ジェイムズ・P・ホーガンのレビュー一覧

  • 未踏の蒼穹

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    とんでもない時間スケールで構築された想像の世界のなんと壮大なな作り話だろう。それにつけても水の惑星地球は奇跡の星だと改めて思う。

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    2022年07月25日
  • 仮想空間計画

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    ハードSFの巨匠ホーガンが90年代に書いたVRものSF。原題「REALTIME INTERRUPT」よりも邦題「仮想空間計画」のほうが内容をイメージしやすくてわかりやすい。
    閉じ込められた仮想現実(VR)から脱出するという、今やありふれた話ではあるが、、ホーガンらしく科学的な検証や企業政治のゴタゴタ、丁寧な人間心理の描写などが緻密に書かれているためか、今読んでも古さを感じない。
    舞台は2010~2022年となっており、記憶を思い出すように過去と現在の主人公が交互に描かれて進行し、失った記憶の謎でつながっていく流れが面白い。VR内と現実に時間の速度差があるあたり、マトリックスというよりはインセプ

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    2021年09月16日
  • 未来からのホットライン

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    言わずもがな、新エヴァの副題の元ネタ。新劇場版が持つ並行宇宙の概念は概ね本書に沿う。しかし偶然なのだが今どきな話題も出てきて、80年代とは思えない作品。いまならエヴァっぽい帯がついて本屋に並んでます。

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    2021年05月26日
  • 未来からのホットライン

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    装置を用いて過去にメッセージを送り、未来(世界)を再構成する。シュタゲの原典といえる作品。無関係と思える事件が最後には繋がり、物語が終焉にむかう怒涛の展開は、圧巻だった。あと、エピローグでほっこり。

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    2021年02月04日
  • 火星の遺跡

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    キーラン・セインってキャラ好きだわ~♡
    専門バカだったりする学者を助けてくれる”ナイト”が活躍するシリーズとして読みたかったよ。(/_;)
    ホーガンの未訳の作品がまだあったはずですけど~

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    2019年02月16日
  • 未来からのホットライン

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    ネタバレ

    シュタインズ・ゲートの元ネタというかシュタゲがリスペクトしているであろう内容。タイムトラベル物でまさかのラブストーリー…!「忘れてなんかいないわ」にちょっと泣いてしまった。

    新しいなと思ったのは(1980年の作品なのに!)タイムトラベルの実現について国家をまたいで共有し、地球の未来を守るために首脳陣が知恵を絞っていく過程。もちろん打算や独り占めしたい各国の思惑も混ざるが、それでも歴史改変の危険性回避のために最善を尽くそうという強い意志がありそこも泣けた。

    長編なのでずいぶん長いこと欲しいものリストに入れたまま放置していたが、読んで良かった。

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    2018年11月14日
  • 仮想空間計画

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    ジョー・コリガンは仮想空間計画オズの立案者だった。しかしその計画は放棄され今はリハビリの日々だ。仮想空間と同調したときに何らかの不具合が発生して記憶が飛んでしまった期間を過ごした。いまは世界に復帰するための調整をしている。でも今の世界は本当の世界なのか?本当にオズ計画は放棄されたのか?Virtual Realityの世界を描く。こんな世界なら恐怖だな。

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    2018年10月20日
  • 創世記機械

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    量子物理学ではないK物理という概念のもと、粒子のスピンが止まると、物質は見えなくなり消滅し、また動き始めると見えるようになる。有から無が生じ、逆に無から有が生じるという理論を作り上げたクリフォード。しかしACREという、国の軍事に関わる研究機関であったため、理論/基礎研究の意味合いが理解されず、実用性がないと一蹴される。しかし、その理論が正しいことが解ってき始めると、政府の役人はコロッと態度を改めるが、クリフォードは不満しか無く、ACREを辞職してしまう。時を同じくして、応用物理分野のオーブと合流し…。

