服部京子のレビュー一覧
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ネタバレこの作者さんの作品は、【自由研究には向かない殺人】のピップや、【夜明けまでに誰かが】のレッドなど、性格に違いはあれど、機転の効く頭脳明晰な主人公が、あらゆる媒体を駆使して令和の謎解きを展開するのが魅力的だ。
本作で主人公に据えられたジェッドは、なんと犯人にたどり着けないまま死んでしまう。これまでの作品を愛読してきた自分には、雷が落ちたような衝撃だった。なんという消化不良…と思ったが、これはジェッドに対する作者の優しさかもしれないとも思った。犯人は彼女の愛する人の父親。もしも真相を突き止めてしまっていたら、2人はあんなに美しい最期を迎えられただろうか?ジェッドは、ビリーと謎解きすることで、これまでの人生で得られなかった充足感を感じながら死ねた。真相が明らかにならなくても、得るものがあったのだ。
これまでの作品のようなミステリと思いきや、今回はジェッドとビリーの物語であり、事件はその契機に過ぎず、新しい切り口を見せてくれた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレすっきりと終わった前作に対し、続編の今作は「続きますよ」感がつよい!!!
ナタリーの家に入っていくジェイミーを見たというトムノヴァクの証言はなんだったのか?マックスの家を荒らした犯人はピップだと断定されたのか?スタンリーの家に侵入したラヴィとコナーはお咎めなしなのか?気になることがたくさんある。
余談だが、作中で出てきたインスタアカウント"LaylaylaylaM"を調べたら別人の同名アカウントが出てきて、その投稿のコメント欄に"Hello charlie. found this page from the book"というコメントを見てしまった。とんだネタバレ… -
Posted by ブクログ
ハロウィンの夜、何者かに殴打され生死の境をさまよったジェット。奇跡的に助かったものの、後遺症から余命1週間を宣告される。
彼女は幼馴染のビリーと自分を殺した人物を見つけるべく捜査を始める。
被害者が一命をとりとめて、犯人を探し出そうとするという設定はもちろん斬新でおもしろい。でも、それ以上に死というタイムリミットが制約からいつしか無敵感と潔さに変わっていくところが新鮮だった。
「いいでしょ、もうすぐ死ぬんだから」の圧倒的なパワー。生前(という言い方をあえてする)何かを成しとげなくてはという強迫観念にも似た強い気持ち。この二つが合わさったジェットはさながら暴走機関車。
「やりすぎだろ、おいおい…」と思う一方、「いいぞ、もっとやったれ」と彼女を応援してしまう自分もいた。
犯人を探しにとどまらず、これをきっかけに彼女が残り少ない自分の人生を取り戻していく。この仕掛けが一番私に刺さったなあ。
登場人物みんなの後ろ暗い秘密がイモづる式に明らかになって、最後結末に収束していく様は読んでいて気持ちいい。
ただ。いかんせん、ラストの展開に救いがない…!
私が海外の作品をあまり読まないからか、エンジンがかかるまでかなりの時間がかかったのはちょっと残念だったな。1/3過ぎたあたりで急にスピード感が出てきて、ラストは一気読みしてしまった。
最後に一言。
ビリー、おまえは本当にいいやつだな… -
Posted by ブクログ
ネタバレハロウィーンの晩に何者かによって自宅で頭を殴打された主人公は、それが原因でやがて脳内に手術で動脈瘤が形成される。手術は不可能で、その破裂により余命は1週間と宣告された主人公は幼馴染と共に捜査を始める。。。
タイムリミットミステリーでページを捲る手を止められない面白い物語だったが、女性主人公と歳の近い男性バディ、頼りにならない無能な地元警察、真犯人は幼馴染の父親など、「自由研究には向かない殺人」とほぼ同じ構造なのは残念。それを差し引いてもお勧めしたい作品ではあるのだが。
「自由研究には向かない殺人」を読んでいなければ、間違いなく⭐︎5つの作品。 -
Posted by ブクログ
【2026年100冊目】
ハロウィンのバカ騒ぎの夜、ジェットは殺された――後頭部を殴られ、意識を取り戻しはしたものの、余命は一週間だと告げられる。限られた時間の中、友人のビリーと共に捜査を始めたジェットだったが……私を殺した犯人は、私が探し出す。「自由研究には向かない殺人」で一世を風靡したホリー・ジャクソンの最新作。
最初は主人公のジェットのことがあまり好きになれなかったのですが、犯人探しが進むにつれ、ジェットの心情も深掘りされていき、どんどんと「頑張れ!」という気持ちになっていきました。
腎臓に疾患があるというハンデを持ち、何かを成し遂げるという経験をしたことがなかったジェット(唯一達成したものは忌まわしい記憶と共にあるという……)。なのに、ハロウィンの夜に殺されかけ、告げられた余命はわずか一週間。そもそも設定の時点で面白いのですが、一週間という短い期間をジェットとビリーの濃い物語として追いかけることができました。
ホリー・ジャクソンさんはまさかの展開にするのが上手い作家さんなので、今回もそこそこ翻弄されました。最後も予想がつかなかったですね、油断ができなさすぎる。
既に次回作が楽しみです。次はどんなお話を見せてくれるのか。期待して待ちたいと思います。 -
Posted by ブクログ
何者かに頭部を三回にわたり殴打され意識不明となったジェット
二日後に目覚めたジェットは何とか一命を取り留めた
が、それも束の間
その殺意ある殴打と持病の合併症から余命は一週間だと医師から宣告される
そこで、ジェットは残された時間で「わたし自身が殺された、自分の殺人事件を解決する」と行動に移ります
残された僅かな時間で頑張るジェットを応援したくなる人もいるでしょうけど、いやいやいやちょっと待て!
冷静に考えみて!
ほんの少し前まで意識不明で生死の境をさまよっていた人が犯人探しにそんなにバリバリ動ける!?
頭に包帯は巻いてるけどそんなに動いてもいいものなの!?
無理でしょ!
だめでしょ!
ってツッコミたくなりますw
ま、設定はどうあれ読み応えは抜群です
600ページを超える作品ですが一気読み
そこはさすがホリー・ジャクソクでした!