奥山真司のレビュー一覧
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今は何度目かの地政学ブームだそうです。
年末の高市総理の台湾有事に関する発言以来、この世界がどう動いていくのか?興味を強く持ちました。中国はなぜ横暴とも言える一帯一路政策で海洋進出まで行ってくるのか?米国は自国第一主義 モンロー主義など世界の警察という立ち位置を変えたのか?日本はどうすればよいのか?どんな事がこれから起こりそうなのか?地政学は面白い。その国の元首の立場で考えると今起こっている事の合理性が見えてくる。目的は戦いに勝つことではなく次の局面をコントロール出来るか。日本は第二次世界大戦で負けたが米国は日本の復興に協力し対ソ勢力の強化しました。 -
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著者は元イスラエル諜報部員で現在はオープンソース・インテリジェンス(OSINT)を提供する民間諜報サービス企業を創業して国や企業へのアドバイスなどを行っている。「認知戦(影響力工作)」については「グレーゾーンの戦い」として認識はしていたが、著者による日本を取り巻く状況の分析に改めて現状の厳しさを確認させられた。
例として「福島原発のALPS処理水」問題でわかりやすく説明いている。
WHO飲料水基準の7分の1という水準でIAEAが安全性を確認したものに対して「汚染水」という名称でキャンペーンを展開した中国に対し、日本は評判を守るだけではなく、原発の冷却水を直接海に流している中国に対し、反撃しなけ -
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数十年来、地政学を含む国家戦略を研究している著者による地政学の入門書。
本書では冒頭から「地政学は学問ではない」、「学問として整理される以前の、より実践的な知の積み重ね」であり「世界の指導者の思考パターンのひとつ」にすぎないと述べる。
ゆえに、本書では大きく6つの要素で地政学が述べられるが、それぞれの章で述べられている内容が互いに重なり合っていたりしていて、この6要素で地政学がすっきり整理されるというようなシロモノでは毛頭ない。
なので、読んでいて気持ち悪さは残るものの、では本書を読んで地政学の実像がつかめないかと言えばそんなことはない。
本書の特長は、古典地政学の知見を用いながらも、可能 -
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とても面白かったです!
webセミナーで「地政学」を学んだことはあったのですが、より具体的な話があり勉強になったし、本なので自分のペースで読み進められるので頭がぐるぐる(いい意味で)回転しました。
<サマリ>
・「地政学」とは、地理的に衝突が頻発する3大エリアをめぐる国の振る舞いの研究。
・3大エリアとは、①アジア、②中東、③ヨーロッパ。
・2025年現在、米中露の「新冷戦」が始まっている。
・国同士の争いはメチャクチャえげつない。性善説はあり得ないし、裏切りや策謀渦巻く世界。日本は島国であり他国から侵略された経験が少ないこともあり、そのあたりの感覚が希薄すぎる(いい人すぎる)。
・「自分 -
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国連などが戦争に中途半端に介入して止めることはマイナスしかない。当事者同士が最後まで戦って完全な勝者と敗者ができるか、双方がもうこれ以上戦いたくないと思うまでやってやっと平和が生まれ、復興が始まる。
この主張は理解できる。中途半端な正義感や覚悟のない介入では負の連鎖は止まらないし、筆者の言うようにやらない方が良い。
ただ自然に任せるのがベストだと言うような主張はダーウィニズムや新自由主義のニオイが感じられ、人間の知恵を軽視する方向になる。
人類の歴史は戦争の歴史であり、今も続いている通り根絶は困難である。だからと言って止める努力を放棄してはいけない。その手段が哲学や宗教などの思想であり、政 -
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近代日本のグランドストラテジー(大戦略)について、明治時代に「富国強兵」という大方針が打ち出された。
ロシアの脅威に対抗するため、朝鮮半島を利益線(=緩衝地帯)として確保する。
朝鮮をめぐり日清•日露戦争に勝利し大陸進出を強める。
日本はシーパワーでありながら、大陸での植民地を拡大するというランドパワー的発想の大戦略を描いたことになる。
「富国強兵」の大戦略は、1945年の敗戦により破綻。
戦後の日本は吉田ドクトリンに基づき経済重視•軽武装の「富国弱兵」路線に転換することとなった。
ランドパワー的発想から自由になった日本は、シーパワー連合の一員として英米と協調。
冷戦期の米ソ対立においてはア