戦争にチャンスを与えよ

戦争にチャンスを与えよ

国連・NGO・他国の介入が戦争を長引かせるのだ!
ベストセラー『中国4.0』の著者、待望の最新作!

著者は古今東西の歴史に通じる一方で、実際の戦場も経験しており、各国の安全保障アドバイザーとして活躍しています。
そのルトワック氏はこう断言しています。良心や正義感、人道的配慮にもとづく国連、NGO、他国による中途半端な介入が、「戦争」を終わらせるのではなく、「戦争」を長引かせている、と。なにも戦争を奨励しているわけではありません。「本当の平和は、戦争の当事者自身が戦争を倦むほど、徹底的に戦った後でなければ訪れない」のです。
「難民支援が難民を永続化させる」「軍事力ではなく同盟関係がすべてを制す」など、見誤りがちな「戦争」と「平和」の見方を正してくれます。

また、「平和のためにこそ尖閣に武装人員を常駐させろ」「日本の「あいまいさ」が中国の誤解を生む」「北朝鮮の核・ミサイル能力を侮るな」「日本が国連常任理事国になる秘策」といった日本への具体的な提言も満載。

【目次】
日本の読者へ――日本の新たな独立状態と平和
1 自己解題「戦争にチャンスを与えよ」
2 論文「戦争にチャンスを与えよ」
3 尖閣に武装人員を常駐させろ――中国論
4 対中包囲網のつくり方――東アジア論
5 平和が戦争につながる――北朝鮮論
6 パラドキシカル・ロジックとは何か――戦略論
7 「同盟」がすべてを制す――戦国武将論
8 戦争から見たヨーロッパ――「戦士の文化」の喪失と人口減少
9 もしも私が米国大統領顧問だったら――ビザンティン帝国の戦略論
10 日本が国連常任理事国になる方法
<訳者解説>

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戦争にチャンスを与えよ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年02月13日

    人道介入が戦争を長引かせてしまっているのが現実だった。
    どの国も人も様々な違いが必ずある。第三者はともかく、当事者同士が互いに無関係でいられる社会ではないので、干渉することなくやっていくことは難しい。

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    2024.02.07
    2017年に刊行された本だが、ロシアのウクライナ侵攻、ハマスとイスラエルの戦いが現在進行形のいま読むと示唆に富んでいることに驚く。すると、尖閣はどうなるのか!
    考えると恐ろしさしかないが、そういった「思考停止」状態こそ筆者の忌むところである。

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    Posted by ブクログ 2023年06月03日

    タイトルが気になり本書を手に取ってみた。一見すると戦争する事で生み出される利益に注目する様な刺激的な内容を想像するタイトルだが、戦争は極力避けるべきという考え方に基づいて書かれている。
    筆者エドワード・ルトワックが1999年に記した同タイトルの論文について訳者のインタビュー形式にて日本語化されたもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月08日

    表題の1999年の論文はPKOが「戦闘に巻き込まれたり、意図的に攻撃される民間人を守れないことを恐れて」「消極的な傍観者」にとどまる、と看破する。日本と同じぐらい(自国民の命を重んじる)マスコミがうるさいらしい(マスコミは本質的に左翼)セルビア。NGOの「難民支援・保護」活動は、「生地に戻れるという...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月20日

    著者の根本的な考え方は「人間は戦争をするもの」であり、なくすことは困難、だったら肯定的に考える、というようだ。雄は子孫を残すために他の雄と争うという、そもそも動物的本能として、争うことは避けられないという考え方。すべての人間が平和主義者であればよいが、争いを好む男性も一定数存在する限り、戦争をなくす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月25日

    "コミュニケーション能力が高く、周囲の状況を俯瞰的に観察でき、腕力がすこぶる強い紳士であるべきであり、暴力が必要な場合は躊躇することなく行使できること。
    現実的な世界観を持ち、真剣に平和を考えるのであれば、中途半端な停戦協定を結ぶのではなく、勝者と敗者が明確になるまで戦争を続けるべきという...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月21日

    男は戦争を好み、女は戦士を好む、そして子供が生まれる。戦争を否定すれば少子化となり国は消滅する。博識の著者の予測だけに安易に否定できない強いメッセージ。自然界と同じで肉食系が子孫を残すというのは道理だろう。

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    Posted by ブクログ 2018年01月04日

    難民問題、戦争にチャンスを、という話ではかなり共感した点があった。
    イスラエル・パレスチナ問題を考える際には
    「なんで戦争の結果なのに、こんなに残り火があるんだろう」と思う事がある。

    例えば、日本はアメリカに原爆を落とされ、町は無くなり、後遺症に苦しむ人もいる。
    しかし、日本人の中でアメリカに憎し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月15日

     本書はルトワックの書下ろしではなく、訳者である奥山真司氏との東京での対談を10章に分けて収録したものである。一部は、文藝春秋誌に掲載されている。
     対談は2016年10月で米大統領選の直前の時期である。彼の自説であるパラドックスの論理をもとに、対中国や対北朝鮮の戦略や、日本の戦国武将論、ヨーロッパ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月17日

    些か煽情的なタイトルの本書。
    内容としては、1999年にforeign affairsに掲載された同タイトルの論文を中心として、2016年に東京でインタビューされた記事によって構成されている。
    要点としては①「戦争は平和へとつながる。中途半端に止めなければ」②「戦術の成否は戦略の成否とはつながってい...続きを読む

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