瀧本哲史のレビュー一覧
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ネタバレ・人間は合理的に動いていない。組織に長期間属していると、物事をロジカルに考える能力が確実に低下していく。そういう組織に順応すればするほど頭が悪くなり、組織に順応することができなければ精神を病むことになる。純軟式切ってしまった人は、自覚症状を持つことができないまま、言い訳能力と自己自慢力だけが向上していくのである。
・どこで価値を出すか考える。商品を売るよりも副産物的な価値を売る方が商品が売れるかもしれない。
・ヒーローズジャーニー
1Calling
2 commitment
3 Threshold
4 Guardian
5 Demon
6 Transformation
7 Complete the task
8 Return home
・理想のチーム構成
勇者
魔法使い
エルフ
ドワーフ
トリックスター -
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生き残るためにはスペシャリティな人間、唯一の人になる。
分からない差異は差異ではない。はっきり目に見える差異が大丈夫。
トレーダー、情報を右から左へ流すだけの人は生き残れない。
エキスパートは生き残るのは難しい、ニーズが社会変化で消える。
マーケターは顧客が共感できるストーリーをつくり、顧客を再定義する。新しくない要素の組み合わせで差異をつくる。
自分も商品。売る場所を変えると結果は異なる。
イノベーションは新結合。まずは徹底的にぱくる。パクった企業をたたきつぶす。
リーダーは凡人をマネジメントするチカラが大事。クレイジーなひとがリーダーになれる。素晴らしい人はリーダーになれない。リーダーは敵と味方に分け、敵を徹底的に叩き潰す。クレイジーでない人はリーダーのサポート役になる。
リスクは自分でコントロールする。
新聞には誰かが流して欲しい情報だけが載っている。そこから学ぼうとするとコモディティな人になる。正しい少数意見に投資する。
苦境にある人に投資。今の評価で判断しない。
勉強して手に入れられるのは奴隷の為の学門。本当の武器は自分が動いて手に入れた知識だけ。
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ネタバレゼロ・トゥ・ワン
―君はゼロから何を生み出せるか
ペイパルの創始者で今はベンチャーキャピタルをやっている著者が、スタートアップに特化した自らの体験に基づく考えを披露しています。
まず、大胆に通常信じられている以下の常識に対して
1. 漸進主義
2. リーンスタートアップ
3. 革新より改良
4. 販売よりも製品
著者は以下のように主張しています。
1. 大きな賭けをしろ
2. 成功するための計画を持て
3. 競争するな
4. 販売は製品と同じくらい大切
自らいくつかの会社を経営しながらドットコムバブル、リーマンショックを生き延びてきた著者の言葉には重みがあります。
他にも以下のポイントが印象に残りました。
* スタートアップでは少数精鋭のチームが大切だが、個性豊かなメンバーの相性も大切
* テクノロジーは他の競合品より10倍の性能でないとだめ
* 成長する時にリニアなものなどなく、指数的な動きになる
ビジネスで成功するためには以下の7つの質問に答えられるようなビジネスプランが必要
1. エンジニアリング
2. タイミング
3. 独占
4. 人材
5. 販売
6. 永続性
7. 隠れた真実
そして一番わかったことは「竹蔵はスタートアップには向いていない」ということ。
まあ、序文を書いたような人が跋扈するその世界はこちらから御免こうむりたいです。
竹蔵 -
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競争をせず、楽観して未来を描け!
超がつくほど有名な本書。悪名高いピーター・ティールだが、さすが本質を突く明快な主張が多い。
世界を変えた起業家の見えている世界と視座は、途方もなく広く、高く、そして希望に満ちている。常に加速を追い求める彼の肩に乗れた、濃密な1.5時間だった。
ティールは「完全競争下では収益が消滅するため、できる限り避けるべき」と主張する。これはビジネスだけでなくキャリアにも当てはまり、多くの人間がアップサイドのほとんどない無意味な競争に駆り立てられている。富を生まない競争の先には破滅しかない。
人々を競争に駆り立てる力はイデオロギー化しており、その背景には「あいまいな楽観主義」があるという。つまり、「何となく世界はよくなる気がするが、その方法はわからない」という態度だ。こうした人々は、コンサルや投資銀行などのキャリアを選びがちだ。あいまいな未来に対しては、選択肢を広げることが安心につながるからだ。ティールはこれを「小さな成功」と呼び、そこからは社会に富は生まれないと断じる。
この指摘は大変鋭く、耳が痛い。未来を描けないから、人は多くが集まる場所に向かい、そこで競争は激化する。得られる利潤はごくわずかだ。とはいえ、未来を描くことは難しい。
本書から私が得たヒントは「創作」にある。ティールは大のSF好きで、PayPalの創業メンバーもSF好きが多かった(イーロン・マスクもSF愛好家として知られる)。SFは未来を描く作品であり、それを通じて思考を未来へ向けられる。私ももっとSFを読んでみたいと思った。
また、ティールは「あるべき姿」──本書でいう「隠れた真実」を見つけるには、諦めないことが大切だと言う。「もうすでに誰かが見つけている」と思わないこと。意外にも隠れた真実は残っているものだ。
ピーター・ティールのように生きることは容易ではない。しかし、世界を変える人たちの思考を垣間見られたのは大きな収穫であり、自分の人生にも十分応用可能だと感じた。次はSFを読もうと思う。
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雑多な世界に立ち向かうために、インプットも雑多に!
