志賀内泰弘のレビュー一覧
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一気に読んでしまう一冊でした
なんとなく目について読み始めた所一気に最後まで読んでしまいました。この本にたまたま出会えたことを本当に嬉しく思います。私はサービス業でも営業職でもありませんが、どんな職種の人でも仕事への姿勢が変わる1冊だと思います。
おそらく企業の人事や経営者はこの本を社員に勧め、読むように指示したくなる本でしょうが、指示されて読む本ほど読む気がなくなる読み方、視点で読んでしまいます。
この本を、自分から手に取り、引き込まれて読まれることを願います。買う人、売る人、作る人、運ぶ人など何かに関わる全ての人がこの内容を少し意識することで社会はよくなると思います。 -
Posted by ブクログ
著者はいい意味で、文章を過剰なほど整えようとしなくていいな…、と、思う(失礼)。
元々はライターさんなんか脚本家さんなんかわからんけど、すべてを地文でつづっていくのがいっそ清々しい。
感情移入はほぼしないけど、ストーリーが面白くて、かつ、スケールがでかくて、つい読んでしまう(笑)。
一話の美都子さんの話は読んだことあった。
読んでから、
「そういえばこの本を途中まで読んだのが(前回の)最後(の読書)やったな…」
と、思い出した。約一年前の読書はここで終わって、以来、ずっとアウトプットしてたんやった。
ちゅうことで、途中からは未読。
なんだかんだ言うて朱音ちゃんの話が好きなので、結局わたしは -
Posted by ブクログ
ネタバレいつもスパッと迷いを断ち切ってくれるもも吉の大岡捌きが爽快なこのシリーズ。
今回は娘の美都子の悲しい別れがグッときました。やっと結婚できる所まで来たのに、スキャンダルを怖れて別れを決意した美都子と藤田。美都子には幸せになって欲しいです。
もも奈もようやく会話がスムーズになっていてホッとしました。ずっと声が出なくて切なかったけれど、良い後輩も出来そうで良かったです。
いつものんびり屋だけど、誰よりも気遣いが出来る朱音に惚れない人は居ないと思ってましたが、てっきりあの家元の元へ嫁ぐのかと思ってきたので、まさか朱音の方が直人の事を気になっていくのが意外でした。それでも、あの2人もとてもお似合い -
Posted by ブクログ
面白かった。
陰の努力がこんなふうに実を結べばどんなにいいかと思うな。ある意味めちゃくちゃファンタジー。
でもこういう夢を見たい気持ちはある。小鈴ちゃんの話は電車で泣きそうになったわ。
ん?佐々木酒造?と思ったらほんまもんの佐々木酒造やった(とうらぶでは聚楽第で有名かな。某俳優さんのご実家…)。
それだけに限らずばんばん実際のものを出してくるのがさすがPHP文芸文庫!て思うけど、
え…ほしたらもしかしてもも吉庵も実在するん…?
と思ってしまった時点でもう著者の術中にはまってる気がする。笑
祇園へ出かけた気になれる本のような気もします。著者は放送作家さんなんやっけ?脚本家?なんかし、 -
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
京都、祇園の片隅にひっそりと佇む「一見さんお断り」の甘味処「もも吉庵」。店を営むのは、元芸妓のもも吉。メニューは「麩もちぜんざい」のみ。この一風変わったお店に、今日もお客が訪ねてくる――。
もも吉庵の女将の娘で、タクシー運転手をしている美都子は、乗客のある高齢の女性とその介護 士の嚙み合わない会話を聞いて、二人の真の関係に気づき……。
亡き息子の復讐を誓う男の哀しき慟哭。
料理の才能に恵まれた青年が陥った心の落とし穴。
声を失い、筆談でお座敷を務める舞妓の勇気がもたらした奇跡。
――甘味処「もも吉庵」に集う人々の悲喜こもごもに、女将のもも吉が寄り添い、ぬくもり -
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ネタバレ今回はカップルが色々誕生しそうでお気に入りばかりでした。
桔梗流の若旦那が朱音に惚れ込んでいるのに、当の本人である朱音があまりにネガティブな性格でヤキモキでしたが、若旦那の姉の楓さんに認められてホッとしました。確かに人によっては鈍臭いとイライラするかもしれないけど、朱音の良さは判る人には判るので、若旦那の見る目は確かですね。
板前見習いの拓也と震災で身寄りが亡くなった舞妓の奈々江も可愛かったです。お互い心に傷を持っているけれど、拓也の母に対する誤解が解けて良かったです。二度と会えなくなるかもしれないと言うのを一番解っている奈々江だからこそ、拓也に響いたんでしょうね。まだまだ未熟な2人