あらすじ
大好きな幼馴染に約束をすっぽかされた結果、不幸にも魔物に襲われてしまったレイルは走馬灯で前世の記憶を思い出し――自分が乙女ゲーム「セブンスリアクト」の攻略対象のファルクにトラウマを植え付けて死んだキャラである事を思い出した! 前世の記憶のお陰で後遺症を残しながらもなんとか窮地から生還したレイルは、自分が生き残ったせいでゲームが本来のシナリオと大きく変わってしまう事を危惧する。レイルは自身と国の平和の為にもこれ以上「セブンスリアクト」のシナリオの邪魔をしないようにひっそりと生きようと決意するが、レイルの傷に責任を感じたファルクがレイルに対して過保護になりすぎてて全然シナリオ通りに動いてくれない。セブンスリアクトの舞台の学校に通わないってどういうこと!? 振り回し振り回されながらレイルは無事、「セブンスリアクト」をハッピーエンドに導けるのか――!
【電子特別版】貴志葵先生の書き下ろしショートストーリー「おとぎ話の結末」を電子版だけに特別収録!
感情タグBEST3
これはBLの王道カプ!
設定はよくある「幼馴染」「スパダリ&陰キャ」「前世の記憶活用」などなど定番が並ぶのですが、とても読み易い文章で、なおかつ2人が素直でカワイイのでストレスなく読めます!
めちゃめちゃベッタリなカプですが、事情があってそうなったという意識が強く、両片思い的な関係性が続いているのを周囲が生温かく見守ってくれています。そこまではどこかにありがちなストーリーなのですが、作者さんの文章力とキャラクターの表現力が秀逸で、BLのただれ具合よりも登場人物の小生意気な少年らしいくだらなさとか健気さとかがちゃんと出ているのが良かったです!あと女子キャラも性格の良い子で好感が持てました。
冒険活劇な展開も面白く、なんならハリポタっぽいと言ってもいいかもです。
大人になった2人で続編があってもいいかもですが、その場合はファルクが容赦なく18禁ターンを展開するだろうと思うと・・・アリだな☆
Posted by ブクログ
レイルがとにかく自分を卑下しているのがはじめは気になってしまってました。
そうなるのには理由がもちろんある訳でそれはまぁ仕方ないかなと思う。
しかも今いる世界は転生前の自分が楽しんでいたゲームの世界で自分が死ぬはずが生きてしまい色々とシナリオが変わってきてしまい何とかしようと頑張る姿にはひたすら頑張れとしか。
ファルクがレイルに対して取る態度をレイルは罪の意識からだとずっと思っていて其れが辛かった。
ファルクはそんな事はなくひたすらレイルを好きで、だったからですれ違ってしまうのが。
この世界を守る為には、とレイルが踏ん張りファルクが助けそこでのプロポーズではやっと!とホッとしました。
レイルもちゃんと気持ちを伝え婚約しファルクのレイルへの溺愛がどんどん増していくのが笑えました。
甘々な2人でこれからは違うシナリオの世界を生きていくのだろうけど楽しそうでとても良かったです。
ファルクの母親ももちろんレイルの家族もとても良い人達で楽しかった。
ほっこり
Web版を読んでいましたが、特別書き下ろしと篁先生のイラスト入りに惹かれて購入しました。
やっぱこのお話大好きです。
ファルクのレイル大好き!っていう飛び抜け感が最高に萌えです。
本来のヒロインであるセーラちゃんが脳筋女子なのも本当に面白い。
基本的にみんな良い人で、悪役や悪事といったこともなく、困難に立ち向かう!って感じなのでほっこりと読めます。
書き下ろしもとても良かったので、買って悔いなしです!
Web版にもその後のお話があるので、オススメです。
好き!
自分の好物を全部乗せにしたような作品でした。
無自覚人たらしなレイルは可愛いし、スパダリなファルクの溺愛っぷりも微笑ましいです。
誰が見てもラブラブCPなのになぜか拗れてしまうところも甘々な物語にほんのりとビターな風味を添えます。
行き着くところに行き着いてからも素敵なエピソードが続き、読後感はハッピーそのもの。
この作品、好きです!
あったかい〜面白いっ!