「読書」そのものに関する本は、タイトルで興味が湧きさえすればまず買うようにしています。そんな私なのでこのタイトルにはしてやられたといったところで、「読書」と「格闘技」という一見ミスマッチな組み合わせに一目惚れ。イノベーションを感じずにはいられないタイトルでした。読書そのものにあらたな価値を見出せるかもという期待を抱かせるいいタイトルだと思います。
次にどんな人が書いてるかカバー袖の略歴を眺めてみる。1972年生まれ、東大卒の投資家で経営コンサルタント、そしてびっくりしたのが略歴のしめに2019年に逝去とあったことです。この文庫版は2021年の初版。すでに亡くなった人の著作を読むことは、過去の記録という本の性質上なんら珍しくないわけですが、なぜか今回は著者が亡くなっている可能性なんて1ミリも頭をよぎらなかったので驚きました。しかも数年前に47歳の若さで逝去されている。
まずは前書きで、『紹介される本↔この本の著者である瀧本さん↔この本を読んでいる読者』の関係について述べられます。「組織論」「時間管理術」「正義」など、その時々のテーマについて別々のアプローチで書かれた2冊の本を著者が選んで対決させるのですが、著者は本同士の対決をさばくレフェリーでありつつ、書評でもってそのバトルに参加するという三すくみの構図になると言うのです。
そして読者にこう告げます。「読者は観客で終わることを許されない」。この煽りで読者の気分をエキサイティングに盛り上げてくれます。読者は本だけでなく、著者の考えや視点にも睨みをきかせて戦いの輪に加わり、一対一対一対一のバトルロイヤルになるというわけです。書籍が持つメッセージを「著者が繰り出す攻撃」と著者が表したのには思わずニンマリしてしまいました。
ただ本編を読み進めてみるとこれが格闘というほどでもなく、2冊を丁寧に比較しつつどちらも評価しています。単にブックレビューなんだけれどこれがすいすい読める上質な書評で、これはこれでアリでした。理路整然とした文章だけど、理屈に埋没して読みにくいなんてこともなく、軽やかで独特な魅力を感じられる文体です。
投資家、経営コンサルタントといった著者の職業柄か、この本の中で取り上げるものはやはりビジネス書が多いですが、ジョージ・オーウェル『1984』などの小説、国語の教科書に載っていた『山月記』、『ハリー・ポッター』『しろいうさぎとくろいうさぎ』などの児童文学、はたまた超名作コミック・あだち充『タッチ』と守備範囲はかなり広いです。ビジネス書ばかりだと飽きそうだという懸念があったので、このラインナップには配慮を感じました。フタを開けてみればビジネス書のレビューについてもとても興味深く読めましたので、要らぬ心配だったんですが。
いろんな種類の本を読むことが内面的に豊かになれる方法だと思います。森は多様です。一種類の植物しか生えていない、一種類の動物しか存在しない森なんてありません。読書によって思考の枝葉をひろげ、ツタを這わせ、時には枯らしながら、土を何層も何層も重ね、自分の頭の中の森を雑多に、豊かにするべき。ビジネスを通じて自分を成長させたい、世の中の新しい価値観を学びたい、できれば無駄なく知識を得たいという気持ちが強いあまり、そういった実用書ばかりを読んでしまうのはもったいないことだと私は思います。一見なにも実用的でない小説などが、漢方薬のように後々じんわりと効いてくることもあると私は思っています。逆もまたしかり、小説ばかりでも豊かにはならないでしょう。
著者が前書きで引用した言葉でもある ”世界という書物を読破” するには、森以上に雑多である世界に立ち向かう準備が必要なのですから、これからも雑多に本を乱読(というほどでもないですが)していこうかなと思います。 -
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ネタバレ上司にお勧めされて読みました。
時間の使い方を考えた方が良い、会社の人と飲みに行っている時間を無くした方が良いと言われ、そのバイブルがこの本だったのだと知りました。
友達じゃなくて仲間をつくれ、仲間を作るために、自分でビジョン・ストーリーを作れ、自分自身の人生を生きろ。という熱いメッセージにすぐ動かねば、という気持ちになりました。
わたしが特に、自分ができていないなと思うのはギブの精神。とにかくギブをしまくり「ギブのネットワーク」を生み出すこと。ギブアンドテイクという言葉がありますが、弱い人間なのでテイクがないと不安になり、テイクしてくれない人のことは良くない印象を持ってしまいます。今日からその印象をやめ、とにかくギブをしまくる。ネットワークを作ります。また、関係の弱いコミュニティもわたしに足りない要素。会社が学生時代の友人だけでない、今のわたしに必要なコミュニティを求め続けようと思いました。 -
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「学問のすすめ」が実は福沢諭吉のビジネスだったという観点は斬新で面白かった。
書店に自己啓発本が腐るほど並び、オンラインサロンやビジネス系インフルエンサーが乱立する現代は、まさに不安解消マーケティングによって弱者をカモろうとしているのだなぁと。
コモディティ化する=買い叩かれる。
これは商品やサービスだけでなく人間も同じ。
であれば、自分はコモディティではなく、スペシャリティになればいい。
そのためには、まず自分を知ることが非常に重要。
そして、他と差別化するために「ストーリー」を付与する。
その上で、すべての行動を「投資」と捉えて考えてみる。
本質的な投資とは、自分の肉体、知性、人間関係、感情、時間等の資源を適切に配置して、リターンを得ること。
こんなふうに考えてみると、世界の見え方が変わってくる。
仕事も楽しめそうだ。
ところで「リーダー」タイプの人間にクズや変人が多いのは前から知っていた。
非常にコンプレックスが強い人間が多いことも。
それぐらいイカれていないと、大きな組織を引っ張っていくことなどできないのだろう。
有名な経営者の美談や謙虚のエピソードを目にするたびに、「そんなわけないだろ」といつも思っていた。
謙虚で真面目な常識人には、リーダーなど務まらない。
私は適性的にインベスターと思われる。
インベスターとして生きていく。