あらすじ
祇園に集う人々の歓びと哀しみを紡いできた「人情物語」、感動のシリーズ最終巻! 京都の花街・祇園にひっそりとある甘味処「もも吉庵」。元芸妓の女将もも吉が営むこの店は、一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみ、という一風変わった趣向の店。そんな店の彼女に、悩みを聞いてくれる、解決してくれる、という評判が人伝(ひとづて)に広まり、今日もさまざまな人たちが訪れる。「幸せになる資格がない」と過去を悔いる女性、ケンカばかりで心が離れた夫婦、亡き母を思い気丈に生きる少女……。彼らへのもも吉の言葉は、時に厳しくも、あたたかな光となって各々の人生に新たな指針を与える――。京都の四季と風物を背景に、花街を行き交う人々の人生模様を描いてきた連作短編集、掉尾を飾る完結巻。文庫オリジナル。
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Posted by ブクログ
前巻で美都子と隠善が異母姉弟と判ってショックでしたが、お互い良い人と上手くいきそうで良かったです。
風神堂の社長秘書・朱音のおもてなしの心のファンが続出。引っ張りだこの人気者なのに、本人はちっとも偉ぶらない所が朱音の魅力ですね。
あっと言う間に最終巻。
とても寂しいですが、爽快なラストでした。