あらすじ
京都・祇園。一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む、元芸妓・もも吉の人生の機微に通じた言葉が、悩みを抱えた人々の心を癒す――。和菓子屋の娘の接客を見た華道の家元が、そこに「奥義」を感じた理由とは。舞妓修業中に失踪した少女が、ある覚悟を持って置き屋のお母さんの前で見せた「舞」が起こした奇跡。入院中の子供に贈り物を届ける「祇園祭のサンタ」の正体を知った新聞記者の逡巡……。古都の風物詩と共に綴る、感涙必至の人情物語。
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Posted by ブクログ
町の移動図書で借りた本で一巻と二巻を読みました。東北育ちの私には知らない京都独特の文化が物語とともに綴られていて興味深く読みました。我を張ることが頑張る、それより努力する我慢する最善を尽くすことを表す気張る方が深い言葉だと感じ、これから使わせてもらうことにしました。近所付き合いが希薄になった昨今ですが、いまでも京都は助け合いの心が残っている街なんですね。その代表が正しくもも吉庵。
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前作同様、軽く読めてほろっとする短編集。
前作同様、奈々江ちゃんの話は、涙なしには読めない。
隣の芝生は青く見えるお話も良かった。
「自分の家の庭の手入れもせんと、他所さんばっかり羨ましがってもあきまへんえ。
第一、よう見えるだけや。口には出さしまへんけど、誰もが難儀なこと背負って生きてはるんと違いますか」
このフレーズ、すごく好き。
もも吉母さんの素敵な着物や、京都の華やかな雰囲気を堪能しつつ、どのお話も必ずハッピーエンドで安心して読めるところが、とても気に入っています。
Posted by ブクログ
前作の風神堂のトロいけど一生懸命な朱音。側から見ればトロいし使えないって見えるけど、社長の慧眼は間違い無かったですね。仕事の内容より人の為に即動けるかどうか。ここまで出来る朱音が凄いです。
そして、舞妓見習いの奈々江。とても悲しい出来事だったけど、居場所があって良かった。祇園の女として頑張ってほしいです。
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不器用な分、一生懸命にそして心を込めてどんな事に対しても真剣に向き合う、そして人に笑われようが邪険にされようが視る人はちゃんと見ていてくれる、1巻目に引き続き朱音ちゃんの話が良い。そして奈々江ちゃんを取り巻く祇園の街の人々の心意気、お爺ちゃんの遺影の前で踊る奈々江の祇園小唄に涙した。全5話掲載だが、もも吉お母さんを含め登場人物すべてがいい味がでていてどの話も良い。もちろん季節によって変わる麩もちぜんざいも。
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内容(ブックデータベースより)
京都・祇園。
一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む、元芸妓・もも吉の人生の機微に通じた言葉が、悩みを抱えた人々の心を癒す――。
和菓子屋の娘の接客を見た華道の家元が、そこに「奥義」 を感じた理由とは。
舞妓修業中に失踪した少女が、ある覚悟を持って置き屋のお母さんの前で見せた「舞」が起こした奇跡。
入院中の子供に贈り物を届ける「祇園祭のサンタ」の正体を知った新聞記者の逡巡……。
古都の風物詩と共に綴る、感涙必至の人情物語。
文庫オリジナル。
令和4年8月18日~20日
Posted by ブクログ
奈々江〜、ダメだよ2回も。気持ちは理解できるけどちゃんと言わないと。最後は自分でちゃんと決めたけどね。おじいちゃんとの別れは辛いけどこれからガンバレ!祇園サンタの話も良かった。そう、登るのは大変だけど落ちるのはあっという間でしかも輝いてる人、活躍してる人をもてはやしてるけど心の中では妬んで隙があったら足を引っ張ってやろうと思っている人間は本当に多い。知らない方がいいこと、みんなで守る秘密は尊い。
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ほっこりあったかい。
月刊誌に連載されていたからか
話の度に登場人物の説明があるのは
少しテンションダウン。
どんどん読もう。
あー。京都行きたい。
Posted by ブクログ
他人より不器用だけど、その分一人一人に丁寧な対応をする和菓子屋の新入社員。
ラストはそのお客様から、沢山お返しや感謝が届いて大団円
…自分が捻くれてるのは承知だけど
そりゃ、丁寧な対応出来れば自分もお客さんも大満足なのは当たり前
他の従業員だって同じ事をしたいと思ったとしても、お客さんを待たせられないし、自分が時間をかけると他の社員に負担がかかるし、で折り合いを付けてる人も居ると思う
彼女がそんな対応が出来るのは、誰かの犠牲の上に成り立ってる訳で、それを彼女だけが持ち上げられるのは、ちょっともやっとする
彼女の対応が会社の指針になるなら、皆に同様の対応をさせたら良い
絶対お店が回らないと思う
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
京都・祇園。一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉の、人生の機微に通じた言葉が、悩みを抱えた人々の心を癒す―。和菓子屋の女性店員の接客に、華道の家元が「奥義」を感じた理由とは。舞妓修業中に失踪した少女が「舞」で見せた覚悟と奇跡。入院中の子供に贈り物を届ける「祇園祭のサンタ」の正体を知った新聞記者の逡巡…。古都の風物詩と共に綴る、感涙必至の人情物語。
面白い‼️ けど・・・。
内容は面白いが登場人物の説明が毎回されるのは、読者としては一冊の本を読むのに「またか」と思います。もしかして連載小説だからかな思ったが内容がいいだけにちょっとうるさく残念でした。