篁ふみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ仕事も家事も完璧で、どこまでも穏やかな夫・透とお見合い結婚した由紀子。
お互いの利害の一致で始まったはずの契約結婚。
けれど、彼の優しさや誠実さに触れるたび、
「これは形だけの関係では終われない」と気づいていく。
そんな二人が訪れた三泊四日の温泉旅行。
日常の延長のようでいて、どこか非日常な時間の中、
由紀子が「透さんの赤ちゃんが欲しいです」と告げる瞬間は、
彼女の想いがやっと溢れ出した象徴のようで胸が熱くなった。
ヒーローの透は、一見落ち着いた御曹司で、紳士的で完璧。
でもその穏やかさの奥には、深い照れと不器用さが隠れていて、
彼が少しずつ由紀子に心を開いていく様子が丁寧に描かれている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事に追われ、心が少し疲れていた薬剤師の李帆。
ふとしたきっかけで訪れたニューヨークで、天使のような美貌の男性・エルダーと出会い、
その優しさとまっすぐな言葉に少しずつ惹かれていく――。
非日常の街角で始まった恋が、やがて現実の生活に溶け込んでいくまでを描いた心に穏やかに沁みるラブストーリーでした。
井上先生らしい“やわらかな世界観”と“誠実な愛情表現”がとても心地よく、
嫌な人物や無理な展開もなく、安心して読み進められます。
エルの「知れば知るほど愛してしまう」という言葉どおり、
恋がゆっくりと形を持ち、李帆が自分を受け入れながら変わっていく過程が丁寧に描かれていて、
読後には優しい温もり -
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面白かった
一度離れてしまった彼ともう一度やり直し幸せになるお話。
イケメンの彼から好意を寄せられて、ヒロインが始めは社交辞令と思う気持ちがわかります。それに魅力的すぎて親友まで離れる事になってしまったのは胸が痛いですが、人の気持ちはままならない事もわかるし、これからが幸せになると良いな…という読後感でした。 -
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ネタバレ短編集は当たり外れがあるものですが、今回はお目当ての作家さんが複数参加されていたので大満足。保存版になりました。
シヲニエッタ先生:「オペラ座の恋人」番外編。本編エピローグの補完のような位置づけで、周囲には少しほろ苦い要素もありつつ、主人公二人はひたすら甘々。糖度高めで多幸感たっぷりでした。シリーズファンにはたまらない一編。
石田累先生:中国の財閥御曹司と日本人女性SPの恋。静かに愛が育つのに、結ばれるには障害が多くて……という展開がとても良かったです。これは短編では物足りない!ぜひ一冊に膨らませてほしいと思うほど。淡々と流されていった部分も掘り下げてほしいと感じました。
宇奈月香先生: -
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2組のカップル
2話ともかなり刺激的なお話でした。
ヴィーナという、発情するとフェロモンを発する女性たちがヒロインですが、独特の世界観が面白かったです。
2話目のカップルのその後が気になりますが、少し物足りないほうが想像の余地があっていいのかもしれないと思いました。 -
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ネタバレある日出会った相手とお互いに惹かれ合う。
百貨店勤務のオメガの凛月がとにかく目立たずひっそりと生きてきた理由が母親との関係であるのが所々でわかり切ないなあと。
凛月、伊勢原お互いに出会った瞬間に惹かれ合い、「運命の番」だと伊勢原からの言葉。
伊勢原はスーパースター俳優で凛月は平凡な一般人。
身分差、伊勢原の演技のような甘い言葉に戸惑いながらも拒絶できず受け入れていく凛月が可愛かったです。
伊勢原のイメージと実際のギャップも。
マネージャーの鵜飼が凛月に対して発する言葉に凛月もいつかはこの幸せが消えると覚悟してしまうのにはどうなるのかとハラハラでしたが伊勢原を諦めることをやめて伊勢原の元へ飛ん -
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壮大な物語
千年前から続く「血」と「絆」の物語
とにかくいろんな人達が頻繁に出てくるので登場人物の把握が間に合わず
結構大変でした
あとはラストの駆け抜けのようなところが残念かな -
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ネタバレ雨瀬が天涯孤独に生きる事になった理由が余りにも悲しくて。でも雨瀬自身はそれに屈することなく前向きに生きようとする姿には涙が。
ある日雨瀬を助けてくれたケアリー。
プレイボーイと噂され第一印象が良かった分関わり始めるとどんどん悪印象になっていくのには苦笑いでした。
でもケアリーの姪のマチルダのベビーシッター偽の婚約者になる事でケアリーの本質を知るようになってどんどん惹かれていき、ケアリーも自分を好きになってくれていると思っていたのにケアリーからの冷たい態度に身も心も冷えてしまうのが辛かったです。
でも実はケアリーには雨瀬を想うあまりにとってしまっていた行動や言動であったのだけれど。
お互いにすれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ好みの話だった。
悪役になりそうな攻めを未然に防ぎ、それによって好かれる受け。こうした話は定番ではあるが、やはり読むと面白い。
受けの控えめながらも芯があるところ、攻めの受けにだけ見せる優しい表情、とてもよかった。
ただ、途中のシーラと攻めを教えていた魔術師が受けを陥れてくるシーン。バレなければ問題ないと意気込みながらも、3日で捕まってしまい、そのシーンもあまり描かれない。それだけ攻めが受けを好きであるという意味を込めた描写なのかもしれないが、あまりにもあっという間に過ぎていってしまい、少し拍子抜けだった。
またずっと受け視点で話が進んでいっていたが、攻め視点の話も読みたかった。出会った -
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認識のすれ違い。
理解出来ないモント公爵の思考回路、王妃暗殺は自分の娘を次の王妃にする為として、なぜゾントス夫人を殺したか、不貞を疑われたとかちょっと調べれば判ること、別の理由が?モント公爵のゾントス公爵への異常な執着も気になりますが、本編では解明されません。
理解出来ない王太子、自分の立場を守る為モント公爵と取引しました、担保は自分の子供を持たないこと、力の無い王太子妃に「ロゼ」呼び。
それまでヒルデガルド様と表記していたのに突然その部分だけミルローゼ呼び、違和感あったけど、あえてですか?王太子、誰を愛してる?
各々が少し認識にズレが生じたまま物語が進んでいく、実際そんなものかも、全てを理解できるわけもなく。