    最初の数十ページかは、「ハードな物理学は苦手だわ…」と思ってしまうのだが、訳もいい加減と

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    2018年05月09日
  • 黎明の星 下

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    ネタバレ

    ああ、3部作は読めないんだよね。
    地球という故郷を失い、
    失意の底にあった少年ロビンが
    きっと最後は活躍するだろうと信じていました。
    でも、そうなるであろう未来はもうやっては来ないのです。

    達成感、承認要求というものは
    ある種の人の原動力です。
    誰しもが求めるものですが
    行き過ぎたそれは時に制御不可能な事態を
    招きかねません。

    今回のプラグマティストたちの一連の事件は
    その最たるもの。
    クロニア人はそのような事態を「知らなかった」がゆえに
    やすやすと彼らの暗躍を
    許してしまったのです。

    ですが、キーンたちの機転を利かせた作戦
    そして、地球からやってきたラッキたちが
    幻滅したことにより

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    2018年05月07日
  • 揺籃の星 下

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    ネタバレ

    下地としているものはトンデモ理論。
    だけれどもそれが真となった場合は
    そりゃあそりゃあパニックになりますよ。

    それが決定的になったときはすでに遅し。
    で、肝心の悪役はどこまでも悪役だぜベイベー
    嘘の事実を提示してまで
    クロニアの世界に行こうとしましたからね。
    (一番キッツい最期を迎えます)

    キーンたちも、この逃走劇の中で
    仲間を失うこととなります。
    あまりにも強烈な現象に
    人なんかなすすべもないんだから。

    うん、あのシリーズと思って読むと
    つらいだろうねぇ。
    読みやすいSFじゃあないわ。
    (私はもっともそれは好物)

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    2018年03月26日
  • 揺籃の星 上

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    かなり登場人物も多いようで。
    で、もととしている物語は
    トンデモ理論だったようで。
    だけれども、それが「真」の形をとった場合
    どうなっているかという作品です。

    というか、今これを読むと
    国内事情まんまじゃないと
    笑ってしまいましたね。
    ●〇ゴミなんかまさにこれの最たるもの。
    売れるような情報しか出さないというね。

    で、隠ぺいする。
    あれ~どこかの偉い人がやってませんでしたっけ~
    それと同じことを寝取り野郎が
    やってのけてくれています。

    圧倒的な不利、
    そして情報遮断という
    憂き目を見てしまう主人公。
    さて、どう挽回する?

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    2018年03月17日
  • 未来の二つの顔

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    人工知能は人間に対して安全なのか、最近でもホーキング博士を始めとして危険と唱える識者の方も少なくない。この問題に対して地球とは隔絶された宇宙ステーションの中で実験を試みるのがこの小説です。人間側の執拗な攻撃に対して人工知能が次第に凶暴さを増してきて熾烈な人間vs人工知能の戦いになるところがハラハラドキドキでとても面白い。最終的には和解して人間の良いパートナーになるといったハッピーエンドで終わるところもまた良し。この戦いの最中、人工知能は一億年に相当する進化を遂げたとある。ヒト亜科として区分される動物が現れたのは、600万年前から500万年前とされていますが、人間はまだ進化が足りないのでしょうか

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    2017年05月10日
  • 未来からのホットライン

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    ーーーアメリカ西海岸で技術コンサルタント事務所を開いているマードック・ロスは、スコットランドの古城に住む引退した物理学者の祖父に招かれ、友人のリーとともにイギリスへ向かった。 祖父が政府の助けもなく、独力でタイム・マシンを完成させたというのだ。


    『星を継ぐもの』シリーズ以来のJ•P•ホーガン
    よく言えば外さない、悪く言えばありきたりのタイムマシンとそれに伴うパラドックスにまつわる物語

    他の書評を見る限り、「シュタインズゲート」はこの小説にインスパイアされて生まれた作品みたいやね。

    前に読んだシリーズでもそうやったけど、破綻の無い理論構成はグイグイ引き込まれる。
    ただ、ひとつの欠点とし

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    2014年07月14日
  • 造物主の掟

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    興奮の導入、そして始まる「神様もつらいよ」。キリスト教のパロディも愉快に、理解不能な事物を理解するために神の言葉と奇跡への「変換」が起こるメカニズムの具体化が抜群に愉しい。ロマンチックなほど探求の精神を信じる作者の姿勢も痛快だった。心理学者のマッシーをさしおいて詐欺師もどきのザンベンドルフが主人公なのは、ショーマンにしかできない事もあるからなのだろうな。

