小杉健治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ時代小説、推理。
江戸時代。倹約にうるさくなっている時期。
兄の急死で店を継いだ吉三郎。その遺児に店を継がせるために兄の後添いとなるはずだったおりくと夫婦になり、甥の成長を待つことになった。しかし、おりくは吉三郎と初夜を迎えることを拒否、名ばかりの夫婦となる。しかもおりくは浮気をしているらしい。
おりくの肩ばかりを持ち、本来の主人である吉三郎をないがしろにする家人や叔父。
おりくの腹が立つような言動。
謎の男。
中途で、もしかしておりくと出来ているのは叔父なんじゃないのか、と邪推したが、無夜の予想は大きく外れる。なんだ、この展開は。
なんだ、この結末は。
だーれも悪い奴がいな -
Posted by ブクログ
自分が病に冒されていると知った柳瀬光三は幼い息子を連れ、失踪した妻の実家へと向かった。子煩悩で知られていた柳瀬はなんとか自分で育てたかったのだが、これから動けなくなるであろう自分のことを考えると、代わりの親がどうしても必要だったのである。が、そこはすでに妻の実家ではなく、違う家族・大富一家が住んでいた。途方に暮れた柳瀬であったが、大富一家の好意でとりあえず一晩泊めてもらえることに。しかしながら次の日、その大富一家は幼い子供一人を残し、家族全員が殺されていた。そして警察に捕まったのはなんと柳瀬光三であり、彼は大富一家殺害の自供をはじめたのである。なぜ彼は親切にしてもらった大富一家を殺したのか?