2000年以降、中国は三度、その戦略を転換してきた。
「チャイナ1.0」 =平和的台頭
「チャイナ2.0」 =対外強硬路線
「チャイナ3.0」 =選択的攻撃
来たる「チャイナ4.0」とは、どのような戦略なのか? そして日本がとるべき道とは。
戦略論の分野で世界的な名声を確立した本物のストラテジストが語る。
戦略家ルトワックのセオリー
・大国は小国に勝てない
・中国は戦略が下手である
・中国は外国を理解できない
・「米中G2論」は中国の妄想
・習近平は正しい情報を手にしていない
・習近平暗殺の可能性
・日本は中国軍の尖閣占拠に備えるべし
Posted by ブクログ 2019年01月04日
企業間や人間関係にも使えそう、なるほどと思ったことのいくつかを。
「国の規模が大きいほど外国への理解度は低くなる」
企業でも同じことが言えると。
「大国は小国に勝てない」
他国連携要素が生じてしまう。
国家そのものの性質、国体を見抜き理解し、どう取り扱うかが重要。
代表的なアメリカ人は「人類...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月03日
稀代の戦略家と呼ばれる著者による中国論。
以下、本書より。
【日本政府への提言】
(2016年3月20日発行)
最後に現在の安倍首相や日本の対外政策担当者に向けて注意を喚起して、本書の結びとしたい。
「慎重で忍耐強い対応」というのは、通常はほぼ全ての国に対して勧められるもの。
だが、私がここで強調...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月06日
来日のたびにインタビューしたものをまとめた本。
中国の対外的な路線を2000年以降の中国1.0(平和的台頭)、2009年からの中国2.0(対外強硬)、2014年秋からの中国3.0(選択的攻撃)に分類し解説。
戦術的大成功が戦略的失敗となった1941年の日本や2003年のアメリカ、フィードバックシステ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月23日
中国を戦略的な視点から視ていることで、
中国の違った姿が 浮き彫りになる。
このルトワックという人は、スゴイな。
【エドワードルトワックの戦略論】
習近平が 『核心的リーダー』として登場している。
その意味を知るものはなく、
それを決めることができるのは、
習近平だけと言う中国の現実。
2000...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月16日
中国という国は日本から見ると、あるいは日本人から見ると色々な評価がある国である
お隣さんなのだから当然ではあるが
自分はネガティブな目では見ていないというのが本音
中国人として生まれてくれば良かったなんてことは絶対に思わないのだけど、中国という国は興味に値する国だと思う
韓国という国もあり、両国...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月02日
中国1・0
2000年頃の中国は改革開放を継承した江沢民が経済を優先し、実質的な資本主義経済へと舵を切った。反日教育のイメージが強いが、WTOに加盟し、国際法も順守する。中国は台湾を含めた周辺国に対し平和裡に台頭するという戦略を実行した。
中国2・0
リーマンショックにより中国は経済力で世界一にな...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月20日
ワシントンの大手シンクタンク・戦略国際問題研究所のエドワード・ルトワックによる作。中国の国際戦略が、フェーズを4つに分けることによって明快に解説されている。フェーズは以下の通り。
毛沢東らによる恐怖政治(チャイナ0)
江沢民による平和的な軍事・経済成長(チャイナ1.0)
1970年代後半から進む...続きを読む