小杉健治のレビュー一覧
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以前小学校の教諭をしていた真壁は自分の担任していた子供が家で親に虐待に合っているのを気づいていながら救うことができなかった。各方面から責められた真壁は教師を辞め、今はノンフィクションライターをしながら塾のアルバイトで食いつないでいた。川島夏美はそんな真壁に寄り添ってくれていたが、夏美もまた、自分の子供を虐待してしまった末に施設に預け、引き取りたいと思いながらもどうしてもイラついてしまう自分に困り果てていた。お互いの傷を舐めあうように生きてきた2人。しかし夏美は最近、隣に住む野口という底知れぬ闇を抱えていそうな雰囲気の男に惹かれていくようだった。気になった真壁は野口の過去を調べ始める。
自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ明らかに無罪だと思われるのに、なぜか夫殺人事件の犯人として自白し、裁判所でもそのことを認め続けるヒロイン奈緒子。そしてその無実を証明しようとする原島弁護士。奈緒子がなぜ自らの犯罪を主張し続けるのか、その謎解きの物語です。当然ながら大きな秘密があって・・・。読者としてもどきどきしながらその展開を追うことに惹きつけられました。「私」として語り手となっている新聞記者の視点が奈緒子の若い日からの魅力と無実を信じさせてくれるのですが、それにしても夫殺しを認めることにまでなるのだろうか、と冷静には思ってしまいます。このようなタイプの法廷小説は普通の推理小説と異なり新鮮でした。