奥山真司のレビュー一覧

  • 認知戦 悪意のSNS戦略

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    現在、中国、ロシアを中心にSNSを駆使して人間の脳と心をターゲットにした手法が展開される。それは認知戦と呼ばれており、近年問題となっている。本書は認知戦がなされた例をあげ、日本も認知戦に現在巻き込まれていることを指摘する。また著者はこのような工作の対抗措置として、とくに教育が重要だという。本書の訳者も、民主主義制度における政治判断が、事実でなく感情に左右され過ぎることの危険性を説く。

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    2025年08月31日
  • サクッとわかる ビジネス教養  新地政学

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    ビジネス本は苦手ではあるものの、今の世の中のことを考えると読むべき一冊?と感じ読んだ。利己的な側面が強い、なんとなくモヤッとしながら読みつつも背景や考え方が分かりやすく書いてあるので読んで良かったと感じた。

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    2025年02月23日
  • 世界最強の地政学

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    地政学とは何か、という分かっているようで理解が足りてないテーマから分かりやすく解説されている。
    国家はその地理的条件(ランドパワーorシーパワー)により外交方針が決まる。
    ランドパワーの大国は常に隣接する国の侵略に備えるため、周辺の小国を属国化したがり、現在のウクライナ戦争をはじめ、それが様々な戦争の原因になっている。

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    2025年01月05日
  • サクッとわかる ビジネス教養  新地政学

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    ランドパワー、シーパワーの考え方、両者を成功させた国家がないこと、中国がそれを今目指していること、北方領土が返還されない理由、問題となる海路、各国の地政学上のリスクを学ぶことができた。

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    2024年12月29日
  • サクッとわかる ビジネス教養  新地政学

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    ネタバレ

    地政学とは、純粋な学問ではなく、ある世界観のもとに、戦略を描くツールだ。

    この考えを学ぶことで、経済や企業活動においても、一対一の単純な構図ではなく、大きな地図の下で、(いわば敵の敵は味方的な見方で)自社をどのように有利な立場に導くか、そのためにどのようなアクションを取るべきか、という考え方が大事だということがよくわかった。

    夏休みの良い勉強と刺激になった。

    やはり個人の感情ではなく冷静な利益と名誉のために国家は行動している。そしてその行動パターンを決定する因子の一つが地政学という位置づけになるのだろう。

    ◇大きな捉え方
    シーパワー=西側 
    ランドパワー=東側
     
    ◇北方領土 
    ロシア

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    2024年08月15日
  • 新装完全版 大国政治の悲劇

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    オフェンシブ・リアリズムという国際情勢についての現実認識を展開している。世界は各国が攻撃的になるように構造化されていると。そうかな~、よく分からないな~、とずっと思いながらこの分厚い本を読んでました。
    起きた現象の説明には部分的になってはいても、それがこの世界の構造そのものの説明になっているのかというと、納得できるとは言い難かった。
    こういう大風呂敷を拡げるのも悪くないとは思いますが。

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    2024年06月19日
  • 「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本

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    文字通り「目に見えぬ侵略」「見えない手」の2冊の書籍のエッセンスを抽出した、副読本。

    元の本はいささか細かく読むのにパワーがいるので、要点だけ確認するのであればこちらがおすすめ。
    ただし、編集者の意図はより強く出ていることは、いうまでもない。

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    2024年03月04日
  • ラストエンペラー習近平

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    筆者がチャイナ1.0としている韜光養晦の終わりにより、中国が敵を増やしてしまっているのは指摘の通りだと思う。理由が大陸国だからなのかは分からないが、海軍力と海洋力(同盟戦略)の違いを理解できておらず空母に手を出してしまっているという指摘も頷ける。9段線の主張は引っ込みがつかなくなっているのだろう。

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    2022年01月10日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    中国共産党の戦略をわかりやすく解説。今後の進むべき道と結末も予想していて、なかなか興味深かった。
    ちょっと古い本だけど、ここ最近の中国の動向を見ていると、答え合わせも楽しめる。

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    2020年07月22日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    「日本4.0」というタイトルだけれど、日本について論じている部分はごくわずかで、軍事分野を中心に国際的な戦略論の現在の潮流について解説(批判)した本。
    もう少し日本について詳しく語ってほしかったが、そもそも知日派のような専門家ではないのだろう。

    強く興味をそそられるようなテーマではなかったものの、「リスクを極端に恐れ、最小化しようとする現代の軍事文化」が却ってコストの増大や効率性の低下を招いている、という主張は、「一人も死なせてはならない」という前提を前に硬直してしまっている現在のコロナウイルス対策になにか当てはまるような気がして(国家レベルでも個人レベルでも)示唆的だった。

