ジェイムズ・P・ホーガンのレビュー一覧
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2017年5月時点、DeepMind社が開発したAI「AlphaGo」は囲碁棋士の世界王者を打ち破り引退を表明、今後は医療やエネルギー分野へ取り込むことを発表。いよいよAIが人智を超えるときが来たのかもしれない。
ジェームズ・P・ホーガン氏は未来が見えていたのではないかというぐらい彼の予見力の精度...続きを読むPosted by ブクログ -
温厚で理知的なガニメアンの特性が提示される場面では、小さな球の上で互いを貶め合う地球人の矮小さを見せつけられたように感じ、ガニメアンになりたい...と思ったものでしたが、その攻撃性を自然並びに宇宙への挑戦へと向け、創造主の思惑すら凌駕せしめた人間という種を、誇りに思ってもいいのかもしれないという思い...続きを読む
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謎に迫るたびに新たな謎が提示され、SF作品でありながらまるでミステリー小説のようでした。ラストの明快な答えに胸がスッキリ...かと思いきやまさかの展開。そして最後のエピローグ、胸アツです。
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読む人によって評価が分かれるかもしれない。登場人物の置かれる立場(舞台)が、章ごとに飛んでしまうので、そこが読みにくいというか迷子になりそうなところだった。読み進めれば、これも演出の一つなのだと分かると、面白くなっていく。むしろ、舞台がコロコロ変わることによって、SF的リアルさが増す。読者が迷うとい...続きを読むPosted by ブクログ
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優秀な科学者が統一理論+を考案しましたよ。応用もいろいろ効きますよ。でもでも、冷戦下では政治と軍事的な問題で、うまくいかなさそうなので、一軍事施設を飛び出して、財団でやりますよ。最終的に、統一理論を応用して最強兵器を開発し、既存の兵器を敵味方とも粉砕、世界は平和になりましたという話。
見所は統一理...続きを読むPosted by ブクログ -
過去へメッセージを送るプログラム?何それ?一種のタイムマシンね。物理学的な話は良くわからなかったけれど、存在する宇宙の時間的な在り方の一つの提示はそれもありかと思わせてくれる。他の作品も読んでみようかな。Posted by ブクログ
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SFって面白いと、素直に思える作品。時間不可逆を翻す理論と、実験による検証。
過去にメッセージを送るマシンの存在と、過去にメッセージを送ることで、変わる世界、では現在はどうなるのかというパラドックス。
丁寧に論理は展開され、どんどん引き込まれるが、前半は物理わからないとどっちきにくいかも。Posted by ブクログ -
ある日、ニューヨークの時間がおかしくなり始めた。
全世界でもニューヨークだけ。しかも街の場所によって遅れ方が違う。
しかし太陽は普通に昇り、普通に沈む。世界には何の変化もないため、まさしく「時間がなくなっていく」のである。
ニューヨーク市の刑事であるジョー・コペクスキーは上司から、「エイリアンが我...続きを読むPosted by ブクログ -
凄い!
よくもまぁあの時代にこれを書けるとは。
いつかマシーンが感情を抱く時代が来るんでしょう。
その時は、最高のパートナーとして共存したいですね。Posted by ブクログ -
ある日突然ニューヨーク中の時計が遅れ始めた。
ある物理学者は「何者かによって時間が盗まれている」という仮説を立て、一人の警官が問題解決に立ち向かう。
時間が題材だがタイムトラベルやパラドックスを題材としていない珍しい作品。
作者のホーガンには有名な「星を継ぐ者」三部作があるが、本書は内容的にも...続きを読むPosted by ブクログ -
ノーベル賞受賞の物理学者チャールズ・ロスは、スコットランドの寒村にたたずむ古城でタイムマシンを開発する。それは、60秒過去の自分に6文字までメッセージを送るプログラムであった。チャールズは自身の孫・マードックらとともにタイムマシンの実験を続けるなかで、「未来から届いたメッセージを60秒経っても送信し...続きを読むPosted by ブクログ
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"If"の世界に旅立てたら。ちょっとした選択肢の違いにより人生がずれた自分に憑依できたら。そんなとんでもない設定を違和感なく読み進めることができた。
また、そのようなテクノロジーを手に入れた人はどのような振る舞いにたつのか。後半戦のスリルも楽しめた。
物語としてももちろん面白かったが、「今の世の中に...続きを読むPosted by ブクログ -
物語は過去に情報を送る事ができるタイムマシンを軸に展開されていく。
タイムマシンでの実験を繰り返しながら宇宙の在り方についての推論を進めていく過程は少々難解だったが 作中でのマシンの実験は実に興味深い。
60秒後の未来から送られてきた情報を得て、敢えて彼等は60秒後に何もしないという選択...続きを読むPosted by ブクログ -
前半の科学者たちが人工知能に関して延々語り合うところはさすがホーガン先生といったところ。
星を継ぐものを思い出す。
後半のスパルタカスが組みあがり、徐々に知能をつけ、人間を敵対視していくあたりはサスペンス感満載。
そしてラスト。
無敵のスパルタカスにどう勝つか。
ホーガン先生がどうやってハッピー...続きを読むPosted by ブクログ -
どうしても海外物だと日常シーンが退屈に感じてしまうが、それでもシミュレーションの世界の説明など、SF的な解説になると急激に面白くなるあたりはさすが。
「仮想空間計画」らしくなってくるのが後半に入ってからというのがちょっと長く感じる原因ではあった。Posted by ブクログ -
ニューヨークの時間が何者かに盗まれている!?という導入部は、おバカSF的でいかにも面白い。そのまま時間泥棒さがしのバカミス(お馬鹿ミステリー)展開かと思いきや、意外にもスマートな解決法。それでも赤方偏移うんぬんは馬鹿馬鹿しすぎる(笑)。爆笑しながら楽しく読みました。
時間が盗まれる(消えていく)とい...続きを読むPosted by ブクログ -
ノーベル物理学賞を受賞しつつも故郷スコットランドで世捨て人のような生活を送るチャールズ・ロス博士は、「60秒過去に6文字のメッセージを送る」時間間通信を可能にするプログラムを開発する。アメリカから駆けつけた数理物理学者の孫・マードックと仲間たちと共に研究を続けるうちに、この研究が持つ大きな意味に気づ...続きを読むPosted by ブクログ