服部京子のレビュー一覧
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「自由研究には向かない殺人」シリーズのホリー・ジャクソンの新作ということで飛びついた。
キャンピングカーという密室の中で姿なき犯人を巡る息詰まる攻防と、隠された「秘密」とは何か、という二重のサスペンスにのめり込んだ。さすがにこの作者は物語の構成がうまい。
ラストの伏線改修も爽快。この作者には今後も引き続き期待。
物語がほぼキャンピングカーの中とその周囲だけで展開するので、映画化にはうってつけの題材。
「自由研究・・・」と同様、一見良好な人間関係の裏のドロドロしたものを描くのはこの作者の特徴ですね。
またやはり前作と同じく、女の子同士の友情の絆が強調されているのは女性作家らしいなという感じ -
Posted by ブクログ
イギリスの高校生の少女が、学校の自由研究課題として自分の街で5年前に起きた殺人事件を調査する話。
いや殺人事件が高校生の自由研究に向いてるわけないだろって。
今まで海外のミステリーはアガサクリスティみたいな古典を多く読んでいたけど、それらに比べてこれはめっちゃ読みやすい。
高校生の主人公視点のため砕けた文章も多く、自由研究という体裁のため必要な情報を適宜まとめてくれる。
ユーモアというか、ジョークもたくさん。
あと海外の小説は登場人物の名前覚えるのが個人的には大変なんだけど、本作は高校の友達やらその家族やら事件関係者やらで登場人物がめっちゃ多い。
しかもニックネームとか使うから混乱する。
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Posted by ブクログ
前作からの作者のファンですが、この作者、ストーリーを引っ掻き回し読者をイライラさせる嫌なやつを描くのが上手すぎる!!このキャラクターのせいで何回も今日はもう読むのやめようかなに何回もなって中々読み進まなかった!
それでもストーリーが進むば続きが気になって、ブツブツ某登場人物に文句を言いながら読み終えました。
秘密と罪悪感を抱えても、せめても大切な人や周りの人を守りたい、良き人でありたいと密かに願って行動しようとする人達が結果的には辛い思いをする展開がズーンと来てしまった(某登場人物との対比でますます)
子供にとっての親の存在って良い意味でも悪い意味でも強すぎて、、、10代なんて特にだよね。
レ -
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ネタバレ2作目までで、ピップに感情移入し過ぎて読むの辛かった
良かった点
・これまで事実と思われたことの真実
(アンディの日記HH、ジェイソンから逃げる本当の理由、サルへの気持ち)
・ピップが警察への不信感を募らせていく描写の丁寧さ
嫌な点
・チャーリー・グリーンあっさり過ぎる
・ピップの件だけ鋭いホーキンス
・ピップが人を殺してしまった
『カーテン』『名探偵の掟』とか既にあるから、名探偵の主人公が犯人になるのはまあ、、、って感じやけど、別の奴に罪をなすりつけるのは、、、。いくらマックスとはいえ結構ショックやった。ただ作者の源流に司法制度への警鐘、怒り、失望があったようなので、ピップにその代弁 -
Posted by ブクログ
自由研究と聞いて日本人がイメージするものとは若干の隔たりがあるEPQ。それもそのはずで、文化や仕組みが違うとなかなかパッと認識できないんだけど、ピップたちはかなり優秀な若者らしい。
インタビューや調査結果を文章にまとめるスタイルは自分の中ではかなり新鮮で、追いかけている事件が5年前に起きたもの、というのもあまり体験したことのないタイプで面白かった。挿絵(?)があるのも入り込みやすいポイント。
徐々に判明していく哀しく、残酷な事実と襲いくる不安や恐怖にドキドキしながら読んでいた。ピップとその同級生たちの会話がまさしくティーンエイジャーといった印象でそことのギャップ、というよりそれがあるからこそ -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語の導入に、前作の流れを説明してくれるのは親切
警察がめちゃくちゃ無能なだけで、正直警察が本格的に取りかかっていればもっと早く解決していた事件ではある
それを何の権限もない現役高校生が調査するから調査に様々な困難が生じる。本作の謎解きにおける関門はほぼそういう類のもので、凝ったトリックなどはない。他人のなりすましくらいである
面白いのは、現役高校生が小さな街で、このような事件を解決しようとするそれに付随する事件外のトラブル、主に人間関係のトラブルである。
1人の若き才能が本気を出すことによる、周囲からの妬みやっかみ嫉妬。今作ではpodcastもやってしまっているので全英、全世界から気分の -
Posted by ブクログ
【2025年94冊目】
試験がひと段落した高校生のピップは友人に誘われ、マーダーミステリーに参加することに。頭の中は次に取りかからなくてはならない自由研究のことでいっぱいなピップは、最初は気乗りしないものの徐々に謎解きゲームにのめり込んでいく。自由研究には向かない殺人シリーズ前日譚。
3作目がものすっごく分厚かったこともあって、手に取った時思わず「薄っっす」と呟いていましたが、薄くても中味は充分濃くて楽しく読めました。登場人物名と、それぞれがマーダーミステリーでなりきる人物名が混ざった状態で書かれているのでたまに混乱しましたが、本編よりも限られた数しかキャラクターが登場しなかったので何とかな