ジェイムズ・P・ホーガンのレビュー一覧

  • 内なる宇宙 上

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    ホーガンは、私たちに一々わかるように説明したりせず、目一杯想像させようとしてくるところが好き。
    一冊でうんと長い時間楽しめる。
    最終回も楽しみだー!

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    2023年11月10日
  • 巨人たちの星

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    ネタバレ

    シリーズの三作目。今作も非常に面白い。
    星を跨いで巡らされる謀略を主軸に展開するストーリーはこれまでの二作とはまた異なった面白さがあった。地球内外で政治バトルしてた。
    人類の非科学的な思考は異星人による科学進歩の妨害だった、という作者の発想には驚かされた。
    本文最終行で「星を継ぐもの」のタイトル回収はアツい。

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    2023年10月12日
  • ガニメデの優しい巨人

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    異星人との交流を中心に描かれている。
    そのため未知の謎を解き明かすという点では前作に一歩劣るが、少しづつ事実が明らかになっていくワクワク感は今作でも楽しむことができた。
    特に終盤のハントとダンチェッカーの会話での答え合わせパートには驚いた。
    今後の展開も気になる。

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    2023年09月24日
  • 巨人たちの星

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    ネタバレ

    「星を継ぐもの」シリーズの三部作目。
    前作で見送ったガニメアン達の故郷から送られた通信に不可解な部分がありその謎追ううちに衝撃の事実が…!というようなストーリーだった。

    個人的にシリーズ三部作の中で一番好きだった。
    二作目のときに釈然としなかった部分が、納得できる形でストーリーに取り入れられていてすっきりした。
    2部にはなかった人間の利己的で攻撃的なところを、ジェヴレン人が見せてくれたので、待ってました!と大満足でした。

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    2023年09月19日
  • ガニメデの優しい巨人

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    星を継ぐものシリーズの二作目。
    ものすごく面白かったです。
    わくわく興奮するだけでなく、心がきゅんとする感動までさせられました。
    次作もその次もまたその次の作も予約しました。
    届くのが待ち遠しくて、最近は夜空ばかり見上げてます。
    すっかり宇宙の虜。

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    2023年09月04日
  • 星を継ぐもの

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    ネタバレ

    2023年8月21日初めて読んだ日
    あまりにも学術的な文章が多く、専門的な言葉が難しくてもう読むのをやめようかと何度も思った。
    途中からもの凄く熱中し、はまった。
    2025年7月再読
    なんだか知らないけれどとてもよく理解して読むことができた。最初から最後まで面白い。
    SF小説にハマりました。

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    2025年07月20日
  • 造物主の選択

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    『造物主(ライフメーカー)の掟』の続編。機械人たちとの接触から数ヶ月後、残された謎が明らかになるが……。

    序盤から、ザンベンドルフのはったりマジックが今回も面白い。実際には「そううまくはいかんやろ」と思ったりもするが、トリックの内容はよく考えられていて楽しめる。

    前作から10年以上執筆の期間が空いているにもかかわらず、前作・続編というよりも、前編・後編といったほうがよさそうなほど、話の内容は連続していて違和感がない。今作では前作で最大の謎であった、機械人を送り出した異星人が登場し、タイタンは大混乱に陥ることになる。

    意識はデジタル化できるか――という命題はさておき、覚醒後のサーヴィクの状

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    2023年07月09日
  • 造物主の掟

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    土星の衛星タイタンを舞台にしたホーガン節の傑作。独自に進化した機械人たちの文明は中世西欧風の世界だった――。

    冒頭の、ロボットたちが独自の文明世界を構築していく過程が、これぞSFという感じで面白い。その後は、ホーガンおなじみの、組織と人間関係の軋轢の中で真実への探究心を燃やす主人公たちが登場する。本作ではザンベンドルフとマッシーが対立しつつもやがて信頼関係を築いていく姿が、『星を継ぐもの』のハントとダンチェッカーを思い出させて、やはりこのあたりのキャラの書き方はうまい。ただし、人名が多すぎて読みにくくなっているのもお約束。

    ハードSFとしての本質的な部分はプロローグで語り切ってしまっている

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    2023年06月10日
  • 創世記機械

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    若き天才科学者が発見する究極の理論。『星を継ぐもの』のホーガンによる、科学者の夢を描いたハードSF。

    「科学の力って すげー!」
    某ゲームに毎回登場するというセリフを、架空の理論によって巧みに実感させるホーガンの面目躍如たる一作。

    組織での軋轢のなかで苦闘する前半から、世界の政治情勢を一変させるという大きな話に広がっていく後半まで、一貫して描かれるのはホーガン流の創作理論と科学者としての矜持を持つキャラクターの魅力。そして「こうきたか……!」と唸らせるセンス・オブ・ワンダーなラスト。創世記ってそういうことか!やっぱホーガンってすげぇな、とハードSFの面白さを再認識。K理論の内容についてのわ

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    2022年12月22日
  • 造物主の掟

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    『星を継ぐ者』シリーズ以来のホーガン。やっぱホーガンめちゃくちゃ面白い。

    ロボットやAIの分野ではシンギュラリティが焦点になることも多いですが、この作品は逆でロボットたちが中世封建的な社会を築いて科学革命に至っていないとしたら…という発想。

    このあべこべの発想に立つことで人間とは何かとか、社会とは何か、あるいは人間は何を問いうるかといったことを考えさせられますし、主人公がインチキ心霊術師で人は真実を見つめているかという問いに角度をつけた皮肉まで突きつけられます。