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    2013年07月24日
  • 造物主の掟

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    ーーー百万年の昔、故障を起こした異星の自動工場宇宙船が土星の衛星タイタンに着陸し、自動工場を建設し始めた。
    だが衛星の資源を使って作った製品を母星に送り出すはずのロボットたちは
    故障のため独自の進化の道をたどり始めたのだ。
    いまタイタンを訪れた地球人を見て彼ら機会生物は……?


    ホーガンSF5作目

    私たち人間とは、「生きもの」と「機械」の概念が正反対の、緻密な機械生物の世界。
    まずプロローグが凄い。生物の進化と全く違う様に見えて、似通った部分も見受けられる。
    独自の進化をとげた機械生物たちとの対比を通して、私たちの見ている「世界」とは電波や可視光、空気の振動といった一次的な刺

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    2012年12月30日
  • 造物主の掟

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    木星の衛星タイタンで独自に進化した機械人の文明。地球から交渉の為、派遣された科学者達に混じって大人気のインチキ超能力者の姿があった。大衆操作の為に送り込まれたザンベンドルフとスタッフはタイタンを植民地化しようとする後援者達の意図に反して、知識と真実への探究心を持った機械人と交流を深めて行く。ヨーロッパがアジアやアメリカやアフリカを植民地化していった歴史を批判し、真実より享楽的刺激を求める現代社会の大衆を皮肉っている。

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    2012年11月07日
  • 揺籃の星 上

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    ヴィリコフスキー学説というトンデモ学説をネタにしていてちょっとアレなんだが、僕としては作中で語られる「モンデール主義」や、相変わらずの反権威主義、合理主義などのホーガン節が好きで一気に読み進んでしまった。
    特に、ピョートル・クロポトキンの相互扶助論的な「モンデール主義」は僕は好きだ。多分、これまで書いた作品も同様の思想を根っこにして書かれているんだろうなあ。「断絶への航海」とか「ミラーメイズ」とか。ホーガンはどこまでもホーガンなんだと思った。

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    2012年10月10日
  • 造物主の掟

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    機械生命体の遺伝子プログラムに含まれたバグを補完するための繁殖、人格と宗教の発生、科学の発達、宇宙という異世界で繰り広げられる歴史に人類が介入してしまったら?そしてその介入者側に利己的すぎる意思があったら?
    最初の創世記さえクリアできれば、ユーモラスで人間性あふれる機会生命たちの物語を楽しめるはず。

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    2012年07月25日
  • 未来からのホットライン

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    イギリスの片田舎で作られたタイムマシン。過去一日まで遡りメッセージが送ることができるが、未来から届いたメッセージを過去に送らなくともメッセージに変化はない。
    タイムマシン物の付き物たるパラドックスに対し、序盤ではかなり濃密な考察が展開されてこれだけでも満足感は十分。タイムマシン自体が厄介ごとを引き起こすのではなく、あくまでタイムマシンで厄介ごとを解決するという展開も非常に好き。ホーガン的な前向きなSF。

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    2012年06月25日
  • 未来からのホットライン

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    シュレーディンガーの悪魔

     すばらしい。ここのところ、映画や書籍でタイムパラドックス関係に触れていたもので、ハードSFの作者がこれをどう描くのか興味があって手にとって見た。

     タイムパラドックスについては、アニメを題材にした簡単な解説がある。しかし、ノベライズとなるとこれが難しい。

     ノベライズ(小説化)する場合、それが特にSFである場合には、ストーリーの楽しさとタイムパラドックスに関する帳尻あわせが必要になる。このバランスをどの辺に取るかが作者の技量によるところだろう。

     「未来からのホットライン」は、まさに熱狂的ファンが多いホーガンがこのバランスに挑戦した作品だろうと思う。私も「星

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    2011年09月16日