鴻上尚史のレビュー一覧
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クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン
(講談社現代新書) 2015/4/16 著:鴻上 尚史
著者は作家・演出家。81年に劇団「第三舞台」を結成し、演劇活動をスタート。ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。NHK BSの「cool japan 発掘かっこいいニッポン」では2006年の番組開始から司会者を務めている。
日本人が考える「クール・ジャパン」と、外国人が感じる「クール・ジャパン」は違うと著者は考える。
相手を知り、自分の国のことを具体的に知ることは、やがて、自分自身を知ることにつながる。世界にはこんな見方があり、こんな考え方がある。多様であることを楽しむことは、きっと自分自身の人生も豊かにし、深くすることになる。
そんな思いを根底として日本のクールな部分について以下の9章により紹介している。
①外国人の見つけた日本のクールベスト20
②日本人とは
③日本は世間でできている
④日本のおもてなしはやはりクール
⑤日本食はすごい
⑥世界に誇れるメイドインジャパン
⑦ポップカルチャーはクールか
⑧男と女、そして親と子
⑨東洋と西洋
日本人がクールだと思っていたものは、異国の人にとってはクールでなかったり、逆に当たり前のものがクールとして捉えられたりする。まさしくそれは国ごとの文化・環境・伝統等が生み出す視点の違いによるものからそれは発生している。
グローバル化が進んだことは世界中の人の考え方が平準化されたわけではなく、誰でも気軽に国の垣根を越えてその国・文化・モノに接しやすくなったのであり、各国の人が同じ考えを持つに至るのではなく、そういう考え視点もあるのだという理解の上に多くのモノが混ざり合っている。そんなイメージである。
そして、間違ってはいけないのは例えばアメリカ人は日本のAをクールと感じるということは全てのアメリカ人に当てはまるわけではなく、アメリカ人の中でも性別・年代・そして個人としての考えからそれは異なる。
そんな背景も十分に理解しながら本書を読むと違った視点を与えらえることと日本のクールな部分を再認識できる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎週録画して見ている番組の一つにHNKのクールジャパンがある。これは、その司会者の鴻上尚史さんの著書。番組を見ているので、ほとんどのエピソードは記憶にあるものだが、テレビでは声に出せない本音が聞ける内容にもなっている。クールジャパンの政策がヒットしたのか同課は知らないが、ここに三年の海外からの旅行者は驚く伸びを見せており、日本国内で働く外国人の数も200万人というから驚く。日本独特の価値観や勤勉性の賜物の、芝らしい商品、文化の輸出は、ただ、おたく、マニア任せではいけない。マニアは大好きだからこそ、頼まなくてもディープなものまで次々と発見するが、それほど興味のない人にも日本に観光に行ってみようとさせるなら、日本のものを買ってみようとさせるなら、そこは国をあげて、それぞれの産業ごとに、多くの会社が垣根を越えて、まず売り込む相手国の文化・好みを知り尽くすコーディネーター、プロデュサーの育成こそ急務だ!
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Posted by ブクログ
「クール・ジャパン⁉︎ 外国人が見たニッポン」鴻上尚史
日本文化評論。特になし。
NHK BSのクール・ジャパンの司会をしている鴻上さんが、番組や自分の海外経験から書いた、クール・ジャパンとは?を問う一冊。
特に、鴻上さんの持論であるという、「世間」と「社会」に生きるという括り、つまり日本人は世間に生きて社会は苦手(すごくざっくり説明しすぎなので語弊がありますが…)という観点から、モノだけではなくて日本文化の立ち居振る舞いといったことにも言及しています。
とはいえ学術的な評論ではなくて、彼が外国人と関わる中で感じている肌感覚的なところが大なので、読みやすく入りやすくでありつつ、例えば外国人と深く話したことがないような純培日本人がこの本を読んで、うんうんなるほどやっぱり世界の中での日本はこういう国なんだな、としたりしてしまうのはどうかなと。
モノはとにかくたくさん紹介されているのですが、まあこれは日本に来た外国人がcool(?)と思ったモノたちで、ほとんどすべては外国のマーケットに定着していないだろうから、彼らが日本という場の中でcoolと感じただけで、本当に海外でも定着する可能性があるのは一握りなんではないかと思ってしまいます。