前世と乙女ゲーム世界への転生。大好きなんですよ〜ここで主人公がどんな立ち位置でくるか?と思ってたら、かなりの体育会系でさっぱり好感度高いセーラさんでした。ダンジョンでの冒険モードも楽しかった。ゲームやりまくりの前世記憶をシッカリと使って、ちゃんと役に立ってるのに、役に立ってる感覚が薄いのもいい。スパダリ幼馴染みとの両片思い的なのも、解釈のズレが面白い。ちゃんと幸せホクホクで終わるのもいいですね。短編で続編来ないかなぁ。引っ越した後や傷がどうなった?後遺症は??など気になります。
最高でした。
ここ最近で一番でした。
ゲームをしないのでわかりづらいところもありましたが、ダンジョン部分が一番楽しく読めました。(もっとダンジョン部分いれてほしかったぐらい)
ありがちな転生したらものですが、悪役でもなくとにかくよい子
サブキャラ?主要キャラ?も楽しくキャラ強めで良い味出してて悪い人が出てこないのに楽しめる絶妙な設定。
はじめて小説書いてみた!の作品とは思えない。
ぜひもっと読みたいので、どしどし書いてもらいたい。
Posted by ブクログ
分厚いけど、テンポ良く進むから思っていたより読みやすい。
焦れったいくらい両片想い。端から見ると、これでつき合っていないの!?と言われているくらい、いつもいちゃいちゃしている。ファルクはあわよくばだけど、レイルにはそのつもりはないみたいw
シナリオ通りに進めようとしているけど、セーラはゴリゴリの力技wで攻めるヒーロー枠だし、本人無自覚だけどレイルはヒロイン枠だよね。
そりゃシナリオ通りには進まないよw
ダリオンは王子なのに口が悪いよなぁ。公式の場では大丈夫なんだろうけど。
しかしファルクはイケメン王子なのに、レイルに関しては面白いくらいに壊れているなw
Posted by ブクログ
WEB版を読んでいて番外編も読みたいなと思って購入
ファルクの溺愛が読んでいていっそすがすがしい
レイルは人づきあいは苦手かもしれないけど
いつも自分のことよりも人のこと
ゲームの世界を知っているためか
自分が動けないことに対する罪悪感も
それらの憂いをすべて解決した後の
ファルクとレイルの関係
とっても楽しく読んだ一冊
Posted by ブクログ
よくある転生もの、乙女ゲームに転生するものであったが攻めも受けもかわいらしくて、内容も面白かった。
レイルくんがそこまで取り乱すこともなく、基本的に落ち着いていたので読んでいて読みやすかった。
攻めの溺愛しながらも、受けを拘束しすぎないところも好感が持てた。
他の登場キャラも悪人はほとんどいなく、そこも読んでいて安心感があった。
攻め視点の描写がとてもよかったので、もう少しあっても嬉しかった。でも全体的に面白く500ページ近くあったがすぐに読み切ることができた。
Posted by ブクログ
☆4.0
結構なボリュームだったなー!
乙女ゲーム世界だけど、本来幼少期に死ぬはずだった本作主人公が生きてることで、全然乙女ゲームにならない。
それどこらか、本来攻略キャラであるイケメン侯爵令息が溺愛してくる。
よくある設定だけど、ダンジョン攻略とかの描写も、複数キャラのバランスも良くて楽しく一気読みした。
過去の事件のせいで相手を縛ってしまっているって思い込んでるの、切なくて良かった〜。
Posted by ブクログ
まずは何より、この文字数をよく最後まで書き切ったなーってとこが、すでに賞賛に値すると思っての星3つ。
内容的には、基本一人称文章が苦手は私でも許容できた程度には不快感なく読めました。テンポが良かったからかなー。
割と一人称ラノベに見られがち?な印象の「会話で言った後にもう一度繰り返してト書き内で一人称が説明する」的なのがなかった。これはあれか、偏見かw
展開とか内容とかは、割とありがちな内容だったんだと思うし、言ったらファンタジー部分もそんなすごい!とかではなかったし、なんなら前世設定とか乙女ゲーム設定とかは中盤くらいから全然関係なかったしw
おそらく作者の好みで、ゲーム好き、、、オタク?なキャラ設定が結構メインで描かれていた感じが、実はそんなに刺さりはしなかったんだけど、まあそういう点も含めて他の小説との差別化としては成功した感じになったのでは?と思いました。
ぜひ他の作品も読んでみたい作家さんでした。
Posted by ブクログ
前半は★4。後悔攻めが好きなんでね。幼少の頃、攻めに約束をすっぽかされ生命の危機に陥った時、転生前の記憶がよみがえり、自分がゲームのモブ(といっても攻めにトラウマを残した友人)であることに気づく。しかし生きながらえてしまい、攻めから溺愛されることに。
設定は好みなんだけどまんまゲームのロールプレイングな展開がいまいちのれなかった…
主人公が最低だとしか思えない。
まず、主人公のレイルが無理でした。
初めの頃だけならまだしも、ずーっと暮らしている世界を『ゲームの世界』と思い続けているのがもう無理!
はっきり言って、その考えはその世界で生きている全ての人に対して失礼すぎます。
彼らの存在はデジタルデータですか?違うでしょ?生身の人間でしょ?
「シナリオ通りにさせなきゃ」とか「○○って技」とか、あまつさえ勝手にゲームでのヒロインと攻略対象がくっつくのが当たり前だと思い込んでいたり。
この世界で生きている以上、それぞれ思考や感情があるのよ。お前がそう決めつけるのは、彼らの存在自体を全否定してるのと同じなんだよ!お前は神にでもなったつもりかよ!
何度殴りつけてやりたいと思った事か。凄いストレスを受けました。
高評価付けてる人はレイルの考え方が気にならないのかな?不思議だわ。
もう、相手役のファルクが可哀想すぎる。なんでこんな無自覚非道思考のクズ主人公を好きにさせられなきゃならんのよ。本当に、感動ではなく同情で泣けてきました。
作者はよくこんなクズ思考の奴を主人公に据えたなと。