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戦前と戦後の奇妙なまでの符合、やはり歴史は繰り返されるのか! 1890(明治23)年から1947(昭和22)年まで、全92会期が開かれた帝国議会。そのなかから歴史的事件・事象を抽出、何が話し合われ、どのように決まったかを探ったのが本書である。憲法改正、海外派兵、金融危機、震災、汚職……帝国議会(戦前)と国会(戦後)では、驚くほどの一致を見せる。大局観や識見を有した首相の言葉、命がけの議員の演説、躍動した論議は今も輝きを放つ。帝国議会が戦争を止められなかったこと、その際の攻防は、安全保障問題に揺れる現在の日本に「教訓」を与えてくれるだろう。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年07月30日
帝国議会における議論を戦後の国会と比較しながら記述している。田中正造の足尾銅山鉱毒事件の追及、統帥権問題の議論、斉藤隆夫の粛軍演説、浜田国松の腹切り問答、日本国憲法の天皇制や戦争放棄に関する帝国議会最後の議論など、歴史の名場面を厳選された議事録の該当箇所とともに読める。また、明治初期の日清日露戦争時...続きを読む
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