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    2020年04月20日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    ・日本では、いかなる目的であっても核兵器を使うことは不可能。絶対に使うことのできない兵器に、莫大な税金をつぎ込み、他のもっと有益な軍備を削るのは、政治的軍事的に合理性がない。
    ・日本が核武装の代わりにやるべきは、先制攻撃能力の構築だ。

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    2019年12月16日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    国家戦略の新しいリアルという副題。タイトルは日本4.0となっているが、日本について言及しているのは前半の一部分だけで、内容は世界の軍事・経済戦略が中心。
    内容は、現在持て囃されている地政学は地経学へ移行していること、世界がリスクを取らなくなっている、自衛隊への提言(核武装、特殊部隊)、米中関係の今後について論考している。読んでみて、内容が論文を集めたものであり、結論がやや曖昧でスッキリしない感じがした。

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    2019年06月30日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    同氏の戦略観や中国の見方が窺えて、興味深い。「一糸乱れぬパレードを行う軍は●●である」には、妙に納得。

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    2019年03月14日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    サブタイトルが「国家戦略の新しいリアル」というようにこれから国防に関するルトワック氏の提言。中国、ロシアよりも北朝鮮にもっと神経を使うべきというもの。核の廃絶を行わない限り、常に危険が伴っていることを忘れてはならないだろう。

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    2019年03月06日
  • 日本4.0 国家戦略の新しいリアル

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    今から35年以上前だと思いますが、ノストラダムスの大予言シリーズを読んでいた時、21世紀には日米安保条約が無くなっている、というフレーズがあり、その部分が鮮明に頭に焼き付いています。

    それから30年間、つい最近までは、日米安保条約が破棄されないなんてありえないことだと思ってきましたが、どんな条約にも期限があり、それが延長されているという原則に立てば、破棄されることもあるのですよね。日露中立条約が延長されなかったように。

    この本では、戦後日本を安定的に成長させてきたシステム(日本3.0)が終わって、新たな国家戦略の構築をする(日本4.0)必要があることを述べています。地政学から、「地経学」の

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    2019年03月03日
  • 中国4.0 暴発する中華帝国

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    ここ30年くらいで中国は1.0から4.0に変化している。指導者の力が強いため、首席の考え方で方針が変わる。習近平に意見を言える人間はいないようだ。

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    2019年01月20日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    2016年10月来日時のインタビューをまとめたもの。戦略的思考の方法など語ってる。
    ちょうど米大統領選でゴタゴタしてたころで,オバマ外交はダメだとか,日本外交へのアドバイスとか,そういった話も。

    表題の意味は,「当事者が疲弊しないうちに外部の介入で停止された戦争は,次の争いの火種を残してしまい,長期的な平和にはつながらない。とことんやった上で終わった戦争こそが真の平和をもたらすのだ」ってことだそうで,ちょっとにわかには受け容れがたい命題だ。リアリズムというより

    さらに,欧州の衰退を論じているところ,随分雑な感じでいろんな方面から反感を買いそう。曰く「戦いが、『野蛮』で『原始的』で『後退的』

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    2018年12月20日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    ・戦争は「現象」である。
    ・戦争の最大の役割は、「戦争をしたい」当事者の感情を疲弊させ、最終的に、その後の「平和」を生み出す。
    ・「当事者の感情=火」が燃え尽きる前に紛争を凍結してはならない。結局、長期化し、そこで争われている本当の問題は解決しない。
    ・こちらの動きが、相手に戦略的なメッセージとして明確に伝わることが重要。
    ・「あいまいなメッセージ」ではなく、例えば「尖閣諸島を守る」という明確なメッセージ(人員を常駐させる)を伝えるべき。
    ・優れた軍事力で相手にサプライズを与えても、外交や同盟で負けていれば最終的には勝てない。戦前のドイツと今日の中国は同じ。
    ・ドイツ・ブラジル等との「チームの

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    2018年12月09日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    論文とインタビューを纏めた本だけあって、ルトワック氏のいつもの論調、という印象。
    8章だけは頂けない。理屈も結論も共感できない。あとは程よく逆説に満ちておもしろい。

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    2018年02月07日
  • 戦争にチャンスを与えよ

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    ★戦争にチャンスを与えよ
    ・戦争の目的は平和をもたらすこと、
    ・戦争の妨害=平和はもたらされない=決定的な勝利、戦争による疲弊という終戦要因が阻害される
    ・NGO、国連等の無責任な介入が戦争を長引かせる
    ・和平合意、難民移住などに関する責任をすべて引き受ける
    覚悟がある場合はOK
    ・難民キャンプが自然な拡散を阻害し難民、紛争を永続化させる

    ★尖閣に武装人員を常勤させる提案
    ★同盟こそ最強の戦略、軍事力のみでは負ける。

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    2017年06月18日