ジェイムズ・P・ホーガンのレビュー一覧

  • 造物主の選択
     先進種族のわがままな要求を心理学!でどうにかしちゃおうとするSFコメディ。ボリジャンの個性がもっとあれば、さらに面白くなったと思う。
  • 揺籃の星 上
    ここで、こんなところで上巻終わりかーッ

    スタトレTNG第3シーズン最終話見たあとのようにハラハラするよう!!
  • 未来からのホットライン
    まずタイトルでどんな話か分かるのが秀逸。まさにその通り、一日だけ過去へメッセージを送ることができる機械を中心に展開される物語です。
    タイムパラドックスの解決方法が面白いのでそういう思考実験が好きな人におすすめ。
    猫が展開上のキーポイントになるのも良いですね。
    あとはいつものホーガンというか、きわめて...続きを読む
  • 時間泥棒
    ニューヨークの各地で時間が遅れていく。
    とある学者は「エイリアンが時間を盗んでいるのだ」と主張するが…?

    短めのお話で、若干突拍子もないオチではあるので、人によっては「え?」と思うかも。
    人物描写が多めで、登場人物が魅力的に思えます。
    個人的には面白いと思いました。
  • 未来からのホットライン
    タイトルどおり未来から過去への干渉を描いた時間物。
    過去への干渉を目的としない純粋な(空想)科学的実験の
    繰り返しと、その中で生まれる恋愛ドラマ・・・と思いきや
    一つの絶望的な状況の打破のため
    これまでの素敵な世界を再構築して、無かったことにしてしまう
    道を選んだにもかかわらず、並行で進んでいるもう...続きを読む
  • 創世記機械
    さすがホーガン

     先にホーガンの没落を嘆いたが、今回は面目躍如。

     話の筋には大きく影響しない部分だろうが、仮説となる統一場理論の記述が最高にいい。

     科学者が政治家に利用されているふりをしながら戦争の終結策を自身が開発した科学機械で実行するという筋そのものよりもこっちが感動もの。

     主人公...続きを読む
  • 造物主の掟
    この本が出たのは1983年。ボイジャーが丁度タイタンの撮影を行った時期でもあります。当初から大気があることやメタンの雨が降り注ぐ事で話題を集めていたタイタンの雰囲気が本著にはふんだんに盛り込まれています。

    物語は異星の惑星開発機械がトラブルに見舞われるところから始まり、それが目的地を誤ってタイタン...続きを読む
  • 未来からのホットライン
     「タイムトラベルもの」と言えるか。
     人や物が時を超えるわけではなく、メッセージが伝えられるだけなのだが、それが過去へ届けば、歴史を変える力は十分にある。
     タイムトラベルものには、扱いに困る矛盾が色々とあるにもかかわらず、元祖「タイムマシン」から多くの作品が描かれているが、そこにはやはり、「もう...続きを読む
  • 造物主の掟
    ずっと本棚の奥で埃を被って眠っていたSF小説を引っ張り出して読む。

    ジェイムズ・P・ホーガン 著 「造物主(ライフメーカー)の掟」
    もう購入してから10年以上も本棚の肥やしとなっていた作品だ。
    毎回半分程度まで読み進むと決まって話の筋が判らなくなってしまって、挫折してしまうのであったが、今回は挫...続きを読む
  • 創世記機械
    その昔初めて読んだハードSFがこれ。
    途中の物理運動の解釈が難解で、何度も読み返した記憶がある。
    でも、それがあの結末に繋がるのにぶったまげた。
  • 時間泥棒
    題材としては初期SFに近い空気を感じつつも、題材への切り口はアメリカSF的な空気も持ち合わせている不思議な一冊。すんなり読めるけど、練りこまれた良質な作品でした。

    事象の考察への切り込み方はホーガンらしいなという印象。ここらへんは星を継ぐものと同じかおりを感じました。印象的だったのが以下の一文。
    ...続きを読む
  • 造物主の掟
    超異世界のお話。
    とはいえ、これが、舞台は土星のタイタン。
    どっか遠い星の自動機械たちが
    いろんな不調を乗り越えた結果
    地球の生態系にあたる進化を繰り広げちゃった。。。という話。
    その説明も空前絶後。
    もう唸るしかないっ!
  • 創世記機械
    良いですね。これぞハードSF。
    発表されたのが1978年。舞台は近未来の2005年と言う設定です。
    現実の2005年は、作品に描かれているような、東西対立が激化し世界大戦前夜という状態では無いけれど、また科学技術の進化も随分と違うけれど、それはそれで良いんです。預言書ではないのですから。
    何と言って...続きを読む
  • 時間泥棒
     「時間泥棒」と聞いて真っ先に挙げられるのは、やっぱりエンデの『モモ』。ファンタジーという形式を取りながら、現代を的確に風刺した『モモ』を真っ先に思い浮かべてしまうので、本書はちょっと物足りなさも感じてしまう。また、ホーガンらしい緻密な理論構築も、従来に比べて少々甘いような気もする。
     それでも、主...続きを読む
  • 未来の二つの顔
    ホーガンの近地球・近未来作品。地球軌道上でAIを実験的にイジメた人間達は? なんで、そんなことしたんねん?
  • 創世記機械
    堅苦しい題名ですが中身はちょと現実味があってイイ感じです。
    いつか世界もこうなればイイなぁと思いました。一気に読めますよ。
  • 仮想空間計画
    本物のAIを作ろうとしたのにいつの間にかヴァーチャルリアリティ=ヴァーチャルワールドの開発に話がすりかわり、メイン科学者が敵対していた同僚の姦計によって、それまでの記憶を消されてヴァーチャルワールドに閉じ込められた! 装置のスイッチを握ってるのは相手のほう。果たしてメイン科学者・コリガンは無事にその...続きを読む
  • 未来からのホットライン
    ハードSFの巨匠、ホーガンが手掛けたタイムマシンもの。タイムマシンといっても荒唐無稽さはなく、本当にある話のように理論的。ゆえにちょっと難解。ホーガン独特のスピード感と展開はスリリング。
  • 星を継ぐもの
    これが正史なんじゃないかと思わせるほどの迫力はあった。
    しかしやはり SFはニガテだなと思い至った。
    そもそも今書かれている文がいつどこの誰視点のものなのか明示されないまま進んでいくのが凄くニガテだが、特にSFはどこまでが"アリ"なのか明示されないまま進むと想像のしようがなくなる。
    脳の負荷が高く疲...続きを読む
  • 星を継ぐもの
    まず、設定が面白いと思った。
    読み進めていくうちに謎に対する答を想像できて、謎解きも楽しめた。
    ただ、くどいと感じる部分もあり、少し説明が多過ぎるように思った。
    書かれたのがかなり前なので、登場する技術に古さを感じる箇所もあった。
    それでも総合的には、面白く読め、読後感は良かった。