江戸川乱歩のレビュー一覧
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この本、団子坂にある喫茶店「白梅軒」で読もうと思っていたのだけれど‥残念ながら存在しないようだ。代わりに、この夏、団子坂の先の三崎坂にある「乱歩」にて読むが、長時間ねばること能わずにつき、表題作「D坂の殺人事件」他数編を読むに止める。その後しばらく放ってあったのだが、先日ふとした切っ掛けで発見され(未読・途中放置の山から‥)読み切った。10編の短編及びSSが収録されているが、その中で最も面白かったのは「虫」。主人公の狂気と執着が妙に理解できた‥というか自分の中にある何かが彼の行動に強いシンパシーを感じたのである。また、そんな風に思う自分の心に嫌悪や恐怖を感じることなく嬉しく感じたのも事実である
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Posted by ブクログ
巨大ザリガニが人間を襲撃するお話(「海の底」)を読んだ、その次に手にした本書が、人間より大きなカブト虫の出てくるお話だったとは、なんとも奇遇というか。。。
これまでに読んだ作品に比べて、本書では種明かし(カブト虫パワーの秘密)を少々手抜きしているんじゃないか?と思われる面もありましたが、ネタバレしていながら飽きさせず面白いのは相変わらずでした。
それにしても、
P.107「そうすると君は、あの名高い少年助手の・・・・?」と問われて、
「(はい)小林です。」と、あっさり応えるかよ?!
小林少年には、少々謙譲の人徳を備えてもらわにゃね。
(2009/6/22)
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Posted by ブクログ
前作「透明怪人」でお縄になってしまった怪人二十面相が、獄中から「四十面相」と改名、脱獄予告するところから始まる。。。という、何とも荒唐無稽ですが、昔の子供向けということでまぁよしと考えましょう。
小林少年が四十面相を相手にきみ呼ばわりのタメ口でやり合うのには参ったというか、あり得んなぁ。。。
また、怪人二十面相が、「いくら悪いことをしても、けっして、人を殺さないというのを、じまんにしていました」というのを逆手にとった作戦もありましたが、あれはどっちが悪人かわかりませんでしたねぇ。。
などなどありましたが、かなり予定調和というか、素直にスラスラ読める楽しいお話でしたので、やはり予定通りバッ -
Posted by ブクログ
このありたの物語は、江戸川乱歩マニアには、けっこう評判が悪いようです。
これまでも、ときどき注釈にツッコミをいれられていましたが、この巻は、酷い。
でもこれは、わたしは、乱歩が酷いのではなくて、注釈が酷いと思います。
注釈なんて、自分の解釈を披露する場じゃねぇだろう。でしゃばってんじゃないよ!!
1つ1つ読んでも、それほど悪いとは思いません。
トリックの焼き直し?それがどうした。
前の物語との整合性?それがどうした。
夢こそまこと
その意味が、わかってねぇんだろうな。
こんな風に、乱歩をバカにして悦にいるんじやなくて、自分の頭で物語を補完しろ。
そう言いたくなりました。
そういえば -
Posted by ブクログ
なぜ、二十面相が、これほど執拗に、わざわざ明智や少年探偵団を指名したようにして、事件をおこすのか?
実は、わたしは、以前からなんとなく考えていた彼の正体が、今回、わかったような気がします。
そして、不可解な彼の目的も。
されを今、ここで書いちゃうのは、とっても無粋な気がするのでやめておきます。
でも、明智小五郎や、小林少年が、世代交代をしているのならば、きっと二十面相の方も世代交代をしていて、そして、少なくともその二代目の正体は、きっと……。
だから、彼と明智の目的は、実は一緒だったのだと思います。
少年たちのために。
そして、それは、もしかすると乱歩の思いとも重なっていたのかも。