読書は格闘技

読書は格闘技

528円 (税込)

2pt

「読書は格闘技」という考え方に立つと、「良書」の定義も変わってくる。普通、良書というと、書いてあることが正しいものであり、正しい考え方であると思われる。しかしながら、書いてあることに賛成できなくても、それが批判するに値するほど、一つの立場として主張、根拠が伴っていれば、それは良書と言える。私は筋金入りの資本主義者であるが、そうした立場からしてもマルクスは読むに値する「良書」と言えるのだ──心をつかむ、組織論、グローバリゼーション、時間管理術、どこに住むか、才能、マーケティング、未来、正義、国語教育の文学等々、今を生き抜くために知っておくべきテーマについて、立場の異なる「良書」を能動的に読み、自らの考えを新たに形成していく。格闘技としての読書体験を通じた、実践的な力が身に付く読書術とは何か。各テーマにおける必読の推奨ブックリストも収録。

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読書は格闘技 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月03日

    ショウペンハウエルの『読書について』と主張は似ているのだろうかと思いながら読んで、ある意味では重なっていて、異なる点を上げれば「考えながらたくさん読め。そしてさらに考えろ」ということだろうか。
    本を読んで考えるのは難しい。読書したらその内容を頭の中にインストールしてしまうからだ。その時点で、「その内...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月09日

    同じテーマで悩む人でも、どんな本が刺さるのか、複数の視点で面白い。

    文章を一読しただけで、瀧本さんのアタマの良さがすぐに滲み出てくる様も、不思議。

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    Posted by ブクログ 2021年05月22日

    読書とは単に知識を仕入れることだけではなく、自分なりに解釈して常に批判的な視点を持ち続けること。瀧本さんはそのような読書との向き合い方を「読書は格闘技」と表現した。

    読書への姿勢とは別に驚いた点が2点。一つに瀧本さんの読書量が半端ない。学者としての側面もあるから当然と言えば当然なのかもしれないが、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月19日

    瀧本哲史さんの読書論。内容を読みながら、フランシス・ベーコンの影響を垣間見ることができる。コンセプトの抽出に才能がある。見習うべきは、概念の抽出の思考。

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    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    著者の本解説が面白い。なかなか難しくわからない部分も多々あったが、わかる部分その著者の言い回しが面白くその本を読みたくなった。そんな解説ができるのは、読書を単なる受動的に読むのではなく、反証して、自分の考えを作っていく知的プロセスを常に行っているからだと思う。

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    Posted by ブクログ 2022年12月09日

    とても分かりやすく、面白い1冊でした。「疑いの目」でもう一度読んでみたいです。気になる本が増えます。

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    Posted by ブクログ 2022年02月07日

    インプットだけで終わらせず、アウトプットすることが大切とよく聞くが、具体的な方法が分からず、読書法について書かれた本を探している中で出会った一冊。いきなり骨太な本を選んでしまったと読み始めてすぐに気づいた。

    多読により自分で考える力を失っていくとするショウペンハウエルの読書批判に対し、読書を格闘技...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月03日

    書いてあることを鵜呑みにせず、自分で咀嚼して、時には反論もしながら(=格闘)読書すべし!という本。

    書籍紹介もあり気になる本が幾つか見つかった。

    個人的には11章山月記の感想が強く印象に残っている。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年02月04日

    2019年に逝去された瀧本氏の読書論。
    そのエッセンスを一言で述べるならば、「批判的に、そして、背景を理解して読書せよ」ということでしょうか。

    ・・・
    批判的にという観点では、テーマがあるとして、一つの見方を提示する書籍のほかに、正反対の意見・相反する意見の書籍も読んでみることを勧めています。そし...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年09月27日

    書店でちらちら目にしてはいたものの、長らく手を出せていなかった瀧本さんの本をここに来て読みました。
    対立するようなテーマを扱う2冊以上の本を自分の頭の中で比較することで、自分ならではの視点を発見する…というのが、この本で語られている、本をただ読んだだけで終わらせない手法の1つなのだと思います。具体的...続きを読む

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