とはいえ、その潜在的な可能性があるのに出て行っていないのも事実で、、べったり地場に受け入れられるかどうかのテストマーケティングは意味があるんだろうなあと思う。
ネット通販で見聞きしたことのない異国文化のモノを手に取る可能性って規模感としてどれくらいか知らないけど、やっぱりジワジワと口コミで拡がる効果は地味だけど絶大でしょうね。あとはTV。
そう考えると、海外への影響力調査というのがマーケティング戦略のために重要ですよね。JETROとかでも出してたりするのかな。
個人的には、禅、わびさび、内向的な精神性、味わうということ。みたいな、どちらかというと売り物にならなそうなものをクール・ジャパンと思っている(というかクール・ジャパンという言葉にはしたくない)ので、わさわさしてる日本人論は楽しいけど違和感あるかなあ。
(3) -
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【声の要素】
(1)声の大きさ、(2)声の高さ、(3)声の速さ、(4)声の間、(5)声の音色
声を出す時は、「首、肩、胸などに緊張がないこと」、「おなか(丹田)で声を支えていること」、「声が前に出ていること(きちんと対象の個人や集団に声のベクトルが向いていること)」
胸、ノド、唇、鼻、頭の5つを共鳴の場所として使う。
【言葉のヒント、3つの輪】
「第一の輪」自分に対してだけ話しかけている状態
「第二の輪」相手に話しかけている状態
「第三の輪」みんなに話しかけている状態
上記の輪と状況がずれると不自然さを感じる。例えばファーストフードの店員がマニュアル通りの言葉を話している時は相手に話しかけているようで、実は第一や第三の輪で話しかけているので違和感を感じるのである。
この辺り、平田オリザ氏の「マイクロスリップの欠如が機械的な言動に聴こえる」というのとは若干違った視点で興味深かった。 -
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新年早々腹を抱えて笑わせてもらいましょう!と手に取った鴻上さんのエッセイ、しかしその内容は3.11を前後しての連載ということで軽妙な語り口とは裏腹にいつになくシリアスなものであった。
しかしながら何か物足りなさを感じてしまうのは何故だろう…
あの日の大混乱のなか暴動が起きるどころかクラクションや罵声ひとつなく整然と列をなす姿に世界が礼賛した日本人の秩序正しさ…しかしそれはあんな事故を目の当たりにしたにもかかわらずまるで他人事のように原発再稼働に踏み切ろうとするお気楽さの裏返しであることをもっと糾弾して良いのではないのだろうか?
その歯に衣着せぬストレートな発言でネットがまた大炎上するであろう不安を楽しんでこそ私たちの尊敬する表現者鴻上尚史なのだから -
Posted by ブクログ
自分は演劇人である。もちろん鴻上尚史さんのことは存じ上げている。がしかし、今回は演劇とは切り離して一般生活もしくは仕事上で役立つかな?とか思い、純粋に一般人のつもりで本書を購入し読んでみた。
・・・んー、演劇ワークショップの本ですね。一般の人が実際に実践するかといえば正直難しそうだし、とはいえ、演劇人の基礎訓練もしくは演劇に興味のある人向けのワークショップには使えそうなネタがいっぱい。少なくとも純粋に一般人のつもりで読もうとした私の気持ちはリセットされ、今後の演劇活動の参考にしたいな、という思いで読む方向に変更。
感情を表に出すのがヘタな人には有用かも。しかし、そーゆーひとが自らこの本と手に取るとは考えにくい。。。表現下手な方は、ひとまずどこかの劇団に入ってみてはいかがでしょうか? -
Posted by ブクログ
演出家が教える日常で使える表現アップ方法術。
自分自身が眠っている能力を少しかえることで魅力的に演出できるようになるということを「声」「体」「表情」等の切り口から説明される。
・声「大きさ」、「高さ」
声の大きさというところは
周りにいる人ですごく聞きやすいと思うのは声の高さが重要になっていると再認識できる。
コンサルタントや研修講師でも聞きやすいと思うのは、大きさもさながら、高さも大きな要因の一つである。
自分の声のトーン、高さも時と場合により合わせていけたらいいと思える。
・話のベクトル
話すベクトルも重要である。
もし、相手が期待する内容でなく、当たり前だが違うベクトルであれば、
会話自体も成立しない。
相互にベクトルも抑える必要がある。
・3つの輪
・第一の輪 自分に話しかける
・第二の輪 相手に話しかける
・第三の輪 みんなに話しかける
そもそも自分が今、誰に話しているのかが重要であるとのこと。それを認識することで、相手にもより伝わるとのこと。