かたやま和華のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ2巻目。3話中、2話をあっと言う間に読んだのに、最後の1話を読むのに間が空き、最初の2話については、記憶に靄がかかっております。
1巻を読んで、すっかり宗太郎いや猫太郎のファンになったので、今巻ものほほんと楽しめました。特にかわいいアピールをしているわけでも、そういう描写があるわけでもないのに、読者にかわいいと思わせるその筆力はすごいと思わずにいられないのです。
ところで、最後の話「晩夏」は、ちょっと色々考えさせられました。とはいえ、別に説教臭いわけでも押し付けがましいわけでもなく、また重いわけでもないのだけど。「親子」とか「家族」とか「絆」とか「命」とか。単語だけ並べると重くなる -
Posted by ブクログ
コバルトの作家さん、というイメージしか無いまま読んでみた本。訳あって、時代小説に手を付けることになったのだけど、今まで時代小説だの、歴史小説だの読んだことがないから、読みやすそうなものを、と思って選んだ本でした。
先述の通り、コバルトの作家さん、てイメージが強かったので、ラノベちっくなものなのか、と構えていたけれど、全然そんなことはなく。面白かったです。これはシリーズで出てるから、是非とも続刊を読まねば・・と新たな楽しみが出来ました。
描写がすごく丁寧で、江戸の暮らしや町並みが目に浮かぶようでした。何より、猫太郎が可愛い。可愛い仕草や物言いはしてない筈なのに、可愛いのです。自分は猫アレルギ -
Posted by ブクログ
とある事情で白猫の姿となった、旗本の総領息子、近山宗太郎23歳。
人間の姿に戻るため、百の善行を積まねばニャらない。
「猫の手屋繁盛記」第四巻。
犬猫が他の家畜とやや違うところは、人間のごく身近に暮らし、感情的な面も含めて、深い関係を築くことができることだろうか。
今回は、そんな犬猫と人間のかかわりを中心に描く。
宗太郎の実家のお話は、お休み。
『犬猫合戦』
「夢でお告げをする」という犬を連れた老婆が現れて、宗太郎の住む長谷川町では、犬派と猫派が対立する騒動が起きる。
犬猫の幸せは、人間しだいなのだとつくづく思わせる。
紅屋政兵衛のご隠居や、書役の長兵衛さん、木戸番の吉蔵さんなどのしっか