石川九楊のレビュー一覧

  • 日本語とはどういう言語か
    日本語の起源、言葉のなりたち、他の諸言語との違い、すべて明瞭になる。
    タイトルに偽りなし、完全に予想外のアタリ本。

    350頁程度の文庫本の姿からは想像もできないような、内容の広さと深さ。
    他者の先行研究成果を、自分のことばに言い換えただけのつまらない本とは全く違う。
  • 日本語とはどういう言語か
    日本語の成り立ちや,構造などについて興味があったので読みました。日本語って,いろいろな言語とは違い,文章から様々な意味が引き出せることに気付くことができました。
  • 縦に書け! 横書きが日本人を壊す
    書道家の本ということで、余り期待しないで読んだんですが(失礼)うれしい誤算でした。

    日本語はかな、カタカナ、漢字(音読み、訓読みがある)を使い分ける、世界に類を見ない精密な言語である。

    文字は、「手」が書く。

    今の日本人の感受性、表現能力が落ちてきているのはパソコンによる文字入力のため。例えば...続きを読む
  • 日本語とはどういう言語か
    言葉は乱れるものである。
    本書P31

    日本語が、漢語と和語の二重複線の歴史をたどってきた。「おはよう」「おなかよう」「おそよう」というような訓語的整合性も、また「今朝は」「今日は」「今晩は
    という音語を軸に据えた統一性にも欠く。
    これらの日本語の挨拶語「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」は、現...続きを読む
  • 高校生と考える世界とつながる生き方 桐光学園大学訪問授業
    「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
    と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。

    この本の中で出張授業をされる先生たちは
    もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
    そして、聴い...続きを読む
  • 縦に書け! 横書きが日本人を壊す
    ジャケ買いならぬタイトル買いしたが、確かに面白かった。のちに書家で芸術家だと知る。アーティストらしく自己心酔が適度にあって自由な発想と深い考察で、文章作品としてアートを感じる。
  • 日本語とはどういう言語か
    ・直ちに三浦つとむを思ひ起こさせる書名の石川九楊「日本語とはどういう言語か」(講談社学術文庫)を、 現在読みかけてゐる。正確にはまだ読み始めである。しかし、その最初のあたりだけでもいろいろと感じるところがある。後に書いてあるかもしれないが、そこまで読むことなく、とりあへず自分の感じたことを書いてしま...続きを読む
  • 縦に書け! 横書きが日本人を壊す
    懐古主義的本かな、と高をくくって読み始めたが、いきなり殺人の話からである。縦か横か、という話だけではない。「殺す」と「書く」には、相当なエネルギーが求められる。しかし僕も今その文字を「打った」。しかも横書きで。
    昔から言われていることだけど、縦書の時のペンの運びと、横書き丸文字のペンの運びなどを見れ...続きを読む