山出高士のレビュー一覧
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「目でみることば」シリーズの第2作目。
40の言葉の由来についてを言葉と写真で紹介。
50音順。一つの言葉で4ページ。
言葉、姿、説明と関連する情報での構成。
コラム、撮影協力、主要参考文献有り。
今回も、様々な由来を探索し、身体を張った取材と体験で、
見事に言葉と写真で紹介しています。
表紙からして、なんで象?と思ったけど、本文を読めば、納得。
そうか、長いものは象の鼻だったのか~。
「銀ブラ」も銀座をブラブラだと思っていたし、
器でない丼の存在に、びっくり。
調べた離縁状の75%が「三行半」だったというのも、驚き。
写真で見たら、知ってるようで知らなかった言葉は一目瞭然。
「一世を風靡する -
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「目でみることば」シリーズの第1作目。
40の言葉の由来についてを言葉と写真で紹介。
50音順。一つの言葉で4ページ。
言葉、姿、説明と関連する情報での構成。
コラム、撮影協力、主要参考文献有り。
知ってるようで知らなかった言葉を写真で見たら、一目瞭然。
「灯台下暗し」は現代の灯台じゃなかった。
「試金石」って実在するんだ。
「勝負服」って、競馬と競艇では違うんだ。
歴史や風習から浮かび上がった言葉もある。
関連する情報も楽しい。
雉が美味しいという理由も国鳥に選ばれたって・・・食べてみたい。
文も写真も何だか楽しいそうな雰囲気があるのが、また良い。
日本語って面白いなぁと楽しんでしまいました -
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今年(2020年)の8月に出た目でみるシリーズの最新刊。面白い、非常に面白い。部屋にやって来た女房に写真を見せて「ハリセンボンって、針が何本あると思う?」と聞いてみた。「千本ってわけないよね。200本!」「いい線行ってるなあ。350本ぐらいだって」「じゃあ、千手観音って、千本手があるの?」「そんなにあるわけないでしょ。せいぜい300本ぐらいかな」「実はねえ、千本ある観音さんもあるんだよ」「へえ、すごいね。頑張って手を作ったんだね」というやり取りをさっそくやってしまう程、面白い。
・八つ手は8つに分かれていなくて、7か9か11に分かれている。
・七味唐辛子の七はちゃんと七種類の物が入っていて、八 -
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表紙は5000円と500000円の盆栽。手を掛ける年月が違うだけだそうだが、だから若い人は安いものを買い求めよとプロは言うらしい。ただ高い方がいいという観点だけで見ていないところが、この本のポイントだ。エントリーモデル(初心者向けの製品)という考え方も大切だという。くらべた二つのものの安い方だって、それなりの値段なのだ。安いと言っても簡単に手が出ないものもある。
「羽毛ふとん」確かにグースの毛よりマザーグースの方が毛足が長くて暖かそうだ。
「おろし金」高い方はステンレス製ではなく銅製で職人が一つ一つの目立てをしているとか。ほう。
「カステラ」1250円と6600円。高い方は烏骨鶏の卵で作ってい -
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「くらべる東西」の姉妹編。西日本と東日本だけに限定せずに、いろいろな2地域でいろいろなものをくらべてみようという写真+解説集。同じ名称のものが地域によって微妙に、あるいはかなり違うというのは、なかなか見る方としては面白い。へえーとなること請け合い。全国各地の情報誌みたいでもある。
スコップとシャベルの東西での逆転や、納豆の違いなどはよく知られているだろうが、「いがまんじゅう」の違いには驚いた。あんころ餅の上に米がのっているものとばかり思っていたが、埼玉の鴻巣市では赤飯でくるんでしまっている。
「かまぼこ板」は大阪では板のにおいが蒲鉾につくのを好むが、他地域ではそうではないらしい。
「餃子」は浜 -
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お馴染みの目で見るシリーズ。表紙の写真は驚く。象の鼻って力が強いんだ。この写真は「長いものに巻かれろ」のもの。いろいろな言葉の語源が目で見れた上に解説も面白い。「一世を風靡する」の写真は、草が風に靡く曽根高原で、そこから「一世風靡セピア」のグループの話になり、セピアの語源にまで触れていて面白い。セピアというのはギリシャ語でイカのことで、イカ墨で書いた文字が色褪せるとセピア色に見えるからだそうだ。
「ちやほや」が藤原道隆の娘の中宮定子が清少納言におくった歌の「みな人の花や蝶やといそぐ日もわが心をば君ぞ知りける」が元だということには驚いた。「花や蝶や」が「蝶や花や」にひっくり返り、それがちやほやに -
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外国人が日本語を学ぶとき、言葉の些細な差異の使い分けを難しく思うだろうことは、自分自身が外国語を学ぶときに感じたことから想像はつく。ただ、学びが進むにつれてそ差異こそが面白くなってくるに違いないのだ。これは言語の魔力によるものであり、その言語を使う人々の文化にも源はある。だから、この本のように似ているものを追求すると、意外な深みにはまるという驚きがある。似ているものの写真に加えて、解説、ちょっと関連した情報などがあり、ぽんと膝を打つことがあると、私など、楽しくてその場で踊りまくってしまう。
陰と影・形と型・壁と塀・原料と材料・笹と竹・サンデーとパフェ・使用と利用・菖蒲と花菖蒲・対称と対照・卵と