志賀内泰弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ他人より不器用だけど、その分一人一人に丁寧な対応をする和菓子屋の新入社員。
ラストはそのお客様から、沢山お返しや感謝が届いて大団円
…自分が捻くれてるのは承知だけど
そりゃ、丁寧な対応出来れば自分もお客さんも大満足なのは当たり前
他の従業員だって同じ事をしたいと思ったとしても、お客さんを待たせられないし、自分が時間をかけると他の社員に負担がかかるし、で折り合いを付けてる人も居ると思う
彼女がそんな対応が出来るのは、誰かの犠牲の上に成り立ってる訳で、それを彼女だけが持ち上げられるのは、ちょっともやっとする
彼女の対応が会社の指針になるなら、皆に同様の対応をさせたら良い
絶対お店が回らな -
Posted by ブクログ
ネタバレ祇園の片隅に息づく人情をどうぞ。
元芸妓のもも吉は、お茶屋を畳み、一言さんお断りの甘味処を営んでいる。娘は芸妓を辞めてタクシードライバーで独立。麩もちぜんざいと共に差し出される、粋な「おせっかい」が、悩める人の心をときほぐしていく。
いい話なんだけど、どこかビジネス書の説教くささを感じる。なんでだろう。人間関係に大事なのは、人の心を慮ること。相手のことを思って行動すること。とても「いい話」だ。話のほとんどに、ビジネス上の理不尽に耐えないといけないエピソードが出てくるからだろうか。ちょうど仕事でしんどい思いをしているせいか、ちょっと読むのが辛いところもあった。
まっとうに努力していても、な -
Posted by ブクログ
自己啓発本ですが、小説形式なのでサクっと読めます。
もちろん小説だからフィクションなのですが、読めば納得。
日本の「ことわざ」とか「言い伝え」って、よく真理を捉えているなぁと思います。
古から言われている「正しいこと」ことなのに、それが出来ずに、自ら不幸の道、破滅の道に進んでいるのだから、人間とは愚かなものだと思う。
真面目にコツコツと、自分の事よりも他人のこと、社会のことを考えて正しい行動をすればいいだけなのに。
この本の優れている点は、それら説教・説法だけで終わっていないこと。
「経済の論理」としても、他人を助けることが、回りまわって自分の身に返ってくることを証明している。
普通に考えれば