あらすじ
それがしは近山宗太郎。旗本の跡取りであったが、とある事情から白猫姿に身をやつすことになってしまった。元に戻るには百の善行を積まねばニャらぬ。千眼通の福犬騒動に、カラスの濡れ羽色をした黒猫と暮らす浪人、夜な夜な唄って踊る猫の祭りの顛末やいかに!? よろず請け負い稼業“猫の手屋”、世のため人のため、猫の手貸します――。人気沸騰中のあやかし時代小説シリーズ第四巻。
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後半の烏猫の話が切なかった。
猫たちも、羽鳥が大好きだったんだね。
願いが叶うといいのだけど。
テツとロクもなんだかんだで優しいよね。
宗太郎の正体、羽鳥は分かってたのかなぁ。
分かっててほしいと、分かって語り合ってほしかったな。
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とある事情で白猫の姿となった、旗本の総領息子、近山宗太郎23歳。
人間の姿に戻るため、百の善行を積まねばニャらない。
「猫の手屋繁盛記」第四巻。
犬猫が他の家畜とやや違うところは、人間のごく身近に暮らし、感情的な面も含めて、深い関係を築くことができることだろうか。
今回は、そんな犬猫と人間のかかわりを中心に描く。
宗太郎の実家のお話は、お休み。
『犬猫合戦』
「夢でお告げをする」という犬を連れた老婆が現れて、宗太郎の住む長谷川町では、犬派と猫派が対立する騒動が起きる。
犬猫の幸せは、人間しだいなのだとつくづく思わせる。
紅屋政兵衛のご隠居や、書役の長兵衛さん、木戸番の吉蔵さんなどのしっかりした大人が頼もしい。
『宵のぞき』と『すばる』は、続きもの。
ある日、三光稲荷に現れた浪人は、烏猫と共に暮らしている。
宗太郎の昔の知り人に似ているが、何か事情があるようだ。
重い決断を迫られ、悩む宗太郎。
けなげな五匹の烏猫たち。
白闇の過去を、それとなく推し測る。
切ないお話だが、宗太郎は貴重な経験をしたのだろう。
拝領屋敷と道場を往復するだけの日々では、思いもよらなかった事だ。
また明日から、明るい日々を過ごしてほしい。
Posted by ブクログ
犬派か猫派かの犬猫合戦。
宗太郎と同じ道場だった武士の羽鳥との話が2話。
後半の羽鳥との話が印象的だった。
悲しい話かと思ったら、5匹の烏猫たちが猫股になるため羽鳥を極楽浄土へ送りに行く。
私も自分が死ぬ時は愛猫に看取られたい。
白闇の過去もちょろっと見えてよかった。
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猫の手屋シリーズ第4弾。最後の話が良かった。ちょっと切ないけど暗さはなくて良い読後感。
今まで謎だった白闇の過去がチラッとでてきた。いつかもっと話してくれる日がくるんだろうか。なんだかんだ宗太郎と打ち解けてきているような気がするw
雁弥も何か過去がありそうな感じだ。そのうち明らかになるのかしら。
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知らずに受け入れ、もしくは、知っていても知らない振りをして受け入れ、お節介を焼く。それが裏店暮らしの法度であり、心意気というものなのだ。
(P.25)
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とある事情で人型の猫の身となった旗本の息子宗太郎のシリーズ第4弾。
猫太郎として猫の手を貸す事に励む事が板につき商売繁盛を願うまでになってて可愛い。
黒猫達と浪人の話がホロリとさせられて良かったな。チラリ見えた白闇の過去も。
読後感はしんみりほっこり。
Posted by ブクログ
『犬猫合戦』なんかモヤっとするなぁと思っていたのだけれど、犬好き猫好きはすべからく動物好きが大半なので この話は成立しないのでは?
犬猫を邪険にするのは 犬猫嫌い 動物嫌いの人間なのでは?
犬猫好きとしては モヤモヤしすぎて読み進めるのに大変でした。
宵のぞき すばる 悲しい話だけど救われる部分もあり
いい加減 猫太郎でいいじゃん って 思う