服部京子のレビュー一覧
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主人公のピッパがひたむきに自分の信じたものを証明しようと奮闘し続ける姿に、ミステリとはまた別の軸で感動を呼ぶ作品であった。
ある少女を殺したとされる青年は、その人となりを知っていれば、そんなことをするはずがないと多くの人が思うであろうところ、公的権力が「こうである」と判を押すことで、またメディアが囃し立てることで、いとも簡単に大衆はコントロールされ、その青年が犯人であると信じてやまなくなってしまう。
こうした世間の冷たい目に晒されながらも、それに抗うように最後まで奮闘し続けるピッパの姿が、今の時代のなかで輝きを放つのである。
物語の魅力としては、ピッパが事件の真相に近づいて行く中で、出てく -
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ネタバレ前半は、兄が犯人だと匂わせている。ということは兄ではないんだろうと読み進めていくと、やはり兄ではない。もしかして母親?とも思ったが、真相は違う人だった。
ギリギリまで「やっぱり助かりました」となるか期待していたが、そこはそうならず。確かにそれではご都合主義すぎるし、余韻があってよい結末だったが、残されたビリーと父親の気持ちを思うと辛い。
特に父親…3人の子どものうち1人は自分の子どもではなく、残る2人の実子は妻の不倫相手とその子どもに殺されて。しかも自分の会社も妻の不倫相手の子どもにグチャグチャにされた上、知らないうちに自分も殺されかけてた。後に残ったのは、子どもが殺された事件現場になった自宅 -
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ネタバレ・あらすじ
アメリカ バーモント州が舞台。
27歳のジェットはハロウィーンの夜に自宅で撲殺された。
運よく目覚めたが、頭蓋骨の骨片が脳内に入り込んだ影響で7日後には脳動脈瘤が破裂して死ぬという宣告を受ける。
最後の7日間、ジェットは幼馴染のビリーと共に自分を殺した犯人を探し出すことにした。
・感想
面白かったし、読みやすかった。
邦訳されているホリージャクソンの作品は全て読んでるので「ホリージャクソン」的展開とかキャラ設定かな、と思った。
悪く言えばマンネリとも感じるかも。
でも、やはりこの手のビターなラストは最高!
このラストがホリージャクソン作品を読む醍醐味だと思ってる。
作者自身が行 -
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初めて読んだ海外翻訳文学がこの『自由研究には向かない殺人』でした。とにかく読めば読むほど容疑者が増え、途中から紙に人物相関図を書きながら主人公と一緒になって作業ノートを読みながら最後まで頭に酸素が足りなくなりながら犯人を追いかけた数日間でした。若さ故の無鉄砲さ、ハラハラドキドキさせられると共に、主人公の常に公平な視点であろうとする姿にハッとさせられる。これだけ没頭できるミステリ小説に出会うのって、本当に稀だなあ幸せだなあと思います。続編もあるとのことですが、この数日間かなり頭を使ったので少し休憩しようかなあと思います。
⚠️動物が亡くなるシーンがあります。事故的という言い方も正しくはないのか -
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ネタバレ前作のラストから完全に地続きの世界観で、ピップとラヴィの関係性や、街を揺るがした事件のその後の空気を生々しく味わえる見事な続編です。
そして、ドラマ版と比較した際の「原作ならではのバランス」も非常に興味深いポイントです。
原作小説では、マックスの性的暴行事件の裁判が裏で進行しているものの、あくまでメインはジェイミーの失踪事件の捜査にあります。そのため、ドラマ版のようにマックスの裁判を重厚に描き、あの強烈なラストシーンをアクセントとして機能させていた構成を観た後だと、原作のマックスへのフォーカスの薄さに少し物足りなさを感じるかもしれません。ドラマ版の方が、マックスという存在がもたらす胸糞悪さ