飯田晴子のレビュー一覧

  • 銀の海 金の大地 4

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    銀金って、こんなに面白かったっけ?とビックリした第4巻。
    もちろん3巻までも面白いのだが、4巻から、まつりごとの話や、過酷な出生と運命、そして赦されぬ恋と、これまでの要素がさらに濃くなっている。
    前半は、美知王の聡さと冷酷さに惚れ惚れし、徐々に若造の自分を反省しだす佐保彦にも愛着が湧いてきて…。
    後半は運命とそれに抗おうとする逞しさ、そして真秀、佐保彦の愛憎渦巻く関係に眩暈が…。

    今回はそれぞれのキャラの激情に、涙すら滲んできた。
    夢中になって読んだ第4巻。真秀と佐保彦のなかで、互いの想いが交錯するのも切ないが、真澄も可哀想で…。どのキャラも辛いのだけど、弱さと向き合い、しっかりと前に進もう

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    2025年05月04日
  • 銀の海 金の大地 3

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    ざっくり言うと真若王に襲われた真秀が、真澄の霊力で何とか助けられるも、それで真澄がHPをMPに変えてることがわかり(メタ的に言うな)霊力よくわかんないよ…と扱いに困り途方に暮れてしまう巻。
    そして美知主と御影の過去の経緯や、日子坐がなぜ佐保に執着していったのかをふんわり理解させられる巻でもある…
    耀目が昔とキャラデザ変わったので違和感はあるのですが、真秀がなぜそんなに佐保彦に惹かれるのかはもう運命なんだとしか言えない…。
    悪意のない者の害意には気づかない、という台詞が後々効いてくるんだけど、神々の愛子には憎しみを覚えさせるな、という言葉に耀目の都合とともに佐保の経験というか、なんか背景を感じさ

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    2025年04月29日
  • 銀の海 金の大地 3

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    この当時の男性、女性、それぞれの過酷な人生を描いた巻。
    それでもやっぱり女の方がしんどいよね…。

    御影の恋心。
    命懸けで真秀を守ろうとする真澄。
    佐保彦に鋭い憎しみを浴びせかけられる真秀。

    弱くて純粋な人たちが伸び伸び生きていけないのは、本当に切ないし、あまりの過酷な人生に息が詰まる。

    真秀は、ただ家族で平和に過ごしたいだけなのに、その生まれによって、振り回されることに…。

    日頃は憎しみは憎しみの連鎖を生むだけ…という考えに同調しているけれど、この作品では理不尽な情況が多すぎる。
    そんなときに、家族に危害を加えようとする相手に、攻撃的な言葉を浴びせかけるのは、当人が奮い立つために必要な

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    2025年04月22日
  • 銀の海 金の大地 4

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    波美王、登場していきなり心を奪われたけど、飯田晴子さんのイラストが無くて残念、と思っていたら次巻での主要人物になるのですね!

    美知主、燿目と推しができて次は波美王か、と思っていたら本作で解説を書かれているマイ推し作家の佐原ひかりさんも波美王が最推しとのことでなんか嬉しくなったのでした。

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    2025年04月22日
  • 銀の海 金の大地 2

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    佐保の一族を知った真秀が、情報を集めようとして、周りの好奇の目や大人になりかけで彼女の身そのものを邪な目で見始めた男たちによっていろいろピンチに襲われる巻。
    古代の女子の生理(月のもの)ってどう扱われてたのかとか、そんなことをこの小説を読むまで考えたことなかったので、とても衝撃的でした。
    そしてついに佐保彦登場。
    真秀と真澄(兄)を佐保の滅びの子、禍つ子と呼ぶ、母との確執で傷つきすぎて自己認識が自身を尊く、なおかつ佐保にとって敵の血を引くことから激しい葛藤のある佐保の王子です。
    真秀と佐保彦の出会いの瞬間、無窮の時に、見つめ合うシーンが本シリーズ屈指の名場面だと思っています。
    真秀は彼に何も先

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    2025年03月23日
  • 銀の海 金の大地 1

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    発売当時雑誌コバルトでドキドキしながら挿絵やストーリーを楽しんだ古代(転生できなかった)ファンタジー。転生後まで行き着かなかったのは著者の氷室冴子さんががんで亡くなったため。続き…読みたかった…!
    古代ヤマト王権が始まって少し経ったころの奈良と滋賀(近江)と丹波あたりを舞台にしています。
    今で言う知的障害を持つ母と兄(作中では神々の愛子)を持つ真秀は、家族を守るため周りに噛みついてでも食い扶持を稼ぐ逞しさと、誰にも頼れないという寂しさ、危うさ、やるせなさを持つ女の子です。
    彼女がいないと思っていた自分の母なる一族、春日なる佐保を知ったとき、物語は動き始める…。
    彼女の一家はなぜ佐保を追われ、丹

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    2025年03月23日
  • 銀の海 金の大地 3

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    相変わらず中毒性が高い。もはや月一の楽しみとなっている。氷室さんのあとがきも町田そのこさんの解説もとてもよかった

    で、ほかの氷室作品でもたまに感じる男女それぞれの目線での話の描かれ方が面白かった。2巻では美知主が好きになったけど3巻では燿目が好きになりすぎて困る。

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    2025年03月22日
  • 銀の海 金の大地 1

