無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「読書は格闘技」という考え方に立つと、「良書」の定義も変わってくる。普通、良書というと、書いてあることが正しいものであり、正しい考え方であると思われる。しかしながら、書いてあることに賛成できなくても、それが批判するに値するほど、一つの立場として主張、根拠が伴っていれば、それは良書と言える。私は筋金入りの資本主義者であるが、そうした立場からしてもマルクスは読むに値する「良書」と言えるのだ──心をつかむ、組織論、グローバリゼーション、時間管理術、どこに住むか、才能、マーケティング、未来、正義、国語教育の文学等々、今を生き抜くために知っておくべきテーマについて、立場の異なる「良書」を能動的に読み、自らの考えを新たに形成していく。格闘技としての読書体験を通じた、実践的な力が身に付く読書術とは何か。各テーマにおける必読の推奨ブックリストも収録。
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年11月03日
ショウペンハウエルの『読書について』と主張は似ているのだろうかと思いながら読んで、ある意味では重なっていて、異なる点を上げれば「考えながらたくさん読め。そしてさらに考えろ」ということだろうか。
本を読んで考えるのは難しい。読書したらその内容を頭の中にインストールしてしまうからだ。その時点で、「その内...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月22日
読書とは単に知識を仕入れることだけではなく、自分なりに解釈して常に批判的な視点を持ち続けること。瀧本さんはそのような読書との向き合い方を「読書は格闘技」と表現した。
読書への姿勢とは別に驚いた点が2点。一つに瀧本さんの読書量が半端ない。学者としての側面もあるから当然と言えば当然なのかもしれないが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月07日
インプットだけで終わらせず、アウトプットすることが大切とよく聞くが、具体的な方法が分からず、読書法について書かれた本を探している中で出会った一冊。いきなり骨太な本を選んでしまったと読み始めてすぐに気づいた。
多読により自分で考える力を失っていくとするショウペンハウエルの読書批判に対し、読書を格闘技...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月04日
2019年に逝去された瀧本氏の読書論。
そのエッセンスを一言で述べるならば、「批判的に、そして、背景を理解して読書せよ」ということでしょうか。
・・・
批判的にという観点では、テーマがあるとして、一つの見方を提示する書籍のほかに、正反対の意見・相反する意見の書籍も読んでみることを勧めています。そし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月27日
書店でちらちら目にしてはいたものの、長らく手を出せていなかった瀧本さんの本をここに来て読みました。
対立するようなテーマを扱う2冊以上の本を自分の頭の中で比較することで、自分ならではの視点を発見する…というのが、この本で語られている、本をただ読んだだけで終わらせない手法の1つなのだと思います。具体的...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。