あらすじ
かつて一世を風靡しながら、不慮の事故で行方を晦(くら)ました歌舞伎役者が、十五年ぶりに京都に姿を現した理由とは。茶会の準備で老舗和菓子屋の女性が見せた「おもてなし」の神髄。ようやくお店出しが決まった舞妓に思わぬ事態が……。祇園にひっそりと佇む一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉と、そこに集い、慎ましくも誇り高く生きる人々の哀歓を描いた連作短編集。シリーズ第三弾。
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5話ある話のどれをとっても比較できないくらい良い話。朱音ちゃん、いろいろと手際は悪いけど、何事に対しても一生懸命に向き合う姿勢が良い。本人は特に意識していなくとも相手を思いやり何事にも真剣に向き合う、その姿勢は解る人にはちゃんと伝わる。頑張れ朱音ちゃん。そして過去のトラウマから言葉をしゃべることができなくなった奈々江。奈々江ちゃんの頑張りをしっているからこそ、祇園の街の人々の心意気が奈々江をささえる。もも吉お母さんもそうだが、琴子お母さん最高に優しい。マル京のお父さんもええ味だしてるし。
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内容(ブックデータベースより)
かつて一世を風靡しながら、不慮の事故で行方を晦ました歌舞伎役者が、十五年ぶりに京都に姿を現した理由とは。
茶会の準備で老舗和菓子屋の女性が見せた「おもてなし」の神髄。
ようやくお店出しが決まった舞妓に思わぬ事態が……。
祇園にひっそりと佇む一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉と、そこに集い、慎ましくも誇り高く生きる人々の哀歓を描いた連作短編集。
シリーズ第三弾。
文庫オリジナル。
令和4年9月4日~5日
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震災で親を亡くした奈々江が、又フラッシュバックを起こして声が出なくなってしまった。デビュー間近だったが、周りのフォローのお陰で無事お座敷にあがれたが、そのデビューで一悶着ありどうなるかヒヤヒヤしましたが、無事にデビュー出来て良かったです。声も早く戻ると良いなぁ。
心根が優しい朱音が茶道の家元の嫡男に見初められて、ほんわかしました。副店長の若王子の野心家なのが鼻につきましたが、朱音の思いやりの心が他の人にも伝わってホッとしました。きっと良い伴侶になりそうですね。
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ライト文芸でもこんな大人中心の話は珍しいんじゃないでしょうか。今回は恋愛話メインで良かったです。若い子を咜りつけて謝られるもも吉さんが可愛いです。
お坊さんが美都子をゲット出来ればいいですね。
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朱音さんの物語がよかった。
たぶん次巻で動くだろうが、若王子さんの今後が気になる。朱音さんの気遣いをみてどう変わっていくのだろうか?
続きが楽しみ。
あと作中に出てくる和菓子。たべてみたーい。
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元芸妓、もも吉さんの粋と心配りが
素敵で、好きな作品のひとつ。
そして、もも吉さんがおっしゃる
「頑張る」と「気張る」の違い…耳が痛い。
花街で挨拶のように使われる「お気張りやす」。
頑張るとは、我を張る、独りよがり。
気張るとは、周りを気遣って張り切る
ここに、惹かれて手に取った本。
私はついつい「頑張る」になってしまう。
さりげなく気張れるように努力しようっと。
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舞妓さんデビューおめでとうだけど、まだまだ前途多難やねぇ…
でも誠実であれば道は開けますよってこどやね。
あかねちゃんのほうも気になります。家元に嫁ぐことになったらすごいねぇー!