Hitenのレビュー一覧
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互いに「すりあわせ」をしたとはいえ、恋愛感情と家族愛、どちらとの距離の方が近いのかさえ判然としない中途半端で、ぎこちない不安定な関係。
そんな中、新庄の振る舞いから兄妹について考えさせられ、真綾の誕生日で実の弟たちや家族との関係を見詰め、徐々に誘われる渋谷の街のハロウィン狂乱で、工藤准教授の呪い、読売先輩の魔法、紗季にとっては思いが揺さぶられるかぼちゃのキャンドルライト。
どちらかの一方的な行動では無く、お互いに無言の合意の上ならば、「すりあわせ」が再度必要かな… -
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今巻は変則的で、9月上旬と下旬と分割で合わせて1週間分。
紗季の悠太に対する兄さん呼びは、一度始めたら安易に揺るがない様で…。
自立するという事は、他人と断絶することではなく、協調する事の筈なれど…。
9月下旬、亜季子が二人共の三者面談に応対したいとの言動に、悠太は自らの思慮の浅さを痛感し。
オープンキャンパスで工藤准教授と出会った紗季は、視野の狭さは理性と知性の敵と諭され。
予備校で出会った藤波夏帆と回遊魚の様に夜の渋谷を彷徨った悠太は、己自身を騙す愚かさに絶句し。
「告白」ではなく「すりあわせ」を選ぶのが、何とも二人らしいのか。
互いの気持ちのタグは明記できないなりに…。 -
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前巻の続きから夏休みを満喫するのかと期待していたら、いきなり8月後半で夏休みも終盤に…。
受験に向けた勉強とアルバイトのみの夏休みで、二度とない高2の夏休みとして如何なものか両親から苦言を呈される悠太と紗季。
丸からの情報で、真綾からプールに誘われている事を知った悠太。
しかし、少々度が過ぎた自責主義な考え方の紗季は、それを受容れる余裕がなく。その様なタイプの人が陥りやすい症状について、読売先輩から聞いていた悠太としても、もどかしい思いもあり…。
衝突しかねない状況から、主義を緩和して遊びに行く事になった紗季。
プールでの紗季の何気ない仕草で、急に心を鷲掴みにされる悠太。
プールの帰り道すが -
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期末試験も終わり、夏休み直前の弛緩した空気の漂う学校生活。
また、綾瀬さんらとの生活も1ヶ月を経て、それまでと異にする事となった生活習慣にも慣れてきた悠太。
しかし「ギブ&テイクはギブを多めに」と言う紗季に対して、自らの成果が吊り合っていない事に後ろめたさのある悠太。
そんな中、紗季の「現代文」の赤点・再試験・夏休みに補講の危機から、出来る限りの事をしようと考え…。
恋仲を疑われる事に抵抗感のある悠太。
しかし紗季の事を「完全な他人」とは呼び難い「他人」になっているのも事実で…。
一方の紗季も、これまでの思考手順とは異なる思いで、自らを鎖で縛り始め…。
次巻は夏休みかな?
バイトをフルタ -
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親の再婚により義兄妹となる事となった、高校2年生の浅村悠太と綾瀬紗季の二人。
タイプの異なる孤独体質の二人は、共通認識を「すり合わせ」て兄妹ではなく、互いへの干渉が最小限な赤の他人としての同居を目指す事となり…。
孤独指向は同じでも、悠太は陰キャ属性極まれりの「やりすごす」タイプ、紗季は見た目ギャルの武装モードで相手に迎合しないストロングスタイル、これから先の二人の変化は…?
紗季の探していた高額バイトの件、ちょっと安直な…、でも踏みとどまれたし…。
ところで、気を遣う間柄とは言え、入浴後に湯を抜き浴槽を洗い再度湯を張り直すって、悠太が紗季に気ぃ使い過ぎな感が…。
それに水道代とガス代が勿 -
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『雨の日のアイリス』と同じ作者なので読み始めてみたら、まさかそんな…orz...
魔界の絶対魔王ヘメロカリス・アウランティアカ・マイオール、その圧倒的な存在は、平和な魔界でデスクワークをせっつかれていた。
ふと人間界の資料(児童用絵本)から「でんせつのゆうしゃ」の存在を知り、後の世で神話となる死闘が起こる事に心躍らせ、伝説の勇者の末裔グランディス・ホーリーホックの家を訪れる。勇者の家の暮らし向きは、魔界の最下層より酷いありようで…。魔王は好々爺となり…。
そのまま進行するかと思いきや、波瀾万丈、なんじゃこりゃ。
とんでもな内容ですが、エロくて、且つ最後にチョット感動してしまう文字列、これも -
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義理の妹として向き合いたいから
義理の兄妹として迎えた最初の夏休み。悠太と同じ書店でバイトする中、沙季はバイト先の先輩 読売栞と悠太が親しくする様子に気を揉むばかり。一方、悠太は勉強とバイトに勤しみ、自分への妥協を許さない沙季がいつ壊れてもおかしくないと憂慮していた。その折、同じクラスの真綾が持ち掛けたプールへの誘い。悠太はこれを沙季を休ませる好機と考え、一緒にプールへ行く事を決める。冒頭の日記からして沙季の悠太への想いが滲み出る中、彼女が選んだ"女の子ではなく妹として接する"という選択。両親がようやく掴んだ幸せな日常を自分のエゴで壊したくない為で、作品名にこの選択を結び付ける発想に感心するばかりです。他
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さざ波立つ沙季の気持ち
必要以上に沙季に干渉しないとした悠太ですが、日頃の家事で彼女にお世話になっている事から、沙季の夏の補習回避の為に効果的な勉強法探しに奔走します。他方、悠太を同居する義理の兄妹として見ていた筈の沙季は、彼のバイト先の先輩の読売栞とのデート現場を目撃し、自分も悠太と同じバイト先で働く事を決めます。悠太を一人の男性として意識し始めた為の思い切った行動に違いありません。義理の兄妹の関係は沙季から変わりそうですね。読売先輩は沙季の心中をすでに察している様子で、次巻、この3人がどんな関係になっていくか非常に楽しみです。