人気あやかし時代小説、猫の手屋繁盛記シリーズ。
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Posted by ブクログ
猫先生は石部金吉で恋の機微には疎いけれど、市井に揉まれて少しは前進したかな。琴姫のいじらしさに気づけて良かった。
「猫の手屋繁盛記」シリーズ、第3弾。 今回も面白く読めました。 宗太郎は人間の姿に早く戻りたいだろうけど、そうしたらシリーズが終わってしまうので、もう少し猫でいて欲しいものだ。 だんだんと猫の本能が染みついて来るようで不安を感じてもいるようだが、それではいっそ、許嫁のお琴ちゃんも猫にしてもらったらど...続きを読むうだろう? 『にゃこうど』 白猫の桃太郎と、身分違いの恋もモノともしない「最近の若者」と、笑えるほどお堅い宗太郎の話。 『奇妙奇天烈な白猫姿の宗太郎が、語る』 「にゃっほ、にゃっほ」という掛け声が聞こえたらご注意! 悪事を憎む宗太郎の、熱い正義感が存分に語られる話。 しかし、やがて正義感と人情の狭間に揺れ始める。 宗太郎の成長でもあり、父上の血でもあろうか? 『男坂女坂』 宗太郎の父上って、もしかして、有名なあの人? いつ人間に戻れるか見通しが立たない宗太郎は、縁談の反故を父に願い出る。 …お琴ちゃんは気づいているのかいないのか。 どちらにしろ、明るく健気で強い、良い娘である。
タイトルから、宗太郎の恋の話かと思ったら、色々盛りだくさん。 掏摸の老人の話はちょっと切ない。本人に悲愴感がないのに救われる。 若い2人は、どうなるやら笑 琴姫は、なかなかにしなやかで魅力的。 ああいう子、大好きなので、幸せになってほしい。
百の善行(猫目線)を積むまで、半猫半侍のまま。 そんな猫侍の活躍。 もぉ、猫侍のままでよくなってませんか?
シリーズ第3弾 今回も宗太郎のいちいち入れるツッコミにクスリとできて可笑しい。かたぶつらしく鈍感なところとかも。そしてそんな所をよく理解している許嫁がお目見え。可愛らしく純粋で真っ直ぐな姫君にたじたじになる宗太郎をもっと見たいなぁと思った。どんな展開になっていくんだろう。 国芳展を見に行ったら、もれ...続きを読むなく猫太郎の事も思い出すんだろうなぁ。現実と小説。今と昔が塩梅よくごっちゃになりそうで楽しみ。
今回は恋(*^^*)最初の「にゃこうど」は若者が青春しているから「若人(猫版)」だと思って読んでいたら「仲人(猫版)」だったんだねぇ(^^;)1話目の熱々話、2話目のしんみり話の後、3話目の冒頭で度肝を抜かれた(゜゜;)いやしかし仲良しって、そんなもんか(^o^;)今回最も気になったのは、宗太郎の父...続きを読む上の桜吹雪イレズミ(゜_゜;)もしかして、あの方なのか?
「猫の恋というが、猫も恋をするのであろうか?」 宗太郎は人なので、猫のことはよくわからない。 人の恋も、よくわからない。 「いずれ、一生をかけた恋ができればよい」 (P.289)
ひょんなことから白猫となった旗本の跡取り・宗太郎は、善行を積めば人の姿に戻れると信じ、裏長屋で「猫の手」を貸すよろず請け負い稼業を営んでいる。忍法ならぬ「にゃん法」の秘密を探ったり、猫の駕籠かきと遭遇したり。そんな宗太郎の前に人の姿だった頃の許嫁がやって来て―。それがしは猫ではにゃい。風体はもののけ...続きを読むでも、心はもののふ。
今回もどの話もほっこりで猫の側で読みたくなる本! 短編なんで長編と長編の間に読む休憩本として読むのが好き! ・にゃこうど ★★★★ 江戸っ子の温かさと、江戸の町の風景が素敵な話だった。 桃太郎が可愛く、私も猫を撫でながら読んだ。 ・奇妙奇天烈な白猫姿の宗太郎が、語る ★★★★★ 切なさとほ...続きを読むっこり両方感じた。 土竜の与一のスリという職業に対する誇りと、極楽浄土に行けないという潔さがすげー魅力的! ・男坂女坂 ★★★★ 宗太郎の許嫁が登場! 一途ですごい素敵な人やった〜 特に琴姫の「一生をかけて恋をする」ってのが素敵過ぎた〜〜〜
シリーズ3作目。今作も面白く、すっかりお気に入りシリーズになった。 「寝て起きて大あくびして猫の恋」は小林一茶の句なのか。歌川広重が武家出身とか、「冷や飯食い」の語源とか、火車のこととか、小ネタも面白い。舞台の三光稲荷も現存するようだし、行ってみたくなるなあ。 そして宗太郎の両親と許嫁の琴姫が登場。...続きを読む父上は有名なあの方で、なかなか良いキャラ。琴姫も良かったので、再登場に期待。
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