    ホーガン作品の異星人との「個人的な通じ合いの感覚」の描き方も好き。

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    2022年12月04日
  • 未来の二つの顔

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    時は2028年。コンピュータと人間の未来を探るべく、宇宙ステーションにて壮大なシミュレーションが開始する。

    1979年発表、日本では1983年に翻訳された、ホーガンの代表作のひとつ。2022年の今、これを読んでまず思ったのは、当時作者が未来予測的に描いたコンピュータにまつわるデバイスやインフラなどが、かなりの打率で実用化されているなぁということ。スマホやタブレットっぽい情報端末などは言うに及ばず、ほとんどの書類が電子化されていたり、対戦型ネットゲームがあったり、ドローンが現在のイメージまんまで出てきたり。そんな中で、本作が掲げる人工知能の進化と人間との共存というようなテーマは古典的ではあるけ

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    2022年11月24日
  • 未来からのホットライン

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    本作の原題:Thrice Upon A Time は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の英題に引用された。

    過去にメッセージを送ることができるマシンが完成した……という、それ何てシュタゲ?と今の若い人なら言いたくなるようなオープニング。2010年を舞台に1980年に出版されたホーガン節の時間移動SF。ホーガンといえば真っ先に思い浮かぶのが『星を継ぐもの』。これぞSF、というセンス・オブ・ワンダーとミステリー的な謎解き要素を併せ持った面白さは本作でも健在だ。

    こういった、過去に干渉して歴史を改変するという物語は、改変前の世界と改変後の世界が分岐してそれぞれが継続していくというパターンと、改変前

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    2022年08月29日
  • 未踏の蒼穹

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    とんでもない時間スケールで構築された想像の世界のなんと壮大なな作り話だろう。それにつけても水の惑星地球は奇跡の星だと改めて思う。

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    2022年07月25日
  • 仮想空間計画

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    ハードSFの巨匠ホーガンが90年代に書いたVRものSF。原題「REALTIME INTERRUPT」よりも邦題「仮想空間計画」のほうが内容をイメージしやすくてわかりやすい。
    閉じ込められた仮想現実(VR)から脱出するという、今やありふれた話ではあるが、、ホーガンらしく科学的な検証や企業政治のゴタゴタ、丁寧な人間心理の描写などが緻密に書かれているためか、今読んでも古さを感じない。
    舞台は2010~2022年となっており、記憶を思い出すように過去と現在の主人公が交互に描かれて進行し、失った記憶の謎でつながっていく流れが面白い。VR内と現実に時間の速度差があるあたり、マトリックスというよりはインセプ

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    2021年09月16日
  • 未来からのホットライン

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    言わずもがな、新エヴァの副題の元ネタ。新劇場版が持つ並行宇宙の概念は概ね本書に沿う。しかし偶然なのだが今どきな話題も出てきて、80年代とは思えない作品。いまならエヴァっぽい帯がついて本屋に並んでます。

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    2021年05月26日
  • 未来からのホットライン

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    装置を用いて過去にメッセージを送り、未来(世界)を再構成する。シュタゲの原典といえる作品。無関係と思える事件が最後には繋がり、物語が終焉にむかう怒涛の展開は、圧巻だった。あと、エピローグでほっこり。

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    2021年02月04日
  • 火星の遺跡

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    キーラン・セインってキャラ好きだわ~♡
    専門バカだったりする学者を助けてくれる”ナイト”が活躍するシリーズとして読みたかったよ。(/_;)
    ホーガンの未訳の作品がまだあったはずですけど~

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    2019年02月16日
  • 未来からのホットライン

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    ネタバレ

    シュタインズ・ゲートの元ネタというかシュタゲがリスペクトしているであろう内容。タイムトラベル物でまさかのラブストーリー…!「忘れてなんかいないわ」にちょっと泣いてしまった。

    新しいなと思ったのは(1980年の作品なのに!)タイムトラベルの実現について国家をまたいで共有し、地球の未来を守るために首脳陣が知恵を絞っていく過程。もちろん打算や独り占めしたい各国の思惑も混ざるが、それでも歴史改変の危険性回避のために最善を尽くそうという強い意志がありそこも泣けた。

    長編なのでずいぶん長いこと欲しいものリストに入れたまま放置していたが、読んで良かった。

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    2018年11月14日
  • 仮想空間計画

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    ジョー・コリガンは仮想空間計画オズの立案者だった。しかしその計画は放棄され今はリハビリの日々だ。仮想空間と同調したときに何らかの不具合が発生して記憶が飛んでしまった期間を過ごした。いまは世界に復帰するための調整をしている。でも今の世界は本当の世界なのか?本当にオズ計画は放棄されたのか?Virtual Realityの世界を描く。こんな世界なら恐怖だな。

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    2018年10月20日
  • 創世記機械

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    量子物理学ではないK物理という概念のもと、粒子のスピンが止まると、物質は見えなくなり消滅し、また動き始めると見えるようになる。有から無が生じ、逆に無から有が生じるという理論を作り上げたクリフォード。しかしACREという、国の軍事に関わる研究機関であったため、理論/基礎研究の意味合いが理解されず、実用性がないと一蹴される。しかし、その理論が正しいことが解ってき始めると、政府の役人はコロッと態度を改めるが、クリフォードは不満しか無く、ACREを辞職してしまう。時を同じくして、応用物理分野のオーブと合流し…。

    最初の数十ページかは、「ハードな物理学は苦手だわ…」と思ってしまうのだが、訳もいい加減と

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    2018年05月09日