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    コバルト文庫版は今も手元にありますが、もう30年以上も前の書籍ですからボロボロで、復刊されると聞き喜び勇んで購入しました。全11巻ある真秀の章の1巻は序章も序章で、真秀が「佐保」の存在を知り、郷愁の念に囚われる場面がメインです。今後の展開を知っているだけに、実はこの頃が一番幸せだったのではないかと思ってしまいます。真秀の苛烈さが鮮やかに描かれる一方で、彼女の寂しさや孤独が引き立ち、読んでいて苦しくなるほどでした。また、イラストの飯田晴子さんがたくさんの美麗なイラストを新たに描き下ろされていますが、コバルト文庫版の頃の雰囲気を壊さないよう、昔の絵柄に寄せてくださっているかも?と思いました。ところ

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    2025年03月17日
  • 銀の海 金の大地 2

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    第二巻は役者が揃い、さらに面白い!
    読みやすいのに、世界観が、キャラクターが、とにかく濃い。
    少女小説の枠にありながらも、古代日本らしい大和言葉の美しさ、力強さがある。
    やっぱりいい。

    冒頭は、忌屋なるものが出てくるのだが、これがなんと、女性が生理のときに篭る場所なのだ。
    この辺りの話は、若い時に読んだ時にもビックリしたのだが、女性の月のものをどうしているかなんて、生々しい話を少女小説でぶっ込んでくる、それでいて、ちゃんと女の体の神秘性や、一人の女が大人になることの意味に、つなげてくる。
    第二巻はわたしの中で、女性の身体について考えさせた巻だった。

    運命に翻弄されるという言葉がピッタリな、

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    2025年03月05日
  • 銀の海 金の大地 2

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    作者名で買いました。とにかく登場人物が濃い、とにかく濃いです。ほぼ交感神経ばかりです。
    追記、これでもか、と次々に濃いのが続きますが面白い!

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    2025年03月04日
  • 銀の海 金の大地 2

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    中毒性が高い。もう次巻が待ちきれない。そして美知主が好きになる。

    氷室さんのあとがきと夢枕獏さんの解説がすごくいいので昔読んだ人もぜひまたこの復刊を読んでほしい。

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    2025年02月26日
  • 銀の海 金の大地 1

    ネタバレ 購入済み

    復刊待ってた

    当時はイラスト集含め全部買ったし、結末も覚えてるから、発売日に買ったけど、11巻まで買って一気見しようと思っています。が、他の方のレビューに中のイラストも新しくなっているとあったので、禁を破りたくてウズウズしている…。確か7巻くらいまでジェットコースター展開だったからその辺まで待つかどうしよう。とりあえず当時思っていたことは、真秀の章以外の構想も知りたかった、もっと長生きしてほしかった、これに尽きます。後の方の巻の後書きで失礼なファンにキレてたなー(「この内容なら3巻くらいで書けるはず」→もう、あらすじだけ読んでろ的な)とか思い出してしみじみ。

    #カッコいい #ドキドキハラハラ #切ない

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    2025年02月20日
  • 銀の海 金の大地 1

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    ネタバレ

    SNSで発売を知り発売日に無事入手、何日かの積読をえてこの土日でやっと読めました。読み始めるとあっという間でいややっぱ相当面白い。
    4〜5巻までは読んだ記憶があるのだけれど、もう30年以上前、だいたいの流れわかってても面白かった。イラストが表紙だけでなく中も総リニューアル?!すごい美しいのでコバルト文庫一揃え持っててもこれは買いでしょう。特に表紙の真秀ちゃんのイラスト、ヒロインの強さというか張り詰めた感じというかいっぱいいっぱいで頑張ってる少女の覚悟のようなものが伝わってきて切ない。表紙だけでも観る価値あり。

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    2025年02月07日
  • 銀の海 金の大地 1

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    リアルタイムではもう読んでいなかったけれども面白かった。

    古墳時代(?)の生活や文化の描かれ方も面白かった。次巻以降も楽しみです。

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    2025年02月06日
  • 銀の海 金の大地 1

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    名作復刊!
    雑誌cobaltの連載を読んでいて、おそらく2巻目位までは既読。
    時代は古代日本、14歳の少女が主人公。なかなか激しい性格だけど、自分の思ったことを正直に表現する生き方は、今の時代には眩しいのではないか。古代の暮らしや文化も描かれて興味深い。

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    2025年01月21日
  • 銀の海 金の大地 1

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    小中学生の頃、夢中になって読んだ本の待望の復刻。新鮮な気持ちで読むことができた。
    当時は真秀と同じ目線で物語を楽しんでいたが、今はどちらかというともっと大人からの目線や歴史的背景を考えながら、それでも同じようにワクワクしながら読めた。2巻以降も本当に楽しみ!

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    2025年01月20日
  • 太陽と月人

    購入済み

    感動

    どう着地するのか、先が全く読めませんでした。
    色々考えさせられるお話しでした。
    飯田晴子先生の描く漫画は、ストーリーも絵も素晴らしいと改めて実感しました。
    他の作品も読み返そうと思います。

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    2021年09月28日
  • 地味女とヲタ男の恋 1巻

    ネタバレ 購入済み

    もっと読みたい〰️。

    昔のヒーローものが好きで玩具会社に入社したヒロイン。共通のヒーローで盛り上がったハーフの社員と話しているだけで、やっかみを入れる嫌な女はさておき、ヒロインが興味を持った彼がどんな感じか凄く気になる~!夢中でよんでたから短すぎるよー

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    2020年08月11日
  • 聖・ライセンス(1)

    購入済み

    凄く好きだったんだ!!

    子供の頃好きだった話です!
    また読めて嬉しい~( *´艸`)
    本がボロボロになるくらい、何度も読み直してました。
    この本の主人公と自分を重ねたりして、楽しみました。
    本はもう無かったので……本当に、また読めて嬉しいです。

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    2019年07月05日
  • 聖・ライセンス(10)

    購入済み

    愛ってなんだ

    ためらわないことさ

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    2015年10月01日