小島英俊のレビュー一覧
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貨物列車のあゆみが丁寧に解説されています。現在がコンテナ貨物が主要になっています。日本だけではなく海外の数字も。やはり、アメリカや中国は貨物の規模が違いすぎます。日本は旅客こそ世界トップクラスですが、貨物は割合が少ない。ドライバー不足も懸念される世の中で、今後の貨物の在り方が問われています。また新函...続きを読むPosted by ブクログ
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夏目漱石の生涯を交通の視点から照らす意欲作。
1867年生まれ、1916年没。ちょうど日本の鉄道の発達と重なる生涯。坊ちゃんのマッチ箱の汽車だったり、鉄道の黎明時代。人力車や欧州航路など鉄道以外の交通についてもかなり細密。
得てしてこういう本は趣味本、素人っぽい本が多いのだが、この筆者の著作はレ...続きを読むPosted by ブクログ -
「日本の鉄道関係技術が辿った経過」を概観する一冊である。例えば電気のことや、幾つかの装置の仕組みなど、やや専門的なことへの言及も在るが、表や図が適宜配され、技術に明るいでもない読者も或る程度内容は判る。実際、私自身も技術に明るいでもないが、「なるほど、そういうことか…」と愉しむことが出来た。著者も技...続きを読むPosted by ブクログ
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暑い日が続いている。
こういうときはどこか涼しいところに行きたいと思う。
夏休み、あるいはお盆休みで新幹線を利用して移動する機会も増える今日このごろ。
新幹線の成り立ちについて知っておくのもいいかと思い読んでみた。
流線形は新幹線のイメージそのものと言ってもいい。
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鉄道のスピードアップの歴史について、日本だけでなく世界の動向もきちんと押さえていていている。また、お金のかかる新幹線のような高速新線だけでなく、在来線を中速鉄道として改良する可能性についても触れられていて興味深かった。Posted by ブクログ
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帝国議会における議論を戦後の国会と比較しながら記述している。田中正造の足尾銅山鉱毒事件の追及、統帥権問題の議論、斉藤隆夫の粛軍演説、浜田国松の腹切り問答、日本国憲法の天皇制や戦争放棄に関する帝国議会最後の議論など、歴史の名場面を厳選された議事録の該当箇所とともに読める。また、明治初期の日清日露戦争時...続きを読むPosted by ブクログ
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現代でも首都圏の通勤電車の混雑は苦痛で
あって、快適からは程遠いです。
コロナ騒ぎでようやく普通になった、という
程度でしょうか。
しかし150年ほど前に開発された鉄道は、
これでも信じられないレベルで進化を遂げて
きたのです。
何となく分かりますよね。蒸気機関から
電車に進化しただけでも冷静...続きを読むPosted by ブクログ -
丁寧に技術面から見た日本の鉄道史をまとめた良著。
鉄道マニアとしては非常に読みやすい本でしたが、普通の人にはそもそも読むモチベーションが理解できないのではと。
しかし、この本を読んでいて実感したのは、鉄道の技術は総合技術勝負的な面があって、線路は測量から始まって橋を架けたりトンネルを掘ったり。レー...続きを読むPosted by ブクログ -
明治・大正の時代のサラリーマンの海外赴任を書いたもの。外貨を稼いだ人々だけでなく、技師や職人さん達もモチロン欧米で技術留学をしていたあたりが灌漑深い。Posted by ブクログ
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コロナ後初の出張のおともに本書を持っていく。
著者は交通史の専門家(といっても、商社などで長く勤務したビジネスパーソンだった方)。
本書は「読んで楽しくわかりやすく」をモットーに書かれたものだ。
漱石の生涯をたどりつつ、発達していく交通機関の状況を説明していく。
・学生時代の旅で利用した蒸気船と蒸...続きを読むPosted by ブクログ -
書名から「鉄道マニア向け?」と思われがちですが、決してそうではないです。鉄道技術と言うとつい車両や、特に新幹線などに注目が集まりますが、本書ではそれらを特別視するのではなく、列車を安全に運行させるために必要な技術全般について、その発達の経緯を分かりやすく説明しています。
トンネルの工法(NATMやシ...続きを読むPosted by ブクログ -
人に勧められて小難しい本を読んでみた。
歴史やら経済やらの知識がなく読んだから、半分も理解できてないかもしれないけど、でもへぇーが沢山。
会社説明会で設立何年って聞いたりするけど、実際当時どんなだったかイメージできていなかったな。
一番大きな感想としては、自分が思っていたよりもだいぶ前から日本は頑張...続きを読むPosted by ブクログ -
やられた。この分野もこつこつと調べていたが、何分にも五目研究家なので、一つの分野に絞り込んで結果を出すことができない。方法論は分かっているし、早期退職で研究時間を増やせばなんとかなりそうなものだが、守備範囲と言うか興味の対象が多すぎて同時進行でいろんなことに手を出さないとストレスが溜まる性質なのだ。...続きを読むPosted by